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加地鳴海の天正戦国小姓の令和見聞録(hatena version)

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

Behind the story 2020tokyo-19-1-4

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。私は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学商学部で学んだ。みどり君と私はピュアな慕情関係となってしまった。私の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~2020、7月の開催日まで継続予定>
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章

<登場人物>

・私:中山正輝
・私の妻:恵理子(野猿系)
・私の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪

 


<第十九章:その一>

 

 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないのは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。

 


<第十九章:その二>


 世界陸連とJOCは2020東京五輪の招致活動の頃からの深い因縁でもあるのだろうか。ドバイでの世界陸上の酷暑による選手への悪影響があった。そのため2020東京五輪のマラソン競歩の開催地変更となったわけだが、そもそもドバイでの世界陸上開催には高いリスクがあった。今度は厚底シューズが補助器具での不公平感のため使用中止かと言う報道があった。マラソン競歩の開催地変更と厚底シューズ中止問題はどれも世界陸連からの申し出が起因していると言われている。IOCバッハ会長はセバスチャン・コー世界陸連会長の言われるがままにあるらしい。セバスチャン・コー氏は元陸上中距離で金メダルを獲得し幾度も世界記録を出している。イギリスでは男爵の称号ももらい貴族としての議員にもなっている実力者でもあり、その発言力は大きい。将来のIOC会長にもなれる勢いがある。元世界陸連会長のディアク氏は収賄問題で、フランスの裁判にかかっていて、その息子は逃亡中。2020東京五輪の裏金問題でのキーマンとなっている彼に招致での成功報酬ととられかねない行為を竹田前JOC会長が行った。その件についてもフランス検察は捜査中で、竹田氏は日本国外には出られないので目下幽閉中といっていい。そういうわけで、世界陸連の発言力に対して日本陸連JOCは打つ手が全くないのである。2020年大阪国際マラソンで、松田選手が二時間21分47秒で優勝し、三人目の代表に名乗りを上げた。2019年9月のMGCでは二時間29分51秒の4位で、今回はなんと8分の記録更新での快挙だ。次の名古屋ウイメンズマラソンで、この記録が抜かれなければ松田さんは晴れて代表の仲間入りとなる。びっくりしたのは、彼女がはいていたシューズは厚底ではなかった。パラリンピックでも身障者への補助器具が認められているが、健常者同様、使用に際しての有利・公平性を最大限注視をしていかなければならないだろう。そう考えると厚底シューズの使用問題はそう簡単に結論がでることにはならないだろうと考えている。IOCは世界陸連に歩調を合わせないでほしいし、結局認めざるを得ないんじゃないかとも思っている。
 中国でのコロナウイルスの猛威で、即渡中国からの海外渡航禁止命令という非常事態となった。SARSの実に10倍以上もの感染規模ということから見ると死亡者は5000人規模になると予想されている。中国当局も打つ手がなく深刻な状況にある。あと半年か一年は拡大の一途かもしれない。2020東京五輪開催中止という事態になる可能性は排除できない。第二のペストウイルスになる可能性はある。

 

<第十九章:その三>


 中国の新型コロナウイルスが世界中に猛威を放っている。今更、中国国内に野生動物(ネズミ・コウモリ)を食料にする文化があるとか、庶民の公衆衛生に対する認識が甘かったのが原因といってももはや後の祭りだ。日本の政府専用機航空自衛隊)が中国に入れないのは如何に日本政府に中国への外交力がないか世界に示しているようなものだ。幸い民間のANA航空が手を差し伸べてなんとか急場はしのいだが、感染者の増殖は今後どうなるか恐ろしくて想像するのもいやになる。IR問題や桜関係で国会審議が停滞し、このまま日本政府の後手後手の政策が続くと、2020東京五輪開催も不可抗力での中止もあり得る。日米三大協定でがんじがらめにされている憲法改正どころでないのだ。たとえ開催されても、無観客試合での開催は可能と言われるが、当の参加選手達への命の保障はどうなるのか。。。WHOとIOCは重大な決断に迫られているが、個人的には今後の東アジアでの国際大会や2020東京五輪開催は到底無理ではないかと考えている。新型コロナウイルスが7月までに収束しない場合は五輪はおそらく開催できない。これまでの膨大な五輪経費は水の泡となる。官邸のノー天気な政が日本の未来を潰すのは決して許されるべきことではない。政治家にはこの国は任せられないと言う空気が蔓延している。226事件での青年将校の叛乱は軍閥・官僚・政治家たちのまつりごとへの戒めが起因とも思えてくる。国民の政治的無関心が官邸の暴走と不条理を招く原因ともなっている今は当時と酷似している。祖父に替わって再びお仕置きをしたいぐらいだ。三島由紀夫氏が生前「議会制民主主義には大義がない」という主張をしていたが、今の国会審議を見てもあながち間違いではないらしい。
 中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスだが、有効なワクチンがないようだ。一部では陰謀とか細菌兵器とか極端な見方の言う人もいるが、とにかく日本では自分の身を守る手立てが示されていない。政府の対応は各国に比べて余りにも遅すぎるし、外国人からの防疫対策も皆無に近い。悪いけれども、日本に今後入国される方はしばらくの間(潜伏期間)は隔離に耐えて国内での拡散の助長をしないでほしいという意見が大多数だろうと思う。ピークは半年先という予測をする人もいるが、おそらく一年以上は収拾がつかないと見ている。今は2020東京五輪開催どころではない。新型コロナウイルスウイルスにかからない留意点を皆さんと共有したいと思う。

新型コロナウイルス緊急十大対策

1)普通のマスクでは効果がない。するならN95マスク(医療用)だが高価で息がしにくい。
2)イソジン(ポピドンヨード液)を常備する。
3)アルコールは避ける。(ウイルスへの抵抗力が弱くなる)
4)指で鼻くそを掘らない。清潔でない指から鼻を刺激するのは感染しやすいし自殺行為。
5)睡眠は充分にとり、人混みの中に身を投じない。
6)暴飲暴食は避ける。(腹七分目か八分目に抑える)
7)体力の維持と強化を図る。(抵抗力を高める努力をする)
8)規則正しい生活をする。
9)こまめな消毒と手洗いは必須事項。
10)これと言った有効な薬はない。自然治癒力で克服する。有効に見えそうな薬でも副作用と後遺症は避けられない。14日間の潜伏期間を耐え忍べば、その後は身体に抗体ができ二度とかからなくなる。今はそうするしかない。

 

 

<第十九章:その四>

 

 2020年2月12日現在、中国当局の発表によれば武漢発の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は4万4千人規模になり、死者が1100人を超えた。中国の専門家の間では新たな見方が提示されている。潜伏期間が最長24日間という。菌とウイルスは種類が違うが、中世のペスト流行の規模(死者5000万人)にはならないでほしいところだ。野生動物を介してのウイルス感染という見解は正しいのかどうかは知らないが、武漢の生物科学の研究所(生物兵器研究という見方もある)からの流出も考えられないわけではない。海鮮市場からは30kmの位置にあるらしい。うかつに憶測で口にはだせないが、推測は自由なので、個人的には人工的に研究されていたものから流出感染した疑いがあると思っている。だから、ワクチンが出来るまで18ヶ月というのは理解できる。人民解放軍の兵士にも犠牲者がでたといいう情報もあり、それが中国共産党王国の崩壊の序章にもなりかねない状況にあることも、頭の片隅に置いておいた方がいいと思う。清王朝の崩壊も中華人民共和国も武力による下克上だったから、新型コロナウイルスの感染具合によっては、人民解放軍が名前の通りに人民を現中央政権から解放し、新たな政権を作る可能性は充分にある。ウイルスのピークは早まり楽観視されすぎている。習近平氏の4月上旬の訪日は延期せざるを得ないだろう。感染のピークが4月、5月というが、パンデミックが勢いを増せばあと半年や一年は完全に終息しない。2020東京五輪は中止に追い込まれる事態となることは避けられない。
 横浜に寄港しているダイヤモンド・プリンセス号は3700人を乗せた豪華客船だが、日増しに感染者数が増している。中途半端な政府の対応が問題となっている。中国に忖度するWHOのエチオピア出身の事務方は、中国から多大の借金をし返済の猶予をしてもらっている事情から、当初は北京政府の対応を擁護賞賛発言していたが、ここまで感染が拡大すると、もはやそんなことに構っている場合でない事が身にしみたらしい。発言が慎重になった(普通になっただけだが)。日本政府は他のクルーズ船はすべて入国拒否をしているが、航空機の場合では歯止めがかからない。米国のように一定期間中国からの入国全面拒否の措置も必要だったのではないか。「やむを得ない事情」で14人が国内の自宅に帰らせたと言うが、政府はその事情にお茶を濁しているのには腑に落ちない。そのことで、日本の国民全員が危険に晒される可能性はなくもいないので、飛行機やクルーズ船の方には申し訳ないけど、例外は認めるべきではなかった。偽陰性4000人が野に放たれ、いつ陽性になるかは未知数だが私たちは覚悟はしておいた方がいい。入国拒否をされたクルーズ船がカンボジアで許可されたが、その地にはウイルスの有無を図る環境にはないので受け入れられたのだろうか。アフリカ大陸には中国人が数百万人規模流れているが、それとて医療環境が整っていないことから、新型コロナウイルスの感染具合が不明で、数値には表れていない。想像からして、全世界的には数十万人規模で感染しているものと推測することができる。
 米国の大統領選の戦いが始まっている。2016年ではヒラリー氏の当選確実が9割近くあるとマスメディアは伝えていたが、サンダース氏を推していた有権者が、隠れトランプ票に流れてしまった。2020年ではその逆で、トランプ氏が9割近くの確立で再選が有力視されているが、最後の最後まで蓋を開けてみなければわからない。民主党では若い候補者が意気揚々とした発信と可能性を示してはいるが、トランプ氏との力の差は歴然だ。バイデン氏はすでに賞味期限が切れている感が強く、ウォーレン氏は米国発の女性大統領という期待もあるが人気はもう一つ足りない。2020年は隠れサンダース票が、トランプ再選の夢を打ち砕く事だってあり得ないわけではない。今のホワイトハウスは不備だらけといっていいだろう。北朝鮮との対話はあってもそれ以上の期待は出来ない。自国優先主義は最後には自分の首を絞めることになる。トランプ氏はそのことを肝に銘じるべきだ。世界のリーダー不在の今、私たちの地球文明は今後どこに向かうのだろうか。

 

 

■新型コロナウイルス緊急十大対策

 中国の新型コロナウイルスが世界中に猛威を放っている。今更、中国国内に野生動物(ネズミ・コウモリ)を食料にする文化があるとか、庶民の公衆衛生に対する認識が甘かったのが原因といってももはや後の祭りだ。日本の政府専用機航空自衛隊)が中国に入れないのは如何に日本政府に中国への外交力がないか世界に示しているようなものだ。幸い民間のANA航空が手を差し伸べてなんとか急場はしのいだが、感染者の増殖は今後どうなるか恐ろしくて想像するのもいやになる。IR問題や桜関係で国会審議が停滞し、このまま日本政府の後手後手の政策が続くと、2020東京五輪開催も不可抗力での中止もあり得る。日米三大協定でがんじがらめにされている憲法改正どころでないのだ。たとえ開催されても、無観客試合での開催は可能と言われるが、当の参加選手達への命の保障はどうなるのか。。。WHOとIOCは重大な決断に迫られているが、個人的には今後の東アジアでの国際大会や2020東京五輪開催は到底無理ではないかと考えている。新型コロナウイルスが7月までに収束しない場合は五輪はおそらく開催できない。これまでの膨大な五輪経費は水の泡となる。官邸のノー天気な政が日本の未来を潰すのは決して許されるべきことではない。政治家にはこの国は任せられないと言う空気が蔓延している。226事件での青年将校の叛乱は軍閥・官僚・政治家たちのまつりごとへの戒めが起因とも思えてくる。国民の政治的無関心が官邸の暴走と不条理を招く原因ともなっている今は当時と酷似している。祖父に替わって再びお仕置きをしたいぐらいだ。三島由紀夫氏が生前「議会制民主主義には大義がない」という主張をしていたが、今の国会審議を見てもあながち間違いではないらしい。
 中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスだが、有効なワクチンがないようだ。一部では陰謀とか細菌兵器(武漢に二つの生物兵器研究所が存在)とか極端な見方の言う人もいるが、とにかく日本では自分の身を守る手立てが示されていない。政府の対応は各国に比べて余りにも遅すぎるし、外国人からの防疫対策も皆無に近い。悪いけれども、日本に今後入国される方はしばらくの間(潜伏期間)は隔離に耐えて国内での拡散の助長をしないでほしいという意見が大多数だろうと思う。ピークは半年先という予測をする人もいるが、おそらく一年以上は収拾がつかないと見ている。今は2020東京五輪開催どころではない。新型コロナウイルスウイルスにかからない留意点を皆さんと共有したいと思う。

1)普通のマスクでは効果がない。するならN95マスク(医療用)だが高価で息がしにくい。
2)イソジン(ポピドンヨード液)を常備する。
3)アルコールは避ける。(ウイルスへの抵抗力が弱くなる)
4)指で鼻くそを掘らない。清潔でない指から鼻を刺激するのは感染しやすいし自殺行為。
5)睡眠は充分にとり、人混みの中に身を投じない。
6)暴飲暴食は避ける。(腹七分目か八分目に抑える)
7)体力の維持と強化を図る。(抵抗力を高める努力をする)
8)規則正しい生活をする。
9)こまめな消毒と手洗いは必須事項。
10)これと言った有効な薬はない。自然治癒力で克服する。有効に見えそうな薬でも副作用と後遺症は避けられない。14日間の潜伏期間を耐え忍べば、その後は身体に抗体ができ二度とかからなくなる。今はそうするしかない。

Behind the story 2020tokyo-19-2

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~2020、7月の開催日まで継続予定>
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪

 


<第十九章:その一>

 

 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないのは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。

 


<第十九章:その二>


 世界陸連とJOCは2020東京五輪の招致活動の頃からの深い因縁でもあるのだろうか。ドバイでの世界陸上の酷暑による選手への悪影響があった。そのため2020東京五輪のマラソン競歩の開催地変更となったわけだが、そもそもドバイでの世界陸上開催には高いリスクがあった。今度は厚底シューズが補助器具での不公平感のため使用中止かと言う報道があった。マラソン競歩の開催地変更と厚底シューズ中止問題はどれも世界陸連からの申し出が起因していると言われている。IOCバッハ会長はセバスチャン・コー世界陸連会長の言われるがままにあるらしい。セバスチャン・コー氏は元陸上中距離で金メダルを獲得し幾度も世界記録を出している。イギリスでは男爵の称号ももらい貴族としての議員にもなっている実力者でもあり、その発言力は大きい。将来のIOC会長にもなれる勢いがある。元世界陸連会長のディアク氏は収賄問題で、フランスの裁判にかかっていて、その息子は逃亡中。2020東京五輪の裏金問題でのキーマンとなっている彼に招致での成功報酬ととられかねない行為を竹田前JOC会長が行った。その件についてもフランス検察は捜査中で、竹田氏は日本国外には出られないので目下幽閉中といっていい。そういうわけで、世界陸連の発言力に対して日本陸連JOCは打つ手が全くないのである。2020年大阪国際マラソンで、松田選手が二時間21分47秒で優勝し、三人目の代表に名乗りを上げた。2019年9月のMGCでは二時間29分51秒の4位で、今回はなんと8分の記録更新での快挙だ。次の名古屋ウイメンズマラソンで、この記録が抜かれなければ松田さんは晴れて代表の仲間入りとなる。びっくりしたのは、彼女がはいていたシューズは厚底ではなかった。パラリンピックでも身障者への補助器具が認められているが、健常者同様、使用に際しての有利・公平性を最大限注視をしていかなければならないだろう。そう考えると厚底シューズの使用問題はそう簡単に結論がでることにはならないだろうと考えている。IOCは世界陸連に歩調を合わせないでほしいし、結局認めざるを得ないんじゃないかとも思っている。
 中国でのコロナウイルスの猛威で、即渡中国からの海外渡航禁止命令という非常事態となった。SARSの実に10倍以上もの感染規模ということから見ると死亡者は5000人規模になると予想されている。中国当局も打つ手がなく深刻な状況にある。あと半年か一年は拡大の一途かもしれない。2020東京五輪開催中止という事態になる可能性は排除できない。第二のペストウイルスになる可能性はある。

2020マイプロフィール

■(仁科 広嗣:にしな ひろつぐ)。
年齢不詳、新潟県生まれ。祖父は平成天皇がお生まれになられた時、伯父と共に皇居の警備にあたっていた。近衛師団第三歩兵連隊で226事件決起部隊に参加もその後本部隊に復帰、満州スマトラを回り負傷して帰国、私が三歳の時に他界。四十七士の堀部安兵衛の生家は実家にほど近いところにある。大学に入る前は三年間民間企業で従事、その後美大に入ると同時に、某デザイン株式会社の創設メンバーの一員となる。幼少時より大人の雑誌小説:官能小説に読み耽る。ドラクロアの「民衆を率いる自由の女神」を観て覚醒し、裸婦の絵画制作を極めるため武蔵野美大の門をくぐる。恩師である故美術評論家坂崎乙郎氏の講義でシュール・リアリズム(幻想絵画)の世界に傾倒する。慶應義塾で哲学を学ぶ。30歳を機に銀座で個展を開催する。美大卒業後は永年広告代理店でクリエイティブ・ディレクターを担当。同時に小説創作に目覚める。その後、JRA関係・メトロ新聞関係・リクルートホールディング・サウスタワーで二年間雑誌編集のスーパーバイザー、女性社長探偵社・ヘッドハンティング会社・美術出版関係・流通関係・政治団体関係など7社ほど取材を兼ね勤務。独自の美術評論をはじめ、小説では目下SF、ハードボイルド(主人公男性版・女性版)、歴史シミュレーション、戦争物、恋愛物他執筆中。併せて、YouTube動画小説を展開中。目下、32作品のうち8作品が完成。SNSでは発信していない。趣味:ハードロック鑑賞・散策・スポーツ観戦全般・絵画鑑賞・世界の美女研究・文明の興亡研究。尊敬する作家:三島由紀夫渥美マリ、宇野鴻一郎、トムクランシー、アーノルド・トインビー、安井曽太郎今東光、ボン・ジョビ。
■<<THE MOYURUPEN! STREET JOURNALはスロージャーナリズムの立場で、聖域やタブーなき公平・中立の表現の自由を守る砦です。Moyurupen Gate Entertainmentsは自由な発想・憶測・推理・予測で縦横無尽に駆け巡ります。>>★youtube動画小説普及向上委員会:仁科広嗣・上松由紀夫・澤田由希、倉本貴子、山本真理亜、Tom Crisis、Maria Estrogen■
■Moyurupen GateはLINE,Facebook,twitter等のSNSでは発信しておりません。予めご了承ください。

Windows7サポート終了の余波。

日本で純正の国産OSが存在しない今では、致し方のないことなのかもしれないが、米国のIT企業Microsoftの奴隷になっている世界のユーザーはどうなるのだろうか。Windows10への強制乗り換え商法はこの世の果てまで続くことになる。Tronという純国産OSは1980年代に米国を拠点として世界に広がる予定だったが、米国のスーパー301条の貿易問題で待ったがかかりトロンOS計画は消滅した。それがあったなら今の米国IT企業に支配されなくても済んだかもしれない。日航123便には20人ほどの世界最高峰のトロン技術者が乗っていた。中曽根元首相は最後まで真相を語らなかったが、三途の川の向こうでは、520人の御霊にどう迎えられているのだろうか。アップルやMicrosoftTron計画頓挫のあと世界に割って出て、膨大な利益を得た事実は、人類の史書に記されている。windows7(現シェアは20%)サポート終了でも国内ではまだ1400万台ものPCが取り残されるという。2020東京五輪終了時でもまだその半分程度がWindows7のままらしい。Windows8、Windows10(Windows9はない)のサポートも数年後には終わるかもしれない。ユーザー無視のIT商法の行き着くところは・・・・・。

Behind the story 2020tokyo-19-1

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~2020、7月の開催日まで継続予定>
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪

 


<第十九章:その一>

 

 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。

渥美マリさんに逢いたい。

 学生時代は(今でも)渥美マリさんの大ファンでした。大映最後の看板女優でしたが、いまでは消息が途絶えてしまっています。あの美貌とフェロモンは和製マリリンモンロー、ブリジッドバルドーともいわれていましたね。元大映宣伝部のかたが某ブログで渥美マリさんは体調を崩されて静養中とアナウンスしている。銀幕スターはベールに包まれているほうがより存在感がますという法則は未だにあるようだ。みうらじゅん美大の後輩だが、美大生出身者は苦労を知らない世間知らずでそれでいて自分は特別な存在だという意識が総じて高いようだ。自分はそういう風にはなれなかったし、人生での辛酸経験が多かったので、美大出身だが美大生に対する偏見は今だに持っている。つまり、芸術家になるには、美大の卒業証書は使い物にならないわけで、毎年何千何万もの卒業生が増殖している昨今においては、芸術家とはなんぞやと言う疑念は絶えずつきまとう。みうらじゅん渥美マリの論評は低俗性が先行し浅はかすぎるし奥行きが全くない。それで自己陶酔している神経が個人的には気に入らない。渥美マリさんに対する総合的で格調高い論評がもっとあってもいい。私は地方の高校を出てしばらくは暴走族まがいで不良だったが、21歳で大学にはいるまで上京して民間の会社で踏ん張って働いた。そこでは入社そうそうパワーハラスメントにあい三年間苦しい思いをした記憶がある。自分自身も相当生意気だったんだろう。自信喪失とフラストレーションが最高潮に達し、人生も終わりかなと思ったとき、渥美マリさんや若尾文子さんらの銀幕スターを観てなんとか立ち直った。だから、大映はなくなったが彼女たちは心の中で永遠に宿っている。1969年放映の「いそぎんちゃく」は彼女の初主演作の映画だが、1978年新聞連載した「黒革の手帖」を手がける松本清張氏が参考とした可能性はなくはない。渥美マリさんと言う存在は侮れないのである。

Behind the story 2020tokyo-18-5(追記版)

<第十八章:その五>


 中曽根元首相が2019年11月29日101歳で永眠の途についた。「日本の戦後の総決算」という命題に体当たりで取り組んだ希有な首相だった。官邸主導の先駆けを戦略的な政としていたが、後藤田正晴官房長官という諫言役がいたので自由民主党は節度ある議会制民主主義を貫くことができたといえる。安倍晋三氏は憲政史上最長の在任期間を更新したそうだが、首相としての評価は安倍氏に対して中曽根氏のほうが遙かに高いと思う。米国の大統領や世界の首脳らと互角に渡り合え、正々堂々と公に靖国神社の参拝を行い、世論の批判をものともしない姿勢には敬意を表してもいいと思う。彼を取り巻くブレーンのレベルも高かったので、バランスのとれた政を行えたことは評価に値する。それに引き換え、安倍内閣の劣化は在任が長くなるにつれ、日に日に惨状を極めている。日本文化や道徳感は壊滅状態で、社会的事件の増大はそれに比例している。日本は実に危機的な状況と化している。世界からみれば日本人の読解力が劣化し続けているようだ。世界で15位というランキングの背景には、インターネットでの文章やSNSなどの文法を無視した短絡的な表現の積み重ねがおおきな要因となっている。官邸や官僚の公文書保存意識の劣化から来る国民への影響は計り知れない。読書をする人が少なくなり、文章の行間を読む習慣がなくなっているので、人の喜怒哀楽の心理や心遣い、そしてまた、人々は恋愛というリアルな経験もしなくなり、短絡的になっている。安易な刑事事件に発展するようになっているのは実に悲しい限りだ。公文書にしろ文芸書にしろ言葉を大切にしないことが、物事の考え方の土台を崩壊させる起因となっていることは紛れもない事実だ。日本のトップリーダー的存在であり、時代を引率するべき使命を持った官邸が、悪党だらけの寄せ集め集団となったのは、ひとえに彼らを選んだ我々主権者の責任ともいえる。ジャーナリズムの精神を失ったマスメディアまで彼らに忖度をするというのはどういうことなのか。それまで些細な行事だった「桜を見る会」が、日本社会の混迷をますます深める社会的事件となり、解散総選挙も視野に入れざるを得なくなった。与党はしらを切って逃げ切るつもりなのだろうが、マスメディアも逃げ切りを擁護するかのような姿勢は許されない。暴走する「内閣府」が戦前の「大本営」と化しているのにも国民は注意が必要だ。名簿の電子データはそう簡単に完全に消しさることは出来ないと思う。どこかには必ずあるはずだ。香港市民とは裏腹に日本人は政には無関心で、それが未来の自分たちに跳ね返ってくるか想像すら拒否しているのを見ると、日本にはもはや未来はないと厭世的な気持ちにならざるを得ない。それだけ、日本自体が深刻な事態に陥っているのは間違いない。安倍官邸の姑息性と自閉的な政は、世界では今後通用しなくなるだろう。トランプ大統領と喧嘩をするぐらいでないと日本の政治家には期待はできそうもない。国連での環境問題では日本は演説を拒否された。原爆被害を受けても核の傘に頼り、どうでもいい整合性を優先していれば、世界から非難を受けるのは当然のことだ。それにしても、今の永田町を見ていると第二の226事件が起こっても何の不思議もない。日本は緊急臨時政府や一時的な軍事政権にでもならない限り、日本人は目を覚まさないのではないだろうか。
 新国立競技場がようやく完成したが、個人的には全く評価していない。出来てしまったものを今更言っても仕方がないが、上から見ればどう見ても便器にしか見えない。木造仕上げで周りの景観とマッチするというが、全然かみ合わないと思う。むしろ、神宮とは異質のものを存在させることによって、自然の美しさが際立つことは考えなかったのだろうか。ZAHA女史の嘆きが雲の上から聞こえてきそうな気がする。2020東京五輪での不参加国は史上最大になるかもしれない。IOCはそれでもいいと思っているようだ。いまさら取り消すことは出来ないから、とりあえず勝手にどうぞというスタンスも感じる。
 2020東京五輪でのボランティアが以前募集されたが、一日1,000円だけの交通費のみ支給されることになっていたが、大会組織委員会は、時給1600円の有償ボランティアを募集しはじめた。ボランティア内での格差を是認して同一業種同一賃金という見方からすれば、これは深刻な事態を生むことになるとみ見ている。無償と有償の定義もあいまいだし、何故この時期に募集を掛けたのかどうもわからない。無償ボランティアなどとてもやってられないという声は日増しに大きくなっていくだろう。

 

 

Behind the story 2020tokyo-18-4<濃姫の代役に川口春奈>

<第十八章:その四>

 

 令和天皇・皇后の儀式もようやく終わったが、永田町界隈では「桜を見る会」騒動で政治のレームダック化がどんどん加速している。内閣府が主導して開催したイベントは地政学的にも権力側が有利に政を行える利点をものの見事に悪用した一件で、日本国全体の不安要素を助長する深刻な道徳観の崩壊を意味している。森友・加計学園問題からはじまり、PKO日誌の隠蔽工作や議員の不祥事が後を絶たないのはどうしてなのか。どうやら官邸の私物化は安倍政権にとってはなくてはならないツールと化している。官邸の堂々としたアンフェア主義が正しい日本の道徳を破壊しているのは明らかだ。日本はもはや法治国家の域を大きくはみ出している。総理の在日数も11月20日で憲政史上最長となったが、この7年にも及んだ安倍政権は今後別の政権となったとき、国民の記憶や歴史からかき消される可能性はなくもない。政府や官僚が公文書を堂々と破棄するくらいだから、担当政権の行いもすべて破棄されたとしても誰も文句は言えないことになる。そのくらい、公文書というのは神聖なものであり、公僕の書類は厳重に取り扱うべきものなのだ。次世代の政権ではもっと過激な保守の政を行い、ヒトラーのような独裁政権が誕生したとき、官邸主導の私的な扱いがもっと悪用されるに違いない。日本の国民は半数が投票を棄権する。その結果圧政で虐げられることがあっても、もはやあきらめるしかないだろう。はたして解決方法はあるのだろうか。それは自業自得ともいえる投票棄権を見直し積極的な国政への関心を抱く以外にないようにも思える。自分はもう生きてはいないが、今世紀中に日本が共和国制になるのもそう遠くはなさそうだ。日本という国が存在していればの話だが、今のままだと消滅の懸念は消えない。人間というのは一度権力のトップに居座るとその居心地の良さから離れられず、政の全体像を捉えられなくなり、誤った判断と偏向的な理念を自分に植え付け、さらなる権力のうま味を追い続ける習性をもつ動物といえる。そこに有権者の関心が薄れてくれば、権力側はますます偏向的な政に走るという道を歩むに違いない。日本でのまともな二大政党政治の到来はこの目では見れないかもしれないが。
 米国ツアーを制覇した渋野選手の笑顔がすっかり消えているように見える。訓練された笑顔づくりは結構疲れるのかもしれない。無理をしてまでいつも笑顔で答えてくれるのはいいが、自然体で喜怒哀楽が表現でき、時には怖い顔をして怒ったシーンも見せてほしい。そうすれば、肩の力が抜け、のびのびとしたプレーが期待できるのではないだろうか。心からの笑顔が自然と湧き出てくる渋野選手の活躍を期待している。2020五輪サッカー代表の親善試合を観戦したが、日本はコロンビア戦では完封負け、ベネズエラ戦では前半から大量得点を許し、二戦とも惨敗した。コアになる選手がおらず、スター的な選手もいない。昨年のロシアWカップでは予選を勝ち抜くために、日本らしからぬ「時間稼ぎパス」を長時間敢行しかなりのブーイングがあった。他の国のチームも普段からやってるからと西野監督は判断して指示をしたのだろうが、アンフェアな采配に世界的には見苦しいの一言だった。そういう些細な試合運びの積み重ねは後々にまで伝播するものだ。案の定、「勝てさえすればいいという」精神がフェアな精神に圧力を掛けたとしか思えないプレーがチームに染みこんでいた。
 11月19日新国立競技場が完成したという報道があった。建設費はおよそ1600億円で当初は3000億円だったが、出来映えはお世辞にも世界に誇れる競技場とはとても言えない。空から見れば誰が見ても大きな便器にしか見えないし、競技場内からはどうしても圧迫感をとても感じるかもしれない。こういう空間でほんとうに世界からの観客を迎えることができるのだろうか。冷暖房の空調設備がなく、かち割りを配布するとのアナウンスがあるが、実際には場外で多数の救急車が待ち構えている光景を思い浮かべる。実際40度近い真夏の競技場はどういうものなのか全く見当が付かない。マラソンは札幌に決定したが東京と暑さはそれほど変わらない。余計に競技での被害が広がる可能性はなくはない。ZAHA案ならレガシー感はあったが、隈研吾氏の作品には、グローバル感はまったくない。
 女優の沢尻エリカさんが麻薬所持で逮捕され、ワイドショーでは連日「麒麟が来る」の濃姫役の代役捜しに躍起だが、個人的には一押しの二名がいる。1)新垣結衣、31歳、167cm、A型、乗馬も得意、時代劇でのヒロイン役に抜擢されたことがあり、お姫様役にはぴったりだ。アクの強い役も嵌まったら代役以上の評価もあるだろう。2)「あまちゃん」で有名なのん(旧能年玲奈)さん、26歳、166cm、A型、乗馬姿も絵になる、のびのびとした明るさと天真爛漫な性格は濃姫役にはぴったりだと思う。
 2019年11月21日、NHK沢尻エリカさんの濃姫の代役に、川口春奈さんを選んだ。166cm、O型、五島列島の至宝とも呼ばれ、大河は初めて。沢尻エリカさんに勝るとも劣らない美貌と個性的なキャラクターの持ち主だが、未知の魅力に期待したい。

Behind the story 2020tokyo-18-3

 

 

<第十八章:その三>

 

 2009年に米国と契約を交わした三菱スペースジェット(MRJ)の100機のキャンセルがあった。これまでキャンセルは米国の都合か機体の未完成から来ているが、MRJは日本初の国産ジェット航空機だが、実はエンジンは米国製で日本は組み立てだけの箱物同然の航空機ででもある。戦前の三菱零式戦闘機(ゼロ戦)に苦しめられた米国が、戦後の日本の純国産航空機製造禁止を唱えたのは至極当然かもしれないが、戦後74年も日本が純国産ジェット機を開発製造できない風土を作ってしまったのは実に悲しい。未だに米軍が駐留基地と制空権を握っている影響から、2020東京五輪での民間の航空機の航路制限に至るまでになった。横田基地の制空権は広大で関東をすべて含んでいる状況だ。日本全土といってもいい。ようやく「心神」ステルス戦闘機の試験飛行は終えたが、実戦配備はいつになるか見当が付かない。新たなゼロ戦の姿を見た米国の心境はいかばかりだっただろうか。
 1972年ニクソンと中国との電撃的な国交を結んだ一年前に、周恩来氏とキッシンジャー氏が秘密外交を行い、その会談の内容が2002年に公文書として機密解除された。国家の公文書の大切な扱い方は国のレベルを推し量る上での評価の基準になるが、とりわけ日本は公文書に対する考え方が雑で先進国とはとても思えない風景をさらし続けている。公文書を大事にするということは国の公用語を重んじることになり、豊かな言語コミュニケーション文化を生むことになるのだが、戦後押しつけられた英語を脅迫的に大学試験のマチエールにし、「身の丈」という格差の生じる学習環境を容認した萩生田文部科学大臣の罪は甚大だ。英語なんかよりも日本語の掘り起こしに力を入れるべきである。英語は話せるがあえて日本語だけで事を済ませる。そういうスタンスもありだと思う。フランス人が英語は話せるのにフランス語しか話さない、関西人は関西語しか話さない。英語と日本語は周波数が違うのではないかと思う。無理にネイティブになる必要はない。2020東京五輪のおもてなしの一環として、外国語対策を講じてはいるがすべて日本語で案内するというのも「おもてなし」といえないだろうか。今の中国は参考にならないが(魔の文化破壊大革命)、清国以前までの中国は世界の模範となるべく公文書(史実)に対する意識はとても高く、中国5000年の歴史を現代人が垣間見る事ができるのは未来人にとっては至極うれしい気分になる。日本の歴史には神話を含めて2600年と言うスタンスはあるけれども、空白の歴史が数多くあり、中国の歴史書や公文書から想像するしかない状況だ。周恩来キッシンジャーとの機密会談の概略は、1)日本の核武装は認めない、2)必要最低限の防衛力だけは認める、3)米中は19世紀からの伝統的な外交を継続、4)太平洋を米中で二分割で管理する、5)世界的視野を持つ中国、部族的視野しかもたない日本、6)必要なら米中で日本を叩き潰す・・・という会談だったという。反日的なキッシンジャーを事実上顧問とするトランプ大統領もその影響下にあることから、日本は彼のディール(取引)外交に振り回されないようにすることが大事だ。ホルムズ海峡の有志連合不参加は正解だった。部屋に閉じこもって地球儀で俯瞰外交を夢見ても、実際の体当たりの外交で成果を出さないと政治家としての価値はなくなる。トランプ大統領が人類の歴史に対して無礼や失敗を繰り返しているが、彼が去ったあとの後始末は後世が担うことになる。前政権でなしえなかった事に対して果敢に挑んではいたが、利己的なアメリカファーストの後遺症は必ずやってくる。なぜなら歴史という生き物が公平さのバランスをとろうとするからだ。

 

Behind the story 2020tokyo-18-1&2

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 その一~その四
■[2015]第二章 その一~その六
■[2015]第三章 その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十八章 「2020東京五輪クライシス」


<第十八章:その一>


 2019年10月22日、令和天皇・皇后の即位の礼正殿の儀が行われた。内外約2000人を迎賓され、無事日程を終えられた。個人的には平成天皇・皇后時代でほとんど馴染んでいたせいか退位にはとても残念に思えた。祖父は近衛軍団属していたのにもかかわらず、226事件の叛乱側に付いた。昭和天皇に対するわだかまりを終生押さえがたくしていたことを祖母からよく聞かされたものだ。私が三歳の折、復員して10年後の祖父の臨終の床にいて祖母が泣いていた記憶がかすかだが残っている。日本人として皇室に対する畏敬の念は変わらないが、在位する人により相対的な評価は存在する。こと昭和天皇に対するわだかまりは祖父のDNAを受け継いだ者にとっては捨て去ることはできない。その点では戦後の混乱期で皇太子になられた平成天皇美智子皇后様には尊敬の念は終生揺らぐことはないだろう。自分がこの世を去ったあとでもご在位はあるだろうと察する令和天皇・皇后に対しては馴染みはまだないが、平成天皇・皇后以上の敬いと親しみが今後増すことを切に願っている。
 IOCのバッハ会長が国際陸連会長のアドバイスを受け、開催都市の東京都に打診することなくトップダウンで札幌に決定したと事後通告していたことがわかった。気候の変動のせいか今では東京でも札幌でも真夏の気温は同じくらいにもかかわらずだ。確かに札幌の方が気温が高い日もあった。穿った見方かもしれないが、日本は戦後74年間米国の植民地と化していることで、彼らの人種的な優越意識が先行してしまった感があると思うのは自分だけだろうか。中東のドーハで世界陸上を開催するとき、マラソン競歩で世界陸連は酷暑や高湿度で参加選手達に異変が起こるくらいの予測はできていたはずだ。予測通りドーハのマラソン競歩では深夜の競技開始にもかかわらず参加選手への大きな負担となり相次ぐリタイアが続出した。これでは東京も危ないと思い、世界陸連はIOCのバッハ会長に直談判したという。常識的に見て、開催地変更は「世界陸連→東京都&IOC→総会での調整案」が妥当だとは思うが、突如としたIOCのバッハ会長が決断した背景には、東京に対する失望感があったのではないかと考えている。なぜなら、東京に誘致を決定したまでは良かったが、安倍首相の原発汚染水の完全コントロール発言(しかしこれはそうではなかった。今でも問題は山積中)、新国立競技場ZAHA案の撤回、エンブレムの盗作問題、誘致での裏金問題(進行中)、開催都知事達の不祥事、日本のスポーツ界の不祥事の数々などが噴出し、IOCでもさぞかし嘆いていたことだろう。バッハ会長は、2020東京五輪の成功よりも、史上最低の五輪大会でもかまわないという心理はないわけではないと思う。米国のテレビ局が放映権を独占しているあまり、アスリートよりも視聴者優先になってしまったのは問題だ。例えば平昌冬季五輪では厳冬の吹雪の深夜に決勝を開催したのはどう見ても非常識に思える。商業主義に走りすぎた五輪の体質は見直しの時期に来ている。酷暑での五輪はマラソン競歩だけではない。他の方面からの要求も今後増してくるのではないだろうか。小池都知事が最終決定者であるIOCに断固として対立することにもなれば、マラソン競歩の中止どころか、東京開催をIOCに剥奪または変更される可能性も残っている。まさしく2020東京五輪クライシスだ。

 


<第十八章:その二>


 2019年のラグビーワールドカップが日本で開催され、残るはイングランド南アフリカの決勝を残すのみとなった。日本のチームは半数が外国人でネイティブジャパンではないが、世界のスポーツは国籍が入り乱れての戦いとなるのだろうか。リーチ・マイケル率いる日本は予想外の活躍で予選では4連勝を飾り、16強の仲間入りを果たした。ラグビーはサッカーや野球とかに比べいささかまだメジャーではない立ち位置にあると思うが、W杯での善戦でにわかファンがどっと押し寄せた。体力がものを言うシンプルすぎるスポーツなだけに、逆に試合技術や戦略の是非に注力しなくても楽しめるスポーツという認識を植え付けられたのではないだろうか。
 年金財政が揺れに揺れている。在職老齢年金が廃止になるという報道を目にした人は多いとは思うが、仮に廃止になったとするとおよそ年額一兆円もの財政支出が必要となる懸念から、慎重な議論が進められてはいる。もし廃止になったら得をする世代が出てきて、年額120万円もの年金が支給されることになる。一般企業の一年分の相当額となるから、得をする世代も出てくる。65歳までは28万円の縛りがあるが、企業の雇用義務が65歳までなのだから現状維持でもいい気がする。65歳以上の就労では多くは稼げないから現状維持でいいと考える。ただし、月収の計算では月額給与と賞与、交通費(給与扱いになる)の合算である事を忘れてはいけない。特に通勤交通費では多額の方もいるだろうから再確認してみよう。特に年金関係では月給と賞与は別々で標準月収で年額計算されている。70歳までの雇用は企業の努力義務だがこれを早急に義務化し、75歳までの雇用は企業の努力義務にすれば高齢者の就労意欲は減退することはないと思う。将来年金を受給する現役世代の反対は多いと思うし、年金財政の健全化の方を優先するべきだろう。廃止によって得をする世代の記事が週刊誌で報じられてはいるが、それによって不利を被る世代との確執は避けられなくなる。
 新閣僚の相次ぐ失言や非常識な発信が目を覆うほど巷を闊歩している。世界からみれば、日本の議員はその程度のものかと冷笑されているに違いない。それが現実で起こっているのだから、その責任は主権である我ら国民ということになる。萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言が批判されても形だけの謝罪でマスメディアは突っつこうとしないのは問題だ。経産大臣や法務大臣らが公選法違反に抵触してもお構いなし、小池都知事のマラソン競歩北方領土開催発言、環境大臣の身の丈に追いつかない答弁やセクシー発言、日本政府が被爆国でありながら核兵器禁止条約に署名できない不条理など、常識を疑う為政者の姿を見るたびに、226事件青年将校の純粋な叛乱動機の心理が思い浮かんでくる。埼玉県知事と大野参議院議員の入れ替え茶番劇に有権者達はかなりしらけていた。与野党を問わず、議員特権が横行するのが絶えないのはこの国の政が腐れかけている証拠だ。日本はもはや先進国ではないそうだ。戦後の日本は先進国という幻想は永年の米軍駐留という歴史のなかで生まれ、本当の意味での日本国の完全独立を阻んでいる。サンフランシスコ講和条約は米国だけとのもので、東南アジア諸国とではない。為政者の知的レベルと常識性にはもはや期待してはいけない。極端な話、一時的な軍事政権を作り正常な政治を取り戻すカンフル剤が必要なのかもしれない。私の次の世代に日本のカストロゲバラが生まれないとも限らない。安倍政権では全く期待できないが、未来の日本のために、いま必要なことは議員報酬制度や公務員の改革を見直すことだ。

 

 

迫り来る解散総選挙Xデー。

 消費税10%による経済への悪影響の把握と発表が出回るのは年明けとなる。五輪後ではかなりの不況が見込まれている。11月20日を過ぎれば安倍首相の憲政史上最長在職日数が決まる。来年総選挙をやるのには相当なリスクが生じる。解散総選挙をやるのなら年内しかないと言う憶測も成り立つ。消費税による影響を気にせず憲法改正だけに腐心できる環境は今しかない。私が安倍さんならやらないと見せかけて解散する。議席数は大幅に減るだろうが、国民の政治的無関心の状況から与党での過半数は確実だからだ。それだけ議会制民主主義は危機的状況ともいえるのだが、無党派層山本太郎率いる党派に票を入れ、立憲や国民は窮地に立たされる。彼らの票も山本側に行くだろうとみている。新たな日本新党が脚光を浴びるかもしれない。そして小泉環境相は短命に終わるだろう。

議員報酬制度

 2019年のラグビーワールドカップが日本で開催され、残るはイングランド南アフリカの決勝を残すのみとなった。日本のチームは半数が外国人でネイティブジャパンではないが、世界のスポーツは国籍が入り乱れての戦いとなるのだろうか。リーチ・マイケル率いる日本は予想外の活躍で予選では4連勝を飾り、16強の仲間入りを果たした。ラグビーはサッカーや野球とかに比べいささかまだメジャーではない立ち位置にあると思うが、W杯での善戦でにわかファンがどっと押し寄せた。体力がものを言うシンプルすぎるスポーツなだけに、逆に試合技術や戦略の是非に注力しなくても楽しめるスポーツという認識を植え付けられたのではないだろうか。
 年金財政が揺れに揺れている。在職老齢年金が廃止になるという報道を目にした人は多いとは思うが、仮に廃止になったとするとおよそ年額一兆円もの財政支出が必要となる懸念から、慎重な議論が進められてはいる。もし廃止になったら得をする世代が出てきて、年額120万円もの年金が支給されることになる。一般企業の一年分の相当額となるから、得をする世代も出てくる。65歳までは28万円の縛りがあるが、企業の雇用義務が65歳までなのだから現状維持でもいい気がする。65歳以上の就労では多くは稼げないから現状維持でいいと考える。ただし、月収の計算では月額給与と賞与、交通費(給与扱いになる)の合算である事を忘れてはいけない。特に通勤交通費では多額の方もいるだろうから再確認してみよう。特に年金関係では月給と賞与は別々で標準月収で年額計算されている。70歳までの雇用は企業の努力義務だがこれを早急に義務化し、75歳までの雇用は企業の努力義務にすれば高齢者の就労意欲は減退することはないと思う。将来年金を受給する現役世代の反対は多いと思うし、年金財政の健全化の方を優先するべきだろう。廃止によって得をする世代の記事が週刊誌で報じられてはいるが、それによって不利を被る世代との確執は避けられなくなる。
 新閣僚の相次ぐ失言や非常識な発信が目を覆うほど巷を闊歩している。世界からみれば、日本の議員はその程度のものかと冷笑されているに違いない。それが現実で起こっているのだから、その責任は主権である我ら国民ということになる。萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言が批判されても形だけの謝罪でマスメディアは突っつこうとしないのは問題だ。経産大臣や法務大臣らが公選法違反に抵触してもお構いなし、小池都知事のマラソン競歩北方領土開催発言、環境大臣の身の丈に追いつかない答弁やセクシー発言、日本政府が被爆国でありながら核兵器禁止条約に署名できない不条理など、常識を疑う為政者の姿を見るたびに、226事件青年将校の純粋な叛乱動機の心理が思い浮かんでくる。埼玉県知事と大野参議院議員の入れ替え茶番劇に有権者達はかなりしらけていた。与野党を問わず、議員特権が横行するのが絶えないのはこの国の政が腐れかけている証拠だ。日本はもはや先進国ではないそうだ。戦後の日本は先進国という幻想は永年の米軍駐留という歴史のなかで生まれ、本当の意味での日本国の完全独立を阻んでいる。サンフランシスコ講和条約は米国だけとのもので、東南アジア諸国とではない。為政者の知的レベルと常識性にはもはや期待してはいけない。極端な話、一時的な軍事政権を作り正常な政治を取り戻すカンフル剤が必要なのかもしれない。私の次の世代に日本のカストロゲバラが生まれないとも限らない。安倍政権では全く期待できないが、未来の日本のために、いま必要なことは議員報酬制度や公務員の改革を見直すことだ。

 

Behind the story 2020tokyo-18-1


■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 その一~その四
■[2015]第二章 その一~その六
■[2015]第三章 その一~その八
■[2016」第四章~第七章
■[2017」第八章~第十章
■[2018」第十一章~第十三章
■[2019」第十四章~第十八章
■[2020」第十九章から第二十章(予定)


<主な登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 

「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十八章 「2020東京五輪クライシス」


<第十八章:その一>

 2019年10月22日、令和天皇・皇后の即位の礼正殿の儀が行われた。内外約2000人を迎賓され、無事日程を終えられた。個人的には平成天皇・皇后時代でほとんど馴染んでいたせいか退位にはとても残念に思えた。祖父は近衛軍団属していたのにもかかわらず、226事件の叛乱側に付いた。昭和天皇に対するわだかまりを終生押さえがたくしていたことを祖母からよく聞かされたものだ。私が三歳の折、復員して10年後の祖父の臨終の床にいて祖母が泣いていた記憶がかすかだが残っている。日本人として皇室に対する畏敬の念は変わらないが、在位する人により相対的な評価は存在する。こと昭和天皇に対するわだかまりは祖父のDNAを受け継いだ者にとっては捨て去ることはできない。その点では戦後の混乱期で皇太子になられた平成天皇美智子皇后様には尊敬の念は終生揺らぐことはないだろう。自分がこの世を去ったあとでもご在位はあるだろうと察する令和天皇・皇后に対しては馴染みはまだないが、平成天皇・皇后以上の敬いと親しみが今後増すことを切に願っている。
 IOCのバッハ会長が国際陸連会長のアドバイスを受け、開催都市の東京都に打診することなくトップダウンで札幌に決定したと事後通告していたことがわかった。気候の変動のせいか今では東京でも札幌でも真夏の気温は同じくらいにもかかわらずだ。確かに札幌の方が気温が高い日もあった。穿った見方かもしれないが、日本は戦後74年間米国の植民地と化していることで、彼らの人種的な優越意識が先行してしまった感があると思うのは自分だけだろうか。中東のドーハで世界陸上を開催するとき、マラソン競歩で世界陸連は酷暑や高湿度で参加選手達に異変が起こるくらいの予測はできていたはずだ。予測通りドーハのマラソン競歩では深夜の競技開始にもかかわらず参加選手への大きな負担となり相次ぐリタイアが続出した。これでは東京も危ないと思い、世界陸連はIOCのバッハ会長に直談判したという。常識的に見て、開催地変更は「世界陸連→東京都&IOC→総会での調整案」が妥当だとは思うが、突如としたIOCのバッハ会長が決断した背景には、東京に対する失望感があったのではないかと考えている。なぜなら、東京に誘致を決定したまでは良かったが、安倍首相の原発汚染水の完全コントロール発言(しかしこれはそうではなかった。今でも問題は山積中)、新国立競技場ZAHA案の撤回、エンブレムの盗作問題、誘致での裏金問題(進行中)、開催都知事達の不祥事、日本のスポーツ界の不祥事の数々などが噴出し、IOCでもさぞかし嘆いていたことだろう。バッハ会長は、2020東京五輪の成功よりも、史上最低の五輪大会でもかまわないという心理はないわけではないと思う。米国のテレビ局が放映権を独占しているあまり、アスリートよりも視聴者優先になってしまったのは問題だ。例えば平昌冬季五輪では厳冬の吹雪の深夜に決勝を開催したのはどう見ても非常識に思える。商業主義に走りすぎた五輪の体質は見直しの時期に来ている。酷暑での五輪はマラソン競歩だけではない。他の方面からの要求も今後増してくるのではないだろうか。まさしく2020東京五輪クライシスだ。