米国のオークションで508億円で落札?
この作品に関して知ってる人は余りいないだろう。
それもそのはず、学校では普通ダ・ヴィンチの作品として、
周知されていなかった。
私も、元画学生でありながら知らなかったと言えば、
呆れる方も多いことかも知れないが、
知らない物は知らない。仕方がない。
その理由は、
個人所蔵であった事、
宗教画として協会に採用されなかった事、
作者が不明で長年行方ガわからなかった事、
そして絵画の筆感と構図に違和感がある事、
ダ・ヴィンチ特有の世界から程遠い事、
世間的には一部の人にしか周知されていなかった事、
修復と再現に手がかかりすぎている事、
デッサンが狂っている事、
などがあげられる。
1500年初頭といえばダ・ヴィンチは50歳前後で、
モナリザの制作をしていた頃だ。
イメージ的にも表現が若過ぎるし、
画面には丹念に塗り重ねた重みもない。
個人所有と言うことだが、
個人的見解だがダ・ヴィンチ作という保証は何処にもないように思える。
複数の作者の手による作品と見るべきだろう。