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加地鳴海の天正戦国小姓の令和見聞録(hatena version)

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

マガノミクス

米国では2008年にリーマンショックが世界を襲い、
金融不安を誘いこんだことは記憶に新しいし、忘れることはないだろう。
それ以前には住宅でのサブプライムローンが全米で問題になっており、
不良債権証券化し市場に廻しこむという荒業が、
ウォール街金融工学者の発明されていた。
結果的には公的資金で救われるところは救われ、
リーマンブラザーズはその生け贄にされていたのです。
およそ7000兆円にものぼる不良債権は何処へ行ったのでしょうか。。。
いまだに、リーマンショックの原因がわかってはいても、
政治に関わる人達はウォール街詣でを辞める気配はない。
クリントン夫妻は民主党ウォール街とは疎遠と思いきや
金融街での講演料が一億円ともいわれ、
オバマ氏でさえその倍の講演料をもらっているという。
クリントンキャッシュの問題はどこへいったのだろう。
両者とも年間2000万円~3000万円の公的年金が保証されているにもかかわらず、
縁を絶ちきれないのは何故なのか。
ウォール街と離れては都合が良くない事情もあるのだろうとだれでも勘ぐりたくもなる。
こんどは、車のサブプライムローンと学生ローン破綻が押し寄せる。
非正規の労働者でも何百万円もの高給車を売りつける。
例えばバリューローンというのがあるが、
新車の3年間は利息だけ払って最終回支払時に全額払うという契約。
全額は無理だからあらためて、再契約をし同じ事を繰り返す。
10年で3回もやれば車の市場価値も下が、思うように下取りはできず、
契約を解除すると車は二束三文で買われ高額な借金だけが残る。
1000万円もの学生ローンを組み、
いざ就職しようにも割にあう勤め口にありつけるのは
恵まれた部類にはいるだろうが、学生ローンを払いながらだと、
まともな稼ぎではとてもまかないきれないのは明白。
車も学生ローンも、再び金融不安を巻き起こす起爆剤になるのは
時間の問題だろう。
マガノミクスはトランプ氏のMake America Great Againを
もじって作られた例えで、レーガノミクスの再来を祈ってのものそうだが、
財政的には同じような道を辿るような予感はする。
日本では、アベノミクスの道は泥んこで視界も見えなくなったことは言うまでもない。
日本では新たな指導者が望まれている。権力をかさにして、
気に入った特定の者への計らいや便宜を法律をかいくぐって、
こそこそとつまらない野心を求める官邸は、未来ある後身に道を譲り、
国家百年の計を論ずる明るい世論を形成し、
正しい羅針盤を設置する義務がある。