<道満丸景虎と小姓の戯言0258>episode258,season3
(天正戦国小姓の令和見聞録)
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お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太
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◆天正四百五十二年 九月弐日
「迷走する令和時代への歴史の波紋」
この半月ほど天正の戦国時代に里帰りをして参った。この時代ではあいもかわらず令和幕府の脆弱さや伴天連の国の浅はかさが目に余る。これほどまでに国内の領民と海の向こうの伴天連達が歴史の歯車を悪しき方向に向かわせておるとは情けないとお屋形は頭を抱えて嘆いておいででござる。まこと由々しき事でござる。よく考えてみると、令和の時代に迷いこんでいる隙にお屋形様の盟友三河殿が抜け駆けをして江戸に幕府を開いた故、令和の民は毘沙門天から罰を与えられておるからであろう。今はその偽りの歴史の騒動による波紋の中でそなた達は生きておるのじゃ。
幕末の騒動や明治維新や亜米利加との戦は、鳴海幕府が存続しておったなら、その歴史の出来事はなかったはずなのじゃ。日の本の領民や幕府には羅針盤がござらぬ。今後何百年かは迷走を余儀なくされることは疑いようがござらぬ。日の本がGHQを引き継いだ日米合同委員会の監視下のもと好戦的な民族の牙を抜かされ続けることから逃げられないであろう。自治権だけを認められた日の本の国では器量のある政治家は必要ござらぬ。亜米利加の手のひらで生きて行けば命だけは保証されるからじゃ。国家経済では一般会計予算だけ領民に示せば誰も文句を言わない。一番大事な特別会計予算を領民に示さなくてもメディアが幕府に忖度をして蓋をしているのでござる。五輪の経費も国家的なイベントの予算も利権の温床にもなり、領民の知らないところで上級武士共が潤う仕組みになっておるのじゃ。それを正して行くにはそなたたちの自助努力に頼るしか手はござらぬ。
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