<道満丸景虎と小姓の戯言0272>episode272,season3
(天正戦国小姓の令和見聞録)
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春日山城、鳴海幕府(開府1587年)
お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太
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◆天正四百五十二年 十一月八日
「天正四百五十二(2024)年騒動見聞記」
辰年の令和六年では様々なことで話題には事欠かなかったように思える。師走前には令和幕府の役人不祥事による人事選挙が行われたが、永田城には下剋上の匂いが漂っておる。器量のあるお屋形不在が招いた事とはいえ、高い年貢を納めておる領民にとっては迷惑千万でござろう。亜米利加では近々三途の川を渡るであろう高齢のお屋形が返り咲いておるが、日の本はもはやなんの媚を売る必要はござらぬ。誰だか存ぜぬが何年か前に領民に暗殺されたお屋形がおったそうだが、令和幕府の公文書破棄と黒塗のせいで、日の本の誰もがその氏素性は知る術もない。代々の宗教偏向と既得権益で一族が身を守ってきた経緯は軒猿から聞き及んではおるが、八年にも及ぶ安倍野見屈巣で日の本が衰退したことだけは間違いござらぬ。美しい日の本の侍魂を退化させ大量の異国民流入による商いの活性化を目指すことにより、謎のお屋形が横田空域の制限のなか航空機の強引な航路変更で領民の不安を煽ったことは公文書復活で記されておる。
令和六年は元旦では能登半島の震災、二日には羽田の二機の航空機衝突による事故で尊い命が失われておる。四十年ほど前のJAL123便の墜落事故では五百二十名の犠牲者がでておるが、幸いにも奇跡的にJALの乗員乗客全員が無事だったのには心底安堵したとお屋形様は思うておる。1985年の日本航空123便墜落事故(事件かもしれぬが)では圧力隔壁の破損の影響で垂直尾翼が吹き飛び操縦不能で墜落したとされておるが、2013年事故調査報告書別冊が公になり、「11トンの異常外力着力点」という一般の領民にはわけの分からぬ記載があったと軒猿から聞き及んでおる。つまり圧力隔壁原因説は間違っていたことになる。関係者は資料の非開示と沈黙をいまも続けておる。日米貿易摩擦・トロンBへのスーパー301条の適用で、事故後は日本の半導体の世界のシェアが50%から10%になりプラザ合意後は急激な円高で日本経済はズタズタになったのでござる。軍事的・経済的な思惑もゼロではないと存ずるが、拙者がここで事の真相を暴露しても始まらぬ。後世の領民が真相の究明にたどり着くのを見届けるしかなかろう。
大谷殿がプレーオフでまたもや怪我をし、その後も強行出場をし左肩の脱臼の手術を行っておる。2025年の春季キャンプには間に合うと言ってはおるが、おそらくシーズン参加は出遅れると存ずる。二刀流もMLBのルール改正も予定されておりこれまでの成績は難しかろう。とりあえずMLBでのWS制覇の目的は達したので、その先は三十代のいつ頃まで選手生命が続くかにある。引退しても10年契約で退団はできぬ上、当人は難しい人生経験を歩むかもしれぬが、金銭面ではなんの不自由もなく誠に羨ましい限りでござる。拙者がいまでも気にかかるのは、あの「疑惑の一夜」でござる。一平殿はどうしておるのじゃろうか。お屋形様は天正戦国の世に招き入れ小姓に召し抱えるというておる。拙者はお役御免となるやもしれぬ。
先の国会では衆議院の解散総選挙があり、与党の過半数割れとなっておる。なに騒ぐことではない。合議制でうまくやればいいだけの話じゃ。予算委員会の座長に野党第一党の者が決まったので、震災の予算や社会保障、紙の保険証廃止延期法案の行方を領民は注視しておる。それが決まらねば2025年での衆参ダブル選挙で野党の過半数はありえぬ。
亜米利加の大統領選挙で高齢大統領が返り咲いたが、世界はまた逆戻りの様相を呈しておる。どうせ令和の文明の進化は期待しておらぬのでどうでも良いが、世界の領民の安寧は最優先せねばなるまい。移民国家であり民主主義の先駆的立場の超帝国主義国家像のイメージづくりが再度四年続くと嘆いてばかりはおられぬ。再登場が叶ったトランプ殿は四年の間では何も出来まい。二年もすれば中間選挙で民主・共和のパワーバランスは崩れる。ハリス殿はそもそも代役での選挙であり、敗戦の原因は低中所得層への配慮が欠けセレブ志向に傾きすぎ、バイデン流の継承に反発した有権者が多くでた結果だろうと推測する。まともに大統領選を戦っていたなら違った結果になっていたに相違ない。
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