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加地鳴海の天正戦国小姓の令和見聞録(hatena version)

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「Moyurupen版、2018年自由民主党総裁選直前大予想」

 マスメディアでは十中八九安倍首相が圧勝で三選!と報道を続けている。国会議員での予想では八割が首相を支持しているという。日頃、投票所に行かない有権者には縁がないかもしれないが、立法府でのパワーバランスの行方が生活への影響に強く及ぼすことぐらいは認識していたほうがいいだろう。6年にも及ぶ安倍第二次政権の三つの矢は毒矢になり折れてしまっている。上場企業の内部留保額は日本のGNPに匹敵するほどになった。常識的に考えて、当然、給与所得者の可処分所得は上がっているはずなのに、数々の政治家・官僚の不祥事をしり目に、こっそり増税の法案が通っているのだ。自由に使えるお金の量は減っている。消費は冷え込み、消費者はなおさら生活防衛にまわらざるを得なくなっている。自己破産の件数が再び上昇し始めている。全国の中小企業は疲弊している。地方銀行の半分は本業が赤字だ。アベノミクスの失政が及ぼす影響は計り知れない。確かに安倍首相は勝利するのだろうが、圧勝はしないだろうとみている。小泉進次郎氏は安倍か石破かどちらか支持を表明していない。その優柔不断さが次期総理候補への大きな壁となっている。直前で石破支持の表明を周辺に明かしたのは、石破氏が以外にも党員票を獲得している状況を見たからだろう。直前の石破支持表明は遅すぎた感は否めない。どちらにもいい顔を残したのだろうが、議員への影響力は薄くなるばかりだろうし、世論からの反発もあり得る。党員票は石破氏支持がが猛進している。安倍サイドの強引な締め付けや恫喝が党員や議員の反発をかっている。だから安倍から石破への票の流出もあり得る。しかし、問題はそのあとだ。もし、石破陣営が負けても票差によっては存在感が大きくなり、次期総裁への権利を得ることになる。ただ2016年のトランプ氏の前例もある。マスメディアがヒラリーの圧勝を予測していたが、それが覆されたのだ。今回の総裁選でもサプライズが起こらないとも限らない。