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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

THE NEW HISTORY EYES...Vol.0052『職業政治家不要論』

THE NEW HISTORY EYES

Presented by hirotsugu nishina

 

Vol.0052…『職業政治家不要論』

 

 COVID-19の変異株オミクロンが南アフリカで発生し世界への拡散が懸念され、ワクチンの効果も怪しくなるらしい。今3回目のワクチンを打ったとしてもブレイクスルー感染もありオミクロン株に対して有効かどうかは誰にも分からない。ワクチンを三回打ったとしても、またその後何回打てば良いのか先行きは不透明だ。以前どこかの首相がようやく明かりが見えてきたという見方は一体どこから得たのだろうか。オイチミンだかオロナインだか名前を覚えるのにも面倒だ。オミクロンはギリシャ文字の十五番目に位置し、最後はオメガになるがその位置にまだ行くのだろうか。ウイルスは人類よりも古いDNAを持つと言われているが、進化では人類の先を行く彼らと人類の手打ち式の日はやってくるのだろうか。製薬会社がいくらワクチンを開発しても効果が薄いとなれば私たちは一体どういう対策を取れば良いのだろうか。今は三密を避けマスクを付け、手洗いうがいの習慣でウイルスとの共存(もはや対決している場合ではない)を探るしかない。以前ファクターXというものが話題になったが、人類側の対処がウイルスの進化・変異に追いつかない状況では、いつまでもワクチンにだけ頼るのには限界があるのかもしれない。特効薬も期待したいところだが、未だに足踏み状態だ。日本での第6波はこれから始まるとされる中、政府は十八歳未満の子供に10万円給付、非課税低所得世帯に10万円給付をする様だが、不公平感や予算の扱いで異論が相次いでいる。十八歳未満の子供のいる世帯では960万円の収入を限度として、世帯合算収入ではなく収入の一番多い人を基準にするという。5万円は現金、後の5万円はクーポン券という予定だが、クーポン券の事務費が900億円で印刷代・宣伝広告費・郵送費が主な内容だ。特に宣伝広告費などは必要なのだろうか?5万円の振り込み手数料だけで300億円だから合計すれば1200億円強の事務費と言うことになり、一律に10万円で給付するだけの額と同じになる。クーポン券の意味がよく分からないし、子供のいない世帯や所得額のラインでもらえない世帯も多いというから、これは不公平というしかない。それに、非課税低所得世帯と言っても富裕資産家もかなりいる。そういう世帯もスルーで給付すというのもおかしな話だ。今の政治家は民間から見れば遙かに高所得の上級国民といって良い。一日だけの議員生活で通信費が100万円自動的に支給されるというのはどう見てもおかしいし、日払いという法案も検討しているようだが、それなら、議員報酬制度にも手をつけるべきだ。国会議員の歳費(給与)も日割り計算で支払うべきだ。実際、国会議員の年間一人あたりにかかる経費は約7000万円という。代議士は別名、弁士とも言われる。口だけが上手くても良い政治家となる保証はない。利権や裏金で暴露されても議員特権でなし崩しにされるのが日常茶飯事になっているからだ。海の向こうでは政治家や地方の議員の報酬は少ない。兼業議員が大勢を占めている。日本の政治家の報酬は国会議員では歳費と呼ばれてはいるが、実質的な給与にあたる。その実態は日々厳しい生活に喘ぐ一般市民からみれば実に夢物語の空間となる。その報酬の額を目にすれば誰もが国会議員や地方議員を目指すわけだ。将来消滅する職業ランキングでは政治家がトップになるそうだが、彼らは正常な判断が出来ず、不見識な日々の行動と思考が失政の源となっているいま、有権者はいつまでも政治に無関心ではいられないはずだ。

 政府は変異株オミクロンの水際対策として、日本への到着便の新規予約停止を12月末まで全ての航空会社に要請していたが、あっさりと取りやめてしまった。そうでなくても、一日5000人の入国者数をたった1500人しか引き下げず、3500人にしたという、全く水際対策としてはザルと言うほどのものだったからなおさらだ。そこに新規予約停止要請取りやめだから、オミクロン株が入ってくる第6波は相当な感染者の数になる危惧が生じてくる。「泣いて馬謖を斬る」ではないが、ここは我慢して邦人は例外なく12月末まで日本への入国は諦めてもらってくれた方がいいと思う。これでは、前首相の二の舞となり、日本の国体はレームダックとなる懸念は拭いきれないでいる。果たして世界の年明けは一体どうなっているんだろうか。。。