仁科広嗣の「新歴史の研究」 ○THE NEW HISTORY EYES○

仁科広嗣の「THE NEW HISTORY EYES」は人類の史書を後世に残すミッションを帯びており、新しい視点での歴史の検証を追究していきます。

志村けんさんの密空間。

 新型コロナウイルスの感染が日増しに拡大している。世界での感染者数が100万人を超えるのは時間の問題だ。感染発祥の地、中国当局は情報操作で少なめの感染状況を公表しているようだが、本当の感染者数と死亡者数はわからない。

 2月の下旬に銀座八丁目のクラブ銀座ブレアなどではしご酒をしていた、志村けんさん。日頃仕事でその界隈を通る機会がある自分にとっては、気になるところだ。彼の関係したクラブ数軒は営業停止中とのことだが、銀座界隈で働いている夜の従業員は軽く見積もって、何千人何万人と見られており、自粛だろうが緊急事態だろうが、彼らは目先の稼ぎがなければ生きてはいけない。政府の生活保障がないうちは背に腹は替えられないのだと思う。以前仕事のお付き合いで個人的に銀座のクラブに出入りしていた時代があるが(今は卒業したが)、今でも銀座のママの気構えは相変わらず高いようだ。顧客によっては大臣だろうが経営者だろうがどこかの幹部だろうが、諫言の手は緩めない銀座の夜の伝統的な空気がある。それでいて他言無用という徹底した一見さんお断りスタンスは健在だ。それが夜の銀座の世界を維持しているのだろう。

 各国のリーダーは生活保障をセットで対応しているが、安倍首相にはG7という首脳の立場にいながら、なおも、国民への安心料としての保証給付はやらないらしい。ならば、現場としてはコロナ感染などお構いなしで、自粛などには構ってはいられないというのが、大方の意見だろうと思う。米国では失業者には週600ドルの給付金、年収7万5000ドル以下の世帯には1200ドルの給付金を決めている。イギリスではフリーランスには八割保証月33万円の給付、ドイツでは自営業者に対して三ヶ月で108万円の給付金、フランスでは月18万円の給付という具合に早々と決定済みだ。日本は国民への直接現金給付はしないで、フリーランスに対して一日4100円、月にして8万円では、自粛しようにも出来ない現実がある。政府が保証しない以上、感染などには構ってはいられない。緊急事態宣言になろうがロックダウンになろうが、日々命がけで仕事に臨む以外手がないのが現状なのだ。海外に比べてあまりにもチマチマした政に辟易しているのは私だけではあるまい。首相の唐突としたマスク二枚配布の意味がよくわからない。政府が国民の命と生活を守ろうとするなら、今すぐ「同情するなら金をくれ」というのが国民の気持ちと言えそうだ。