<道満丸景虎と小姓の戯言0219>episode219,season3
(天正戦国小姓の令和見聞録)
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お屋形様:上杉道満丸景<道満丸景虎虎
見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太
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◆天正四百五十二年 四月二十二日
「謹啓 大谷翔平殿、前人未踏の三刀流プレイングマネージャーへの道へ」
謹啓 大谷翔平殿
天正の時代も四百五十二年にもなれば領民の質や器量も変わってくるようでござる。拙者とて令和の時代に突如紛れ込んで右往左往したものでござる。戦国の世では西洋の伴天連人達が東洋の植民地化で凌ぎを削っておったものじゃが、この時代でもあいもかわらず彼らが幅を利かせておる。其方には野球ファンでなくてもそうであっても東洋人として伴天連人達と肩を並べて活躍している姿がとても逞しく映っておる。お屋形様も日々晩酌のつまみとして無くてはならぬもの故、この先なるべく末永く精進せよと仰せでござる。しかしでござる。覚悟して野球武士としてその道を究めたいのなら選択肢は如何様にもあるのでござる。
MLBのレベルも年々下がってきているような気がするのは拙者だけであろうか。亜米利加4大スポーツではアメリカンフットボール→NBA→MLB→アイスホッケーの順で人気度があると聞いておる。ベーブ・ルース殿の時代では亜米利加が凌駕しておったが、東洋人のイチロー殿が2025年で野球殿堂入りの資格を持つまでになった。彼はもともと投手であったが、打撃と外野手としてのレーザービームで一世を風靡しておる。
其方も馴れぬ亜米利加の地で野球武士として精才を解き放っておるのは頼もしき事でござる。身の回りの中には由々しき者も多かろう。此度は其方の多額の金子を博打で使い込んでしまった者がおったそうじゃが、馴れぬ地での言葉の不自由さから些かでも解放させてくれた功績はあったものの、其方への不義理を働いた罪は償わせるしかなかろう。これからは奥方殿に身の回りの采配役を任せ、外野手と打者の世界を極めて貰いたい。コマーシャリズムで本業以上のものを稼いではならぬ。仮想通貨の企業の広告塔になっては見たものの、クライアントは破産してしまい被害者からの提訴もある。会社を設立してハワイの不動産企業の広告塔で稼ぐのも良いが水原殿の件での騒動もござる。トラブルに足を掬われ本業に影響するようではいかん。拙者は二十年後の大谷殿の姿は見られそうにもない。日の本から二人の野球殿堂入りはあるのでござろうか。出来うることなら、投手と合わせて前人未踏の三刀流プレイングマネージャーへの道を歩んでほしいものでござる。大谷殿の今後の息災を念じておる。
謹白
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