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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「五つの疑問、Cover job(肩代わり)・Technically(厳密に言うと)・チーム大谷の点と線」

<道満丸景虎と小姓の戯言0218>episode218,season3

天正戦国小姓の令和見聞録)

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春日山城、鳴海幕府(開府1587年)

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太

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天正四百五十二年 四月十九日

 

「五つの疑問、Cover job(肩代わり)・Technically(厳密に言うと)・チーム大谷の点と線」

 

 水原通訳殿の違法賭博窃盗送金騒動では大谷殿のファンでなくてもその行方が気になっておるようじゃ。今のところ大谷殿の潔白が証明されておるということじゃが、一方では亜米利加国内では、大谷主犯説を唱える者もおる。水原殿は大谷殿の身代わりで生け贄にされたという陰謀論でござる。MLBは背後でもみ消したとか肩代わりを窃盗という形に転嫁したとかで実のところ拙者もよくわからんのでござる。お屋形様は大谷殿を事の他信じておる。春日山城下の領民もでござる。しかし、そうはいっても合点のいかぬ事も多々ござる。

 ブックメーカーの胴元マシュー・ボウヤー氏のCovber job(肩代わり)という発言と水原殿のTechnically(厳密に言うと)というメールでのやりとりが公表されたが、大谷選手の潔白性を認めようとしないアンチ大谷サイドは陰謀論で批判をさらにエスカレートさせているというではないか。

 

★疑問点其の一

代理人であるネズ・バレロ率いるチーム大谷(会計士・財務担当・経理担当など)は大谷殿の口座の管理を徹底化していたはずでござるが、水原殿が口座の公表をプライベートな理由で明かせないとか、病気で来られないとかという理由で断っていたと言うではないか。何年も前からではござらぬか。確定申告はどうしてやったのかは分からぬが、チーム大谷の面々は何故水原殿に毅然と口座の明示を要求しなかったのか。其の理由が分からぬ。明示させておけば事件は防げたはずでござる。

 

★疑問点其の二

水原殿とボーヤー氏のメールのやりとりの中で、Cover job(肩代わり)とtechnically(厳密に言うと)の言葉が注目されておる。ボーヤー氏は水原殿に君は盗んではいない。肩代わりしてもらってるんだろう、と言うと、水原殿は厳密に言うと自分が盗んだと返信している。厳密でなければどういう可能性があるのか考えて見ると、たしかに捜査ではメール上では大谷殿が送金に関わっている証拠がないとされてはおるが、対面やマイノリティな通信手段での相互コミュニケーションは全くあり得ないわけではないと言う見方も存在する。そうすると大谷殿の白はグレーになる事もあり得る。厳密でない場合はいくらでも考えられる。technically(厳密に言うと)は大谷ファンからすると誤解されやすい言葉でござる。

 

★疑問点其の三

大谷殿は自分の口座の確認(ログイン)を何年もしていなかったのだろうか。そうでなくてもチーム大谷の会計責任者から多額の送金が分かれば連絡は行くはずでござる。水原殿が十回近くも多額の送金を同じ手口でやったのにはやはり無理があるのではなかろうか。第三者の介入はあるのかないのかも知りたいものじゃ

 

★疑問点其の四

大谷殿は亜米利加の地で口座を開設するにあたり、なぜ日系の銀行を選ばなかったのでござろうか。日系の銀行なら通訳の世話にならずとも、代理人や専門の会計士・財務担当プランナー・経理担当者らと共にセキュリティ情報を共有すれば、今回のような事件は回避されたはずじゃ。

 エンゼルスに大谷殿がもし留まっていたならば、MLBでの稼ぎは根こそぎ水原通訳殿に迂回していたであろう。ところが、大谷殿はドジャースに入団された。それも一千億円超の契約で受け取りは殆どが十年後から十年間受け取るというものじゃった。今後十年間のドジャースからの給与は三億円ほどになるので、水原殿はあてが外れたであろう。これには相当焦ったはずでござる。賭ける運用の金子が消えたからでござる。大谷殿は賢明でござったが、いくら口座にログインしていなかったとしても、金子の多い少ないはチーム大谷から逐一知らされていたのであろうから、おそらく、水原殿の違法賭博を存じていなくても、何故口座の残高が不自然に少なくなっていたかは存じていたに違いない。なんとなく会計担当者からの連絡は当然ながら入っていたはずでござる。そこで天性の勘で十年間の受け取りを避けた行動に出たのやもしれぬ。想像でしかござらぬが。

 

★疑問点其の五

 大谷殿は水谷通訳殿の不祥事になぜ世間に謝罪を致さぬのだろうか。彼にはそういう想いはあるのでござろうか。野球で懸命に専念する姿はだれが見ても美しい。確かに大谷殿は窃盗詐欺の被害者かもしれぬが、其の素地を構築した責任は全くないと言えるのであろうか。当初は水原殿のインタビューでの発言が正しいのか、大谷殿の声明が正しいのか、野球ファン以外の者や世間では情報が少ない中での嫌疑が生じておった。拙者でも両者のどちらかが偽りを申していると思っておったが、あるユーチューバーが論破王を気取って大谷殿に嘘つき呼ばわりを致したのは不適切ではあった。論破王にも落ち度はあるが謝罪するぐらいなら初めから嫌疑と言えば良かったのじゃ。拙者ならそういう疑われるような環境を作った大谷殿の責任もあったと然るべき申したであろう。発言は撤回したといっても履歴は消えるものではない。物を申したら百年目ということじゃ。最後まで言い訳は赦されぬ。大谷殿への同情が広がっておるが、それでも彼は今回の事件騒動を巻き起こした大本の環境を作った事に対して、世間に少しぐらいは詫びを入れるべきでござる。拙者はそう思うとる。

 

この五つの疑問が解かれない限り拙者には合点がいかぬのでござる。

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<道満丸景虎と小姓の戯言0218>episode218,season3