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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「風雲急、大谷殿の一年間出場停止への懸念」

<道満丸景虎と小姓の戯言0214>episode214,season3

天正戦国小姓の令和見聞録)

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春日山城、鳴海幕府(開府1587年)

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太

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天正四百五十二年 四月九日

 

「風雲急、大谷殿の一年間出場停止への懸念」

 

 MLBは亜米利加での四大スポーツの中に位置しておるが、これまでは国技として揺るぎない人気と存在感を維持しておった。収益にしても影響力にしても他のスポーツとは一線を画しておったが、ピート・ローズの賭博事件以来MLBの人気は下降線に歯止めがかからぬ。今では、NFL(アメリカン。フットボール)が人気と収益ではナンバーワンの座におる。NBA(バスケット)もそれに追随する人気と収益を誇っておる。MLBは賭博ビジネスとの共存、長時間無制限試合、天候に左右されやすい、スーパースターが居なくなった(大谷殿は亜米利加においては野球界以外ではそう有名ではない)、ベーブ・ルースなどの白人以外の選手が多くなり聖地が荒らされている侮辱感(保守層)、五輪種目から遠ざけられている、選手の契約報酬の無制限化と選手の不良債権化(長期契約で怪我をしても報酬がもらえる)、長期契約の慢性化などによる選手の野球に対する緊張感が伝わってこない、MLBコミッショナーMLB規約違反に対する公正無比さへの欠如、ルールの変更が頻繁に行われる、などの問題取り組みが山積しておる。大谷殿にはどのような決断をいたすのであろうか。MLB復権や野球ファンの為を考えるのなら、MLB機構は毅然とした改革をしないと益々ファンが離れていくことを悟るべきでござる。

 ただならぬ事件が発生した折りには、状況証拠(アリバイ)は個人の声明での潔白だけでは成立せぬことは誰もが知っておる。加害者と被害者の客観的事実があることで領民は皆納得するのでござる。水原殿の最初のスポーツメディア記者へのインタビュー発言では、大谷殿が自分の違法スポーツ賭博の借金の肩代わりをし、超高額の金子を九回にわたって電子送金してくれたと申しておった。ところが水原殿は翌日手のひら返しで送金はしていないと全面撤回を致した。数日後大谷殿が自ら全く其の件に関しては関知しておらぬと公開で声明しておったが、記者からの肝心な質疑応答を拒絶したのは合点が行かぬ。いまでは水原殿は逃走し居所がつかめぬ有様じゃ。これでは話の辻褄が合わぬ上、疑念がますます増幅するのは必定でござる。MLBが公正に調査するとは申しても、球団やMLBコミッショナーの思惑で事の幕引きを図ろうとする可能性はござる。しかしでござる。大谷殿の口座の管理をしておる会計事務所の存在が明らかになり、金子の流れは逐一大谷殿と共有するのは当然でござろう。さすれば、九回におよぶ多額の送金の確認を大谷殿に取っているはずでござる。水原殿の送金に関しては全く知らなかったというのは嘘であったということになる。捜査が数ヶ月かかるといってもその日は確実にやってくるのじゃ。大谷殿は真実を話すべきでござる。亜米利加の領民は東洋人に対する人種的な偏見がござれば、物事の白黒をはっきりと明示せねばならぬ。郷に入れば郷に従えば良いのじゃ。日の本ではどんな理由があれ人助けは美徳になるが、亜米利加の伴天連人にはそれが通用せぬ。この先十年はプレー出来るのを考えれば一年間出場停止でも良いではござらぬか。そのぶん、ゆっくりとリハビリを完全に終え次に備えればよい。新婚生活も十分エンジョイできるとお屋形様も仰せでござる。

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