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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

I'll be back作戦

 ここでは、知人の実際にあった教訓を元に書いてはいるけれども、人ごとではない気がする。政府が認めているように老後で2000万円が足りないとなれば、人は誰でも考えることは同じで、老体に鞭を打って稼ぎに出るか、さもなくば誰からか不足分のお金を借りる状況に追いこまれる。多重債務で壁にぶち当たっている方、自己破産予備群の方、これから自己債務が増えて行く方、自己破産・民事再生債務整理について法的な手続きをする前に体験者に相談されたい方、借金でどうしようもなくなった方、など債務保持の前の自分に生還するための羅針盤となり、そして今後解決して行かれる方達のためになにかお役に立てないかという主旨で綴ります。借金苦から抜け出すには、いろいろな方法があるけれども、借金のために何度も金融機関から自転車操業で借りていくのは、全くの論外でそれまでの債務が減るどころか、ますます借財額が増え続けることになる。競馬やパチンコ・競艇・競輪・バカラなどのギャンブルで一山当てて返済しようとするのも論外。知人や親戚・勤務先からの無心も同じこと。
 つまり、どうやって、自己責任で誠意を持って努力して返済していくのが可能なのか考えなくてはならない。法的な手続きなしで、個人が返済できるのは、おそらく100万円くらいまでだろう。だから、公的な計らいで救済してくれる法律があるのだろう。借金して返済できないから安易に、自己破産・民事再生債務整理の手続きをするのは問題。返済のメドを立てられる状況を構築しながら、どうしても現時点では自己破産やむなしということなら、まず信用出来る司法書士事務所に相談すること。最初から弁護士事務所はお奨めできない。おそらく自己破産を薦められることでしょう。なぜなら自己破産の法廷手数料は高く、彼らの食い扶持であるからだ。
 多重債務に陥った場合、まずしなければならないのは、借りた金融機関への事前連絡と窮状の深刻さを涙ながらに手紙を出しておく。口頭だけでは、言った言わないという事にならないためにも、文書としてはっきり相手に示しておくべきだろう。事情を詳しく伝えて返済のリスケジュール案を提出する。そうすると、相手の担当者は同情心が生まれ、与えられた権限のなかで進めようとする。返せなくなった段階で唐突に言っても向こうは相手にしてくれない可能性はある。誠意をもって、頑張って返済していく姿勢はもたなければいけない。借りたお金は返さなければならないという社会通念ができているから信用貸しができているとうことを忘れてはいけない。借りたお金で返すという自転車操業は必ず破綻する。「てるみくらぶ」や「はれのひ」は資金がないので自転車操業を行い、そして破綻した。民事再生はそこから脱線してしまった現実であるから覚悟を決めて解決しなければならない。示談で債務の解決ができてしまうのならこれほどいい物はないけれども、現実的には難しいだろう。示談が成立しなくなった場合は、裁判所を介して解決するしかない。日頃から司法書士事務所と仲良くしておいたほうがいいと思う。

Behind the story 2020tokyo-16-5(追記版)

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十六章 「令和時代の未来図」

 

<第十六章:その五>

 

 2020東京五輪のチケット販売抽選結果が発表されたが、何十枚も予約された人もあまり当たらないようだ。大会の音頭をとっている電通関係ではいろいろな枠はあるだろうと推察できる。案の定、芸能関係者はSNSなどで当選の知らせが相次いでいる。僕ら一般人にはおまけついでにということなのだろうか。みどり君は大会運営側であるためどの会場もスルーで通れるようだ。スタジアムでも冷房完備のコントロール室で開会式を見守る。船橋君も安藤もチケットは当たらなかった。もちろんマネキン嬢たちもだ。ずっと気にはなっていたことだが、2020の五輪の曲を知っている人はあまりいないように思える。現に周りの人に聞いても知らないという。1964年の三波春夫さんが歌った曲のリメイク版らしい。電通側はどうして曲を募集したりアナウンスをしなかったのだろうか。ZAHA案のスタジアムがコンペでの採用を棚上げにされ、政治利用されてしまってから、僕の気持ちはかなり萎れている。ZAHA案スタジアムでの開会式のイメージだけはいまでも失っていない。だから2012年のロンドン五輪のような素晴らしい開会式は僕にはまったく期待できないのだ。長野冬季五輪の開会式・閉会式はひどいものだったが、それと同等のものになる可能性は高い。
 イージス・アショア騒動、、日米貿易交渉で農村部の崩壊、年金2000万円不足問題の三大案件が、自公政権の足下を揺らしている。12年前の年金消失問題で第一次安倍政権は崩壊したが、今回も当時の状況に酷似している。特に今回は年金に関する問題が争点になるだろうが消費税云々は焦点にならない。なぜなら世論が消費税増税に対して否定的になっており、増税延期への期待は織り込み済みになっているからだ。一時は参議院は黙っていても十分勝利すると自民の単独予測があったが、いまは暗雲が立ちこめている。安倍総理衆議院を突如解散する可能性は十分にある。彼はこれまでに同日選をやらないことを公言はしてはいる。実際の彼の胸の内では、支持率があるいまのうちにやっておけば、衆議院参議院では大幅議席減はあるが、過半数議席を確保できる。だからあと四年は政権担当は安泰ということだ。総理総裁分離論を展開してさらなる自己都合の総理の在任期間を目論んでいる。官邸への忖度で厚生労働省が参議員選挙(または同日選)後に年金の健康診断を発表し、年金の支給開始を遅くさせ、現役世代への負担を増やす方向に傾いていくはずだ。社会保障への国民負担にさらなる周知を徹底させていくものと見られる。まさに詐欺まがいの政権ということになる。有権者はこのことを忘れてはいけない。普段はあまり投票所に足を運ばない有権者はもっと怒りを表してほしい。棄権はするが批判したり、デモには参加するでは民主主義で主権在民の権利を主張する資格はあるだろうか。2019年の選挙では自民党支持者からのお仕置きは相当きついものになると見ている。人は権力を握り議席を与え過ぎると誰でも自分を見失いやすくなるものだ。かつての民主党政権もそうだった。今の自公政権の場合だと、政治に関心がない若い世代や中高年が将来いつの間にか年金が支払われないという不足の事態は覚悟しておいたほうがいい。それくらいの深刻性は認識しておかなければならないだろう。今回投票所に足を運ぶ人たちは、有権者のほとんどが、官邸に都合の悪い(金融庁のワーキンググループが記したもの)が削除されていたということを知っている。中高年層にとっては年金の給付低下は、死活問題となっている。若い世代は人生設計の見直しに迫られる。世論調査によれば、60歳の平均貯蓄額が2700万円だといわれいるが、例えば9人が貯蓄ゼロ、一人が2億7千万だとしても、10人の貯蓄平均額は2700万となる。貯蓄100万円以下の世帯は25%。貯蓄ゼロの世帯もかなりいる。実に4人に一人が貯蓄に回せない。これでは消費マインドがますます下がっていく一方だ。消費税どころではなくなって来ている。香港での200万人のデモが中枢を動かした。デモがなくても賢明な日本人だったら中央政府への諫言は可能なはずだ。素朴な疑問なのだが、年金制度では公務員のモデルケースもあってしかるべきだろう。職域加算ってどうなんだろう。一元化はしていても公務員だけは特別扱いでは年金問題の議論をする意味がない。自営業者やフリーの年金モデル試算も出しておくべきだ。参議院選後は、パート主婦への強制徴収が待っている。夫の収入が減っている分主婦がパートで補わざるを得ない状況でも、厚生年金を徴収する案が現実になったらどうなるのだろうか。主婦層を敵に回した安倍政権の行く末は厳しいだろう。日本は世界から見ればブラック国家と見られてもちっとも可笑しくはなくなった。

 

「2019年参議院(または同日衆議院)選挙後の風景を読む」

 イージス・アショア騒動、、日米貿易交渉で農村部の崩壊、年金2000万円不足問題の三大案件が、自公政権の足下を揺らしている。12年前の年金消失問題で第一次安倍政権は崩壊したが、今回も当時の状況に酷似している。特に今回は年金に関する問題が争点になるだろうが消費税云々は焦点にならない。なぜなら世論が消費税増税に対して否定的になっており、増税延期への期待は織り込み済みになっているからだ。一時は参議院は黙っていても十分勝利すると自民の単独予測があったが、いまは暗雲が立ちこめている。安倍総理衆議院を突如解散する可能性は十分にある。彼はこれまでに同日選をやらないことを公言はしてはいる。実際の彼の胸の内では、支持率があるいまのうちにやっておけば、衆議院参議院では大幅議席減はあるが、過半数議席を確保でき。だからあと四年は政権担当は安泰ということだ。総理総裁分離論を展開してさらなる自己都合の総理の在任期間を目論んでいる。官邸への忖度で厚生労働省が参議員選挙(または同日選)後に年金の健康診断を発表し、年金の支給開始を遅くさせ、現役世代への負担を増やす方向に傾いていくはずだ。社会保障への国民負担にさらなる周知を徹底させていくものと見られる。まさに詐欺まがいの政権ということになる。有権者はこのことを忘れてはいけない。普段はあまり投票所に足を運ばない有権者はもっと怒りを表してほしい。棄権はするが批判したり、デモには参加するでは民主主義で主権在民の権利を主張する資格はあるだろうか。2019年の選挙では自民党支持者からのお仕置きは相当きついものになると見ている。人は権力を握り議席を与え過ぎると誰でも自分を見失いやすくなるものだ。かつての民主党政権もそうだった。今の自公政権の場合だと、政治に関心がない若い世代や中高年が将来いつの間にか年金が支払われないという不足の事態は覚悟しておいたほうがいい。それくらいの深刻性は認識しておかなければならないだろう。今回投票所に足を運ぶ人たちは、有権者のほとんどが、官邸に都合の悪い(金融庁のワーキンググループが記したもの)が削除されていたということを知っている。中高年層にとっては年金の給付低下は、死活問題となっている。若い世代は人生設計の見直しに迫られる。世論調査によれば、60歳の平均貯蓄額が2700万円だといわれいるが、例えば9人が貯蓄ゼロ、一人が2億7千万だとしても、10人の貯蓄平均額は2700万となる。貯蓄100万円以下の世帯は25%。貯蓄ゼロの世帯もかなりいる。実に4人に一人が貯蓄に回せない。これでは消費マインドがますます下がっていく一方だ。消費税どころではなくなって来ている。香港での200万人のデモが中枢を動かした。デモがなくても賢明な日本人だったら中央政府への諫言は可能なはずだ。素朴な疑問なのだが、年金制度では公務員のモデルケースもあってしかるべきだろう。職域加算ってどうなんだろう。一元化はしていても公務員だけは特別扱いでは年金問題の議論をする意味がない。自営業者やフリーの年金モデル試算も出しておくべきだ。

Behind the story 2020tokyo-16-4

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十六章 「令和時代の未来図」

 

 

<第十六章:その四>

 

 日本の政界では、2019年の参議院改選での有利性を見いだすべく与党内で揉めているようだ。衆議院の解散も同時にというふれこみもあるが、要は安倍第二次政権が安定的な議席数を維持する保証が得られるかどうかということだろう。10月の消費税増税は断行するといわれてはいるが、この増税延長の有無と内閣支持率が自己都合解散のキーポイントとなる。自民党の独自調査では参議院選挙は有利に働いているという調査結果を踏み、衆議院解散をすれば、三分の二の議席数が減ると予測しており、衆参同日選はいまのところ、行わないということで調整をしているようだが、与党の議席減は時間の問題で、むしろ、同日選はやらないほうが野党には有利に働きそうだという見方はいささか甘すぎる。国民の世論は官邸主導の政には懐疑的な見方をしていることに与党側は気づいていないようでもある。個人的な見方だが、結論を先に述べてみる。おそらくメディアでは同日選は行われないと横一線で報道をしているが、官邸では抜き打ち解散を画策しているのではないかと思っている。その根拠は、1)自民党の独自調査では参議院だけでも勝利すると目論んではいるが蓋を開けてみないとなんともいえない不安感があるということ。2)景気動向が下降気味で世界経済の見通しも暗いこと。3)消費税を予定通り行うといってはいるが延長論もかなりある。4)2000万円年金不足問題と金融庁の公式報告書を財務大臣が受け取り拒絶し、年金財政の隠蔽体質が明るみになり、参議院衆議院の同日選を内閣支持率があるうちに断行すれば、消費税増税後の不況があっても4年の政権維持が保てる。5)仮に衆参で議席を減らしても過半数議席を保てれば、安倍首相の任期がさらに伸びる。そうすれば総理総裁分離論は実現するかもしれない、ということだ。与党が予算員会審議拒否中に安倍首相は官邸で芸人と一時を楽しむという行為は許されることなのだろうか。与党側が火消しに躍起になっている光景は国民には滑稽に写る。麻生財務大臣が2000万円不足の報告書を拒絶するのは理にかなっているのだろうか。それは否である。参議院選挙を前にして不都合な真実が明るみに出れば大きく影響するからなのか。12年前の年金消失問題は未だに収束していない。年金問題有権者にとっては死活問題でありナーバスにならざるを得ない。解散は首相の専権事項というのは国民にとっては迷惑な話だが、これは憲法ですでに決まっていることなので変えようがない。首相は解散の閣議決定を引き出すことができるようだ。消費税が上がっても大手新聞社の軽減税率は適用される。新聞社はTV局の大株主だ。官邸への忖度は選挙の行方にも影響する。老後世帯の2000万円捻出問題と投資の推奨はあまりにも身勝手極まりない。金融庁の公式な報告書を麻生財務大臣が受け取りを拒否するという前代未聞の行いは、2000万円拠出問題に火に油を注ぐものとなった。選挙への影響を懸念してこの話はなかったことにしたいという子供じみた考えは世論にはもはや通用しない。安倍第一次内閣も年金問題参議院選挙の大敗を喫し、その後の野党への下野を余儀なくされている。歴史は必ず繰り返される運命にある。衆参のねじれがあるということは相互の議論にも熱がはいるということだ。代議士の別名は弁士であって詭弁氏であってはならない。2004年での年金問題ではまだ2000万人の年金の行方が未解決のようだが。無党派層や弱者・主婦層の怒りは最高潮に達している。この憂国の時期に投票率が半分なら、投票棄権者は国賊扱いされても仕方があるまい。厳しい言い方だが選挙に関心がない人は日本の国籍を返上すべきだと思う。北方領土・拉致・年金・原発事故の問題はどんどん後退しているようにも見える。G20がもうすぐ大阪で行われるが、さしたる成果は期待できないとみている。保護主義への懸念の表明はしないようだ。安倍政権は米国の隷属状況にあるからだ。安倍首相としてはトランプ大統領の顔を立てなくてはならないだろうから、そういう中でのイラン・米国の仲介役は当然難しいものとなる。当然だが日本のリーダーなら米国と対立してでもイランとの原油取引は続けなくてはならない。そういう中立的な行為が日本のアイデンティティを示す絶好の機会でもある。大阪でのG20は単なる寄り合いでの顔合わせに過ぎないレベルだ。間に合わせの首脳会談など少しも役には立たない。米中の貿易戦争と覇権争いなどとメディアは煽ってはいるが、果たしてそうだろうか。トランプ大統領親中派キッシンジャー氏が後見人のような立ち位置にいる。そこから見えてくるものは、私論だがはっきり言って日本外しだ。表向き日米は蜜月状態にあるが疑った方がいいだろう。安倍氏の祖父は大政翼賛会で中枢の人物だった。その孫が総理を担当しているものだから、周辺各国は身構えている。文韓国大統領や金正恩氏の日本への敵対的姿勢の原点はそこにある。拉致問題の提起は真逆の方向にいくだろうというのは当然だろう。周恩来キッシンジャーの太平洋は米国と中国で二分する構想はいまだ立ち消えてはいない。関税やハーウェイ論争は貿易赤字解消にはなんの効き目もないように思える。米国は米国債金融資本システムを確立し、いくら自国が赤字でも経済は焼け太りするという状況は変わらない。米国は世界のリーダー役を降りたので、中国が台頭するのは自然の理だ。しかし、一党独裁共産党の旗を振りかざし、人民解放軍が人民弾圧軍となり、人権を無視した政の限界は避けられない。一帯一路の発想は大唐帝国が参考となっているようだが、第二の孫文のような指導者が現れて、民主化が加速する可能性はなくはない。イージス・アショアの設置エリア選定において、秋田でのデータが間違っていたというが、Google earthを使ってやること自体が問題だった。防衛省が現実的な計測をなぜしなかったのか。未だに純国産基本ソフトを持たない日本の脆弱さを露呈させているようなものだ。米国追従一途の日本はこのままだと世界から埋没してしまう危険がある。安倍氏でなければ首相は務まらないという見方はもう古い。党を超えての新たな日本のリーダー出現に期待したいものだ。

 

リーダー不在の時代

日本の政界では、2019年の参議院改選での有利性を見いだすべく与党内で揉めているようだ。衆議院の解散も同時にというふれこみもあるが、要は安倍第二次政権が安定的な議席数を維持する保証が得られるかどうかということだろう。10月の消費税増税は断行するといわれてはいるが、この増税延長の有無と内閣支持率が自己都合解散のキーポイントとなる。自民党の独自調査では参議院選挙は有利に働いているという調査結果を踏み、衆議院解散をすれば、三分の二の議席数が減ると予測しており、衆参同日選はいまのところ、行わないということで調整をしているようだが、与党の議席減は時間の問題で、むしろ、同日選はやらないほうが野党には有利に働きそうだという見方はいささか甘すぎる。国民の世論は官邸主導の政には懐疑的な見方をしていることに与党側は気づいていないようでもある。個人的な見方だが、結論を先に述べてみる。おそらくメディアでは同日選は行われないと横一線で報道をしているが、官邸では抜き打ち解散を画策しているのではないかと思っている。その根拠は、1)自民党の独自調査では参議院だけでも勝利すると目論んではいるが蓋を開けてみないとなんともいえない不安感があるということ。2)景気動向が下降気味で世界経済の見通しも暗いこと。3)消費税を予定通り行うといってはいるが延長論もかなりある。4)2000万円年金不足問題と金融庁の公式報告書を財務大臣が受け取り拒絶し、年金財政の隠蔽体質が明るみになり、参議院衆議院の同日選を内閣支持率があるうちに断行すれば、消費税増税後の不況があっても4年の政権維持が保てる。5)仮に衆参で議席を減らしても過半数議席を保てれば、安倍首相の任期がさらに伸びる。そうすれば総理総裁分離論は実現するかもしれない、ということだ。与党が予算員会審議拒否中に安倍首相は官邸で芸人と一時を楽しむという行為は許されることなのだろうか。与党側が火消しに躍起になっている光景は国民には滑稽に写る。麻生財務大臣が2000万円不足の報告書を拒絶するのは理にかなっているのだろうか。それは否である。参議院選挙を前にして不都合な真実が明るみに出れば大きく影響するからなのか。12年前の年金消失問題は未だに収束していない。年金問題有権者にとっては死活問題でありナーバスにならざるを得ない。解散は首相の専権事項というのは国民にとっては迷惑な話だが、これは憲法ですでに決まっていることなので変えようがない。首相は解散の閣議決定を引き出すことができるようだ。消費税が上がっても大手新聞社の軽減税率は適用される。新聞社はTV局の大株主だ。官邸への忖度は選挙の行方にも影響する。老後世帯の2000万円捻出問題と投資の推奨はあまりにも身勝手極まりない。金融庁の公式な報告書を麻生財務大臣が受け取りを拒否するという前代未聞の行いは、2000万円拠出問題に火に油を注ぐものとなった。選挙への影響を懸念してこの話はなかったことにしたいという子供じみた考えは世論にはもはや通用しない。安倍第一次内閣も年金問題参議院選挙の大敗を喫し、その後の野党への下野を余儀なくされている。歴史は必ず繰り返される運命にある。衆参のねじれがあるということは相互の議論にも熱がはいるということだ。代議士の別名は弁士であって詭弁氏であってはならない。2004年での年金問題ではまだ2000万人の年金の行方が未解決のようだが。無党派層や弱者・主婦層の怒りは最高潮に達している。この憂国の時期に投票率が半分なら、投票棄権者は国賊扱いされても仕方があるまい。厳しい言い方だが選挙に関心がない人は日本の国籍を返上すべきだと思う。北方領土・拉致・年金・原発事故の問題はどんどん後退しているようにも見える。G20がもうすぐ大阪で行われるが、さしたる成果は期待できないとみている。保護主義への懸念の表明はしないようだ。安倍政権は米国の隷属状況にあるからだ。安倍首相としてはトランプ大統領の顔を立てなくてはならないだろうから、そういう中でのイラン・米国の仲介役は当然難しいものとなる。当然だが日本のリーダーなら米国と対立してでもイランとの原油取引は続けなくてはならない。そういう中立的な行為が日本のアイデンティティを示す絶好の機会でもある。大阪でのG20は単なる寄り合いでの顔合わせに過ぎないレベルだ。間に合わせの首脳会談など少しも役には立たない。米中の貿易戦争と覇権争いなどとメディアは煽ってはいるが、果たしてそうだろうか。トランプ大統領親中派キッシンジャー氏が後見人のような立ち位置にいる。そこから見えてくるものは、私論だがはっきり言って日本外しだ。表向き日米は蜜月状態にあるが疑った方がいいだろう。安倍氏の祖父は大政翼賛会で中枢の人物だった。その孫が総理を担当しているものだから、周辺各国は身構えている。文韓国大統領や金正恩氏の日本への敵対的姿勢の原点はそこにある。拉致問題の提起は真逆の方向にいくだろうというのは当然だろう。周恩来キッシンジャーの太平洋は米国と中国で二分する構想はいまだ立ち消えてはいない。関税やハーウェイ論争は貿易赤字解消にはなんの効き目もないように思える。米国は米国債金融資本システムを確立し、いくら自国が赤字でも経済は焼け太りするという状況は変わらない。米国は世界のリーダー役を降りたので、中国が台頭するのは自然の理だ。しかし、一党独裁共産党の旗を振りかざし、人民解放軍が人民弾圧軍となり、人権を無視した政の限界は避けられない。一帯一路の発想は大唐帝国が参考となっているようだが、第二の孫文のような指導者が現れて、民主化が加速する可能性はなくはない。イージス・アショアの設置エリア選定において、秋田でのデータが間違っていたというが、Google earthを使ってやること自体が問題だった。防衛省が現実的な計測をなぜしなかったのか。未だに純国産基本ソフトを持たない日本の脆弱さを露呈させているようなものだ。米国追従一途の日本はこのままだと世界から埋没してしまう危険がある。安倍氏でなければ首相は務まらないという見方はもう古い。党を超えての新たな日本のリーダー出現に期待したいものだ。

 

Behind the story 2020tokyo-16-3


第十六章~

 


■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十六章 「令和時代の未来図」

 

<第十六章:その一>

 

 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービス復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。

 


<第十六章:その二>


この二十年間、日本ではテレビドラマの質がどんどん落ちているのを感じている人はかなり多いと思う。役者、とりわけ銀幕スターがすっかりいなくなってしまったのだから仕方がないのだが。昔デビューした俳優から若い世代へのバトンタッチもままならない。若手の俳優が育んでいく環境にも問題があるのだろうか。テレビドラマで話題作なると、山崎豊子の「白い巨塔」となるが、令和時代で初めてのリメイクドラマで財前役に岡田准一さんが抜擢された。テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマシリーズ、2019年版「白い巨塔」が始まった。田宮二郎が31回、唐沢寿明が21回、岡田准一が5回と放映回数が異なるが、視聴率の視点からは唐沢・江口コンビがダントツで、最高瞬間視聴率が関西で40%近くまでいったというモンスタードラマだった。確か2003年のフジテレビの開局記念だが、今回の岡田財前のドラマを観て、個人的には唐沢財前がまた観たくなった。唐沢財前は田宮財前の最終回の視聴率31.4%を抜く32.1%だった。この記録は当分抜かれることはないだろう。原作者の山崎豊子は唐沢の主役に疑問を持っていたが、クランクインの前に会食をした際に面白い人と気に入られ、OKが出された。最終回撮影収録後はとても彼に感心したという。現場の撮影シーンでは実際の外科医が数名いて細かな手術の手先の使い方や身振り手振りまで容赦なく指摘し何度も何度もNGを出されたらしい。唐沢は役柄に相当苦労したようだ。今回は岡田ファンも数多くいるだろうから批判めいたことは言わないが、視聴者はだいたい同じような目で見ているに違いない。見た目気になる点があったので申し上げておくと、1)身の丈:田宮二郎の身長は180㎝、唐沢寿明は175cm、岡田准一は165㎝(169?)と背が違い過ぎる。総回診のシーンでは靴底を上げて背を高く見せておいたほうが良かったか。2)今回は放映回数5回では短すぎる。確かに第二回目での教授選は早すぎる。3)ミスキャストが多い。4)心理的な駆け引きと手術シーンの緊迫感が薄い。5)音楽が今風かもしれないがもっと重みのあるものがいい。。。6)没頭のシーンで小林さんがスピーチを行うがあの不可思議なメイクの意味するところは?7)物語の展開が飛び過ぎていて、出演者の性格が伝わってこない。8)豪華キャストには違いないらしいが、ドラマを見ていると壮観な風景と深く考えられた場所の選定にも難がある。9)開局記念なのに予算があまり投じられている気がしない。。。私的な事だが、二回目の放映を拝見していたが、家族ががあまりの内容に突然他の番組に変える一幕もあった。視聴率は第一回が12.5%、第二回目が11.8%で、視聴者がこのまま続けて第三回目を見てくれるかどうか制作サイドの悩みどころでもある。5回の平均視聴率を二桁で維持できるかが焦点となりそうだ。視聴率調査はかつて海外の企業ニールセンも一時期公表していたが撤退。広告代理店をはじめとする業界主導の視聴率のシステムの弊害が現在のインターネットの時代にかみ合わないという批判もある。一応の目安になるのは確かなのだが、それにかわる客観的なデータ収集がない現状では今しばらくは仕方がないだろう。電通の元社員が、やめた後そういうことを内部告発しても現役時でのものではないので、告発ではなく事後報告的な暴露ということになり、インフルエンサー役としてはかなり弱い。岡田財前、第三回目を見た知人がまたトーンダウンしていたといっていた。唐沢版をまた観たくなる視聴者が激増しそうだ。今回の白い巨塔がテレビ局の開局記念としては物寂しいものとなった。気になる点は述べたが、一番の失敗の原因は原作を甘く見た制作側・プロデューサー・経営陣の取り組みに本気度が薄かったとの見方もあながち間違いではないだろう。映画でもドラマでも、ワンシーンを観ただけで作品の出来がわかるという。唐沢財前が江口里美に書き残した遺書の語りのシーンには感動したものだった。あと十年後フジテレビでまた高品質な白い巨塔を制作してくれることを願っている。。。

 


<第十六章:その三>


 サンフランシスコ講和条約で日本は主権を取り戻した。主権というより自治権といったほうがいいだろう。日本全土は未だに米軍に制空権が握られているし、民間の航空機は彼らのコントロール下にある。オスプレイは事故があっても巷の批判はどこ吹く風と開き直っている。当時の官僚がつぶやいた「もはや戦後ではない」というのは巷で一人歩きしたようだが、果たしてそうだろうか。日米関係は先の明治維新前夜から、日米修好通商条約などで日本にとっては不平等極まるものとなった。米国の為替通商で日本の金銀がハリスによってすっかり持ち去られることになり、南北戦争北軍の軍資金の元手となったことは有名な話だ。ハリスはリンカーンの側近で懐刀として活躍したが、南北戦争が予定より早く終結し、大量の武器弾薬の在庫が膨大になった。フランスが幕府側にたち、イギリスが薩長軍を支援したが、米国は双方の側に武器ビジネスを敢行し、やらなくてもよかった内乱(戊辰戦争)にも加担し、莫大な利益を生んでいる。明治維新で金銀がすっかりなくなり疲弊した日本は海外から借財を重ね、アングロサクソンのまねをして植民地政策の道に進まざるを得なくなり、富国強兵は避けられない状況になっていた。日清・日露戦争でかろうじて戦勝国になり、領土拡大戦略として満州国の建国や朝鮮半島の併合も強行したが、無謀な米国への宣戦布告が最悪の結末を迎え戦後の庶民は耐えがたきを耐え忍びがたきを忍ばざるを得ない日々を送った。朝鮮戦争は日本にとって思わぬ特需を生み、経済復興の土台を築いたようだが、中東諸国やアジア周辺国は先の旧日本軍の圧政を未だに許してはいない。戦後73年がたっても深い傷跡は修復が不可能に近いものとなっている。ヒトラームッソリーニ裕仁天皇三国同盟(連合国側からすれば悪の枢軸国)でつながっていたが、日本の旧最高司令官だけが生き延び国体を維持された。マッカーサー昭和天皇は十数回も会見をして、側近のホイットニー氏が書いた文書が機密解除され公の目に晒されることになった。時代は変わっても、国家が存在する限り、国としての過去の過ちに対する立ち位置は未来永劫変わらない。だから、時代が変遷しても国のトップリーダーの責任は重くなるのは当然だろうと思う。いまでも、日米では不平等条約が存在する。日米安全保障条約日米地位協定・日米原子力協定が三大不平等の案件だが、今回のトランプ大統領が令和で初めての国賓で来日したが、日本は大切な占領地であるという言動は表向き出さないだろうが、内心は日本は極東の植民地という思いなのだろう。安倍首相はF35ステルス戦闘機を100機追加投入するという無謀な約束を勝手にしてしまった。実に二兆円もの経費となる。消費税上乗せ2%分が吹っ飛ぶ計算だ。防衛装備は首相の専権事項なのだろうか。衆議院解散権も首相の専権事項のはずだが、今回はトランプ大統領にあるようだ。選挙の結果がでるまで貿易問題は先送りすると言い放った。衆参W選挙はもはや規定の事実化と科しているように見える。安倍氏のあやふやな言動がそれを意味している。解散権を憲法で首相から切り離すことは必要だ。今回の衆議院解散には大義はない。消費税をまたほぼ延期するようだが、これは以前から織り込み済みだ。景気が悪化しても「緩やかな景気回復」の記述を削除しないのは官邸の思惑もあるのだろう。野党は野党で衆参同時選挙には手が回らないという報道だが、今回の選挙では自公政権へのお仕置きが多いのではないかと予想している。自民党議員の問題発言がどんどん増えている。有権者の不満も最高潮のように見える。二年前の衆議院選挙ではマスメディアもぐるになって自公が有利になるよう選挙運動を展開していたが、今回は事情が事情だ。もし同じような結果になったら、第二の大政翼賛会になってしまう。4000万人もの無党派層や女性・主婦層の票はどこに向かうのか。棄権したらあなたの未来はないと心得よ。どこに投票しようがかまわないが、主権在民の権利は大切にしよう。

Behind the story 2020tokyo-16-2

第十六章~

 


■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十六章 「令和時代の未来図」

 

<第十六章:その一>

 

 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービス復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。

 


<第十六章:その二>

 

この二十年間、日本ではテレビドラマの質がどんどん落ちているのを感じている人はかなり多いと思う。役者、とりわけ銀幕スターがすっかりいなくなってしまったのだから仕方がないのだが。昔デビューした俳優から若い世代へのバトンタッチもままならない。若手の俳優が育んでいく環境にも問題があるのだろうか。テレビドラマで話題作なると、山崎豊子の「白い巨塔」となるが、令和時代で初めてのリメイクドラマで財前役に岡田准一さんが抜擢された。テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマシリーズ、2019年版「白い巨塔」が始まった。田宮二郎が31回、唐沢寿明が21回、岡田准一が5回と放映回数が異なるが、視聴率の視点からは唐沢・江口コンビがダントツで、最高瞬間視聴率が関西で40%近くまでいったというモンスタードラマだった。確か2003年のフジテレビの開局記念だが、今回の岡田財前のドラマを観て、個人的には唐沢財前がまた観たくなった。唐沢財前は田宮財前の最終回の視聴率31.4%を抜く32.1%だった。この記録は当分抜かれることはないだろう。原作者の山崎豊子は唐沢の主役に疑問を持っていたが、クランクインの前に会食をした際に面白い人と気に入られ、OKが出された。最終回撮影収録後はとても彼に感心したという。現場の撮影シーンでは実際の外科医が数名いて細かな手術の手先の使い方や身振り手振りまで容赦なく指摘し何度も何度もNGを出されたらしい。唐沢は役柄に相当苦労したようだ。今回は岡田ファンも数多くいるだろうから批判めいたことは言わないが、視聴者はだいたい同じような目で見ているに違いない。見た目気になる点があったので申し上げておくと、1)身の丈:田宮二郎の身長は180㎝、唐沢寿明は175cm、岡田准一は165㎝(169?)と背が違い過ぎる。総回診のシーンでは靴底を上げて背を高く見せておいたほうが良かったか。2)今回は放映回数5回では短すぎる。確かに第二回目での教授選は早すぎる。3)ミスキャストが多い。4)心理的な駆け引きと手術シーンの緊迫感が薄い。5)音楽が今風かもしれないがもっと重みのあるものがいい。。。6)没頭のシーンで小林さんがスピーチを行うがあの不可思議なメイクの意味するところは?7)物語の展開が飛び過ぎていて、出演者の性格が伝わってこない。8)豪華キャストには違いないらしいが、ドラマを見ていると壮観な風景と深く考えられた場所の選定にも難がある。9)開局記念なのに予算があまり投じられている気がしない。。。私的な事だが、二回目の放映を拝見していたが、家族ががあまりの内容に突然他の番組に変える一幕もあった。視聴率は第一回が12.5%、第二回目が11.8%で、視聴者がこのまま続けて第三回目を見てくれるかどうか制作サイドの悩みどころでもある。5回の平均視聴率を二桁で維持できるかが焦点となりそうだ。視聴率調査はかつて海外の企業ニールセンも一時期公表していたが撤退。広告代理店をはじめとする業界主導の視聴率のシステムの弊害が現在のインターネットの時代にかみ合わないという批判もある。一応の目安になるのは確かなのだが、それにかわる客観的なデータ収集がない現状では今しばらくは仕方がないだろう。電通の元社員が、やめた後そういうことを内部告発しても現役時でのものではないので、告発ではなく事後報告的な暴露ということになり、インフルエンサー役としてはかなり弱い。岡田財前、第三回目を見た知人がまたトーンダウンしていたといっていた。唐沢版をまた観たくなる視聴者が激増しそうだ。今回の白い巨塔がテレビ局の開局記念としては物寂しいものとなった。気になる点は述べたが、一番の失敗の原因は原作を甘く見た制作側・プロデューサー・経営陣の取り組みに本気度が薄かったとの見方もあながち間違いではないだろう。映画でもドラマでも、ワンシーンを観ただけで作品の出来がわかるという。唐沢財前が江口里美に書き残した遺書の語りのシーンには感動したものだった。あと十年後フジテレビでまた高品質な白い巨塔を制作してくれることを願っている。。。

 

2019白い巨塔

この二十年間、日本ではテレビドラマの質がどんどん落ちているのを感じている人はかなり多いと思う。役者、とりわけ銀幕スターがすっかりいなくなってしまったのだから仕方がないのだが。昔デビューした俳優から若い世代へのバトンタッチもままならない。若手の俳優が育んでいく環境にも問題があるのだろうか。テレビドラマで話題作なると、山崎豊子の「白い巨塔」となるが、令和時代で初めてのリメイクドラマで財前役に岡田准一さんが抜擢された。テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマシリーズ、2019年版「白い巨塔」が始まった。田宮二郎が31回、唐沢寿明が21回、岡田准一が5回と放映回数が異なるが、視聴率の視点からは唐沢・江口コンビがダントツで、最高瞬間視聴率が関西で40%近くまでいったというモンスタードラマだった。確か2003年のフジテレビの開局記念だが、今回の岡田財前のドラマを観て、個人的には唐沢財前がまた観たくなった。唐沢財前は田宮財前の最終回の視聴率31.4%を抜く32.1%だった。この記録は当分抜かれることはないだろう。原作者の山崎豊子は唐沢の主役に疑問を持っていたが、クランクインの前に会食をした際に面白い人と気に入られ、OKが出された。最終回撮影収録後はとても彼に感心したという。現場の撮影シーンでは実際の外科医が数名いて細かな手術の手先の使い方や身振り手振りまで容赦なく指摘し何度も何度もNGを出されたらしい。唐沢は役柄に相当苦労したようだ。今回は岡田ファンも数多くいるだろうから批判めいたことは言わないが、視聴者はだいたい同じような目で見ているに違いない。見た目気になる点があったので申し上げておくと、1)身の丈:田宮二郎の身長は180㎝、唐沢寿明は175cm、岡田准一は165㎝(169?)と背が違い過ぎる。総回診のシーンでは靴底を上げて背を高く見せておいたほうが良かったか。2)今回は放映回数5回では短すぎる。確かに第二回目での教授選は早すぎる。3)ミスキャストが多い。4)心理的な駆け引きと手術シーンの緊迫感が薄い。5)音楽が今風かもしれないがもっと重みのあるものがいい。。。6)没頭のシーンで小林さんがスピーチを行うがあの不可思議なメイクの意味するところは?7)物語の展開が飛び過ぎていて、出演者の性格が伝わってこない。8)豪華キャストには違いないらしいが、ドラマを見ていると壮観な風景と深く考えられた場所の選定にも難がある。9)開局記念なのに予算があまり投じられている気がしない。。。私的な事だが、二回目の放映を拝見していたが、家族ががあまりの内容に突然他の番組に変える一幕もあった。視聴率は第一回が12.5%、第二回目が11.8%で、視聴者がこのまま続けて第三回目を見てくれるかどうか制作サイドの悩みどころでもある。5回の平均視聴率を二桁で維持できるかが焦点となりそうだ。視聴率調査はかつて海外の企業ニールセンも一時期公表していたが撤退。広告代理店をはじめとする業界主導の視聴率のシステムの弊害が現在のインターネットの時代にかみ合わないという批判もある。一応の目安になるのは確かなのだが、それにかわる客観的なデータ収集がない現状では今しばらくは仕方がないだろう。電通の元社員が、やめた後そういうことを内部告発しても現役時でのものではないので、告発ではなく事後報告的な暴露ということになり、インフルエンサー役としてはかなり弱い。岡田財前、第三回目を見た知人がまたトーンダウンしていたといっていた。唐沢版をまた観たくなる視聴者が激増しそうだ。今回の白い巨塔がテレビ局の開局記念としては物寂しいものとなった。気になる点は述べたが、一番の失敗の原因は原作を甘く見た制作側・プロデューサー・経営陣の取り組みに本気度が薄かったとの見方もあながち間違いではないだろう。映画でもドラマでも、ワンシーンを観ただけで作品の出来がわかるという。唐沢財前が江口里美に書き残した遺書の語りのシーンには感動したものだった。あと十年後フジテレビでまた高品質な白い巨塔を制作してくれることを願っている。。。

 

令和時代雑感

 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービス復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。

Behind the story 2020tokyo-16-1

第十六章~

 


■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十六章 「令和時代の未来図」

 

<第十六章:その一>

 


 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービス復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。

Behind the story 2020tokyo-15-4

第十五章~

 


■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十六章(進行中)
■[2020」第十七章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


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第十五章 「不透明な未来」

 

<第十五章:その一>


 内閣府の統計発表を信じている人は一体どれくらいいるのだろうか。4月からの値上げラッシュが各産業で始まるが、国民の目をそらしたこっそり税金も増えてきている。家計にはじわりじわりとボディブローとカンターパンチで襲って来そうだ。さらに10月からの10%への消費税アップで消費マインドはますます冷えていくし、われら庶民の生活は苦しくなることは避けられない。見かけのアベノミクスがやっぱり見かけ倒しだったと認識される日々が続いている。政府の統計不正が明らかになっても、誰も責任をとろうとしないのは日本の忖度精神を逆手にとった卑劣な行為と言えなくもない。震災復興税の負担を国会議員が免除になったのは数年前。年金受給者は強制的に年数万円天引きで徴収されている。受給の目減りは生活破綻へと限りなく続いていく。消費税がアップされても、新聞社などのマスコミ関係は軽減税率で恩恵を受ける代わりに、官邸の忖度、つまり彼らに弱みを握られ、担当政権よりの報道をするしか道はなくなった。戦前の大本営発表の再来ともいえる。選挙での投票棄権をするということは白紙委任状を差し出すとおなじだ。だから、政治的無関心は危険とも言えるだろうが、当の有権者たちは何食わぬ顔をしているのが気になるところだ。
 イギリスのメイ首相が苦しんでいるという。元々彼女はEU離脱反対派だったが、仕方なく首相に担ぎあげられたにすぎない。合意なきEU離脱になったら、アイルランド北アイルランド紛争の激化が再び起きるかもしれない。深読みをすれば、合意なき離脱は世界的な経済に深く影響するが、EU離脱反対派のメイ首相にとってはむしろ長期のEU離脱延期で実質的な残留状況を作り上げることなのかもしれない。だから、合意の離脱に反対する議員たちも賛成に回る公算は大きいとみる。なぜなら、メイ首相がいなくなったら、交渉はもっと難しくなる。後任を望む首相に名乗りを上げる議員は後ずさりをしているからだ。
 米国政府の累積債務は天文学的な額になっているという。日本政府の累積債務額は1000兆円をこえたとされている。日米(に限らず)とも政府は本当のことを言わないだろう。権力側にしてみれば支配基盤の弱みの露呈は禁物だからだ。エジプトのムバラク元大統領は国家予算に匹敵するほどの不正蓄財をしていたし、アラファト議長もそれ相応の額を手にしていた。時代や国家を超えて人間の欲望というのは限りがない。そこに不正や隠匿・横暴が加わると下々の者にとっては為す術がない。「すべての政府は嘘をつく」という、ドキュメンタリー映画を作ったオリバー・ストーン氏の顔が目に浮かぶ。日本では来年度の国家予算の一般会計では100兆円超えと騒いでいるが、肝心の特別会計掲示がないのは、何か不都合なことがあるからではないかと疑われて仕方がない。トランプ大統領がうっかり、米国政府の借金額を口を滑らせて3000兆円ほどであると、SNSで言っているように、米国でも深刻な政府の借金事情があることだけは知っておくべきだ。国家予算の借入金上限額が毎年議会ではかられるのは、そういう事情もあるからだろう。米国の累積債務はかなり深刻だ。トランプ大統領が各国との貿易戦争で勝利などしても焼け石の水で、はっきり言って債務不履行がいつ何時起きても不思議ではない。米国債金融資本システムはいくら赤字を出しても米国にお金が還流してくるものだが、果たしてそれがいつまで持つかは不透明だ。第二の世界恐慌は気持ちの中では覚悟はしておくべきだろう。日本の約10倍程度ある米国の借金額はおよそ1京円、それに地方の公の分まで含めると、それ以上という莫大なものになる。ドイツが第一次大戦で敗戦し、ベルサイユ条約の賠償額は国家予算の20年分と言われたが、今世紀までかかって完済したのは記憶に新しい。国家予算は、バランスシートの分析が基本だと思うので、一般と特別の精査をしなければ、意味がないと考えている。特別会計は国会議員・地方公務員・官僚の使いたい放題の打ち出の小づちという疑念もある。マスメディアや国会での予算委員会でなぜ議論されないのだろうか。とてつもない深い闇があるに違いない。。。
 大相撲では貴景勝関が大関となった。栃の心は大関陥落となったが次の場所で10勝すれば大関に戻れる。頑張ってほしいものだ。イチロー選手が現役を引退した。マリナーズ上層部との確執や個人的な事情など揶揄されてはいるが、すでにMLBからの年金は確定しているので生活の不安はない。メジャーの殿堂入りは間違いないし、野球を楽しませてくれて感謝しているし、本当にご苦労様と言いたい。

 

<第十五章:その二>


 平成天皇生前退位に伴い、2019年5月1日から採用する新たな元号が始まる。新元号名は万葉集から採ったもので「令和(れいわ)<reiwa>)と決まった。令という文字は自体によっては(手書き文字・行書体・教科書体・楷書体など)、下の部分が「マ」でも正しいという。個人的にはマの方がバランス的には整ってはいると思う。おおむね国民の七割ほどの人が好感をいだいているという。音読的にも柔らかでいい響きかなと思っているし、文字通り良い時代になればいいなと心底期待はしている。「令和」というのは言葉からすると、上からの命令・秩序による国と民の調和ということになる。見方によっては一国を統率し易い意味もある。自分にとっては最後の元号になるとはおもうが、以前の「明治・大正・昭和」の三代に生きられている方はさすがに少なくなっているが、「大正・昭和・平成」もそのうち「昭和・平成・令和」の三代が主流になる今後は、どんな光景になるのだろうか。今回の平成天皇の退位の事例からも令和時代は平成と同じくらいになるだろうとみる。その次の新たな元号が決まるころには自分はもはやこの世にはいない。選ばれた理由に、安倍首相は談話で国書と位置づけをしている。間違いではないが、当時の七世紀は中国では大唐帝国ローマ帝国と肩を並べた存在であったことは認識しておかなければならない。中国文化に影響を受けた万葉集の一部から採ったといったほうが正しいように思う。習近平氏が当時の大唐帝国シルクロードを通して西欧や中東の一部にまで領土を拡大し、それを意識してか、一帯一路政策を推し進めている。日本は当時、白村江の戦いで壊滅的な打撃を受けている。遣唐使も数多く出して、大唐帝国の皇帝と謁見する立場であった事実は曲げられない。今の中国にその資格があるかといえばノーと言わざるを得ない。なぜなら、国民の民主的な政治で選ばれた代表ではないからだ。今の時代独裁政権や独裁政治を続けるのは不可能に近い。インターネットが隆盛な今日においては、民主的な政治が必要不可欠なことは言うまでもない。御料牧場は明治時代からの皇室の聖地で国民は立ち入りができないらしい。250ヘクタールの広大な牧場があるとは日頃の私にはイメージがわかなかった。反論を覚悟で申し上げると、国民の象徴が庶民の食材を同一に頂いているかと思っていたので、自分の中ではいささか皇室イメージが落ちている。改元の機に言うのは酷かもしれないが、日本の皇室は国民と共に歩むというのは上から目線のことであり、英国のエリザベス女王陛下の庶民目線というスタンスは取れないものかとあえて諫言したい。元号が変わったからと言って、これと言って庶民の生活に影響を与えるものではない。皇室は敬うのは基本だが、天皇の国体化が戦前の専制から象徴にかわっただけとの見方もなくはない。昭和天皇226事件の折、反乱軍を賊軍呼ばわりしたのは記憶に新しくもなんともないが、私の祖父が反乱軍に関わったことが、皇室の見方や考え方を変えさせたことは間違いない。
 このところ、男女関係や家族同士の憎悪の連鎖による刑事事件が相次いでいる。特に、若い世代の人は恋愛手法の稚拙さが目立っている。一方的な女性への好意が成就しなかったから殺してしまった、女性がSNSでのなりすましで相手の男性ににリアルに会ってしまったらイメージが全くちがい冷めてしまった、ゆえに殺人事件に巻き込まれた。などよくあるケースだが、恋愛体験のない者同士がリアルな恋愛をしようにもロマンスが何であるかわからない。ネット社会の負の側面が様々な社会的な事件を引き起こしている。実に嘆かわしいことだ。小説をよく読んで、またはエンターテインメントの疑似体験で、相手の気持ちを汲み取るとか、犠牲とは何なのかとか、世の中の無常心を養うことは不可欠だ。中高年の引きこもりが60万人以上もいるという。もはや一つのカンフル剤として、十代に例外なく軍役を課すことや負荷を与えることも後々の政治の世界で展開されることは排除できない。あまり言いたくはないが、それくらい今の日本人の精神は(自分も含めて)退化しているといえるのかもしれない。
 カルロス・ゴーン氏が保釈後また再逮捕(4回目)されたが、ここまで来たら彼は生涯、この世界から逃れられない可能性は高い。強欲の果てには何が一体残るのだろうか。。。それと連動してるかどうかは知らないが、フランス検察の武田JOC会長への裏金不正疑惑の起訴が早まるかもしれない。2020東京五輪のイメージダウンが危ぶまれる。

 

<第十五章:その三>


 2020東京夏季五輪の競技日程とチケット料金販売の内容がほぼ出そろった。五輪にスポンサーとして出資した企業の放映時間の押しきせはあるかどうかは分からないが、例えばスキージャンプの決勝を深夜の極寒の時間帯に放映をせざるを得なかった平昌冬季五輪のようにならないことを祈る。あれでは、アスリートが可哀そう過ぎるし、体調不良の懸念もあった。観戦するほうも深夜の決勝はたまったものではないと思っていただろう。来年の五輪競技開始は7月下旬からだが、新国立競技場は誘致プレゼンでのものではなく、木造で冷房完備が備わっていない。かち割を配布するようだが、それだけでは酷暑に耐えられないだろうし、恐ろしいほどの患者が出る可能性は大だとみている。五輪のチケット予約はネットでのID登録が必要だという。観戦するほどの余裕がある人が実にうらやましい。みどり君は東京都の五輪推進準備委員会のある部署のリーダーとなったらしい。目下、ボランティアの対応で駆けずり回っている。それに輪をかけて都知事選の前倒しがあったらななおさら大変だろう。と思いきや、都の職員は平然としているようだ。知事が誰であろうと関係なく目の前の職責を果たしていくことが使命なので、マイペースなところがなくてはやってはいけないからだろう。
 官邸の懐刀である萩生田氏が10月からの消費税アップの延期について私見を述べたが、これは衆参同時選挙を意識してのものだろう。与党側はそれはないとは言ってはいるが、7月の日銀短観は悲観的なものになると予測されているので、凍結となれば与党側は選挙で有利に戦える。有権者も投票所に足を運ばないから、議席は少し減っても安定勢力を保ち続けることができる。無党派層は疲弊しているが、棄権する人はかなりいるだろう7から、無視したほうがいいと官邸では見ているに違いない。アベノミクスや一連の政府の不祥事は、有権者政治的無関心からきている事だけは肝に銘じるべきだ。与党が議席を減らしても、現況の議席数の力関係はあまり変わらない。つまり、7月以降の衆参W選挙と都知事選挙のトリプル選挙の可能性は排除できないということになる。
 トランプ大統領ロシア疑惑がグレーゾーンで決着しそうだ。共謀の立件は不可能で、再選の確率はますます上がっているように見える。70代を優に超えて元気なのは頼もしい限りだが、世界のリーダーを降りたのは実に残念だ。元々ビジネスマンなので、交渉の外交が優先するのは仕方がないことなのだが、歴史に名を残すようになるためには、世界のために何を成すべきか熟慮すべきだろう。米国のF35Aのステルス戦闘機が行方不明になっている。粗悪品の噂が絶えない戦闘機をなぜ日本が導入するのかよくわからないが、敗戦国で現在でも制空権を米軍に握られている状況では致し方ないが、F16との対戦でも劣るF35Aは大きなお荷物になるだろう。純国産の心神ステルス戦闘機の配備が日本を救う日は必ず来る。しかし、現実的にそれは来世からの眺めになるかもしれない。個人的には、待ちきれないので「未来からの嵐」というSF小説で想像するしかない。
 平成時代も残すところわずかとなった。バブルの崩壊から始まった平成は、インフレーションがないまま、デフレスタグレーションのまま終わろうとしている。併せて、新紙幣の発行の報道もあったが、渋沢栄一氏の肖像画が新一万円札となる。5千円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎韓国併合の折、韓国初の紙幣に渋沢栄一の肖像が使用されていたので、韓国内では騒然としているが、いつまでも歴史においての互いの憎悪関係は続けるべきではない。旧日本軍も周辺諸国には甚大な迷惑を派生したことは紛れもない事実として肝に銘じておかなければいけないが、未来永劫いがみ合っているだけでは、相互のより良い未来は存在しないからだ。

 


<第十五章:その四>


「上級国民」、「下級国民」という概念が世間の話題になっている。池袋での87歳老人が若き母娘の命を車でひき殺した事件で街角では騒然としている。被害者の父親はただただ残念でたまらない旨を記者会見で述べるも、加害者のほうからは被害者家族への謝罪が一切ない。何よりも腑に落ちないのは、加害者が「上級国民」で逮捕されないという点だ。警察が加害者に事情を聴いて証拠隠滅の恐れがないことを理由に逮捕はしないという。しかし不逮捕の理由がよく分からない。メディアも元高級官僚ということで、忖度をしてか加害者への罪の追及がなされていないのは不自然で、ネットでの反応は加害者への中傷が拡散している。それも仕方のないことなのだろう。他の地域でも高齢者の事故が後を絶たないのに、国は一向に動こうとしないのはなぜなのだろう。自動車業界への忖度と言われても仕方がない。ほんとにどうにかしてくれという悲鳴が庶民の大多数の考えだ。道交法も例えば、75歳以上の免許更新の際には運転能力としての身体検査も必要だろうし、極端に言えば75歳以上の高齢者には運転禁止条項を設けるといった対策が急務だと考える。自動車業界の反発は大だろうが、これ以上の高齢者の犯罪は許してはいけない。高級官僚、大企業の社員、マスメディアの社員、国会議員、社会的地位の有無で、逮捕・不逮捕という格差はもうやめるべきだろう。
 習近平氏の一帯一路政策が、1000年以上も前の大唐帝国のようにローマ帝国と肩を並べていたころの国情を作り出そうとしている。そのころの日本は政治的文化的に唐の影響下に置かれていたと言っていい時期でもある。中国は四大文明の発祥地でもあり大国意識は高いが、民主化を望む国民が大多数なのに、共産党一党独裁の締め付け政治で14億人の未来が心配だが、時間がそれを解決していくことだろう。人権問題も今はピークを迎えている。日本国内でも中国民主化の波は勢いづいている。
 安倍政権が衆参W選挙を模索している。先の衆議院補選で二つも惨敗し、参議院での議席減が予想されているからだ。10月からの消費税10%は国会で決議されているにも関わらず、消費税を政争の具にすることもやぶさかでもなくなってきた。再三の消費税撤回どころか、消費税5%への回帰もなくはないというが、もしそういうことにでもなれば、選挙でも俄然有利になるし、何よりも今夏のW選挙で大勝すれば、2023年まで安倍首相が官邸に居座ることができるという計算が成り立つ。悲しいことに有権者はいつも半数がどうせ棄権するだろうから大勢は変わらない。東京都知事選も前倒しで行われる公算が大だ。小池知事との阿吽の話し合いで分かるように、二階幹事長もそういう考えなのだろう。
 パリのノートルダム寺院が大火災で焼け落ちた。世界遺産でもありフランス国民の魂の礎ともなるだけにまことに残念だ。日本政府は仏国からの話があれば再建支援したいとは言ってはいるが、向こうから話がなくても支援はするべきだろう。支援されるほうはわざわざお願いしますというわけがないからだ。

 

Behind the story 2020tokyo-15-3

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十六章(進行中)
■[2020」第十七章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)

 

第十五章 「不透明な未来」

 

<第十五章:その一>


 内閣府の統計発表を信じている人は一体どれくらいいるのだろうか。4月からの値上げラッシュが各産業で始まるが、国民の目をそらしたこっそり税金も増えてきている。家計にはじわりじわりとボディブローとカンターパンチで襲って来そうだ。さらに10月からの10%への消費税アップで消費マインドはますます冷えていくし、われら庶民の生活は苦しくなることは避けられない。見かけのアベノミクスがやっぱり見かけ倒しだったと認識される日々が続いている。政府の統計不正が明らかになっても、誰も責任をとろうとしないのは日本の忖度精神を逆手にとった卑劣な行為と言えなくもない。震災復興税の負担を国会議員が免除になったのは数年前。年金受給者は強制的に年数万円天引きで徴収されている。受給の目減りは生活破綻へと限りなく続いていく。消費税がアップされても、新聞社などのマスコミ関係は軽減税率で恩恵を受ける代わりに、官邸の忖度、つまり彼らに弱みを握られ、担当政権よりの報道をするしか道はなくなった。戦前の大本営発表の再来ともいえる。選挙での投票棄権をするということは白紙委任状を差し出すとおなじだ。だから、政治的無関心は危険とも言えるだろうが、当の有権者たちは何食わぬ顔をしているのが気になるところだ。
 イギリスのメイ首相が苦しんでいるという。元々彼女はEU離脱反対派だったが、仕方なく首相に担ぎあげられたにすぎない。合意なきEU離脱になったら、アイルランド北アイルランド紛争の激化が再び起きるかもしれない。深読みをすれば、合意なき離脱は世界的な経済に深く影響するが、EU離脱反対派のメイ首相にとってはむしろ長期のEU離脱延期で実質的な残留状況を作り上げることなのかもしれない。だから、合意の離脱に反対する議員たちも賛成に回る公算は大きいとみる。なぜなら、メイ首相がいなくなったら、交渉はもっと難しくなる。後任を望む首相に名乗りを上げる議員は後ずさりをしているからだ。
 米国政府の累積債務は天文学的な額になっているという。日本政府の累積債務額は1000兆円をこえたとされている。日米(に限らず)とも政府は本当のことを言わないだろう。権力側にしてみれば支配基盤の弱みの露呈は禁物だからだ。エジプトのムバラク元大統領は国家予算に匹敵するほどの不正蓄財をしていたし、アラファト議長もそれ相応の額を手にしていた。時代や国家を超えて人間の欲望というのは限りがない。そこに不正や隠匿・横暴が加わると下々の者にとっては為す術がない。「すべての政府は嘘をつく」という、ドキュメンタリー映画を作ったオリバー・ストーン氏の顔が目に浮かぶ。日本では来年度の国家予算の一般会計では100兆円超えと騒いでいるが、肝心の特別会計掲示がないのは、何か不都合なことがあるからではないかと疑われて仕方がない。トランプ大統領がうっかり、米国政府の借金額を口を滑らせて3000兆円ほどであると、SNSで言っているように、米国でも深刻な政府の借金事情があることだけは知っておくべきだ。国家予算の借入金上限額が毎年議会ではかられるのは、そういう事情もあるからだろう。米国の累積債務はかなり深刻だ。トランプ大統領が各国との貿易戦争で勝利などしても焼け石の水で、はっきり言って債務不履行がいつ何時起きても不思議ではない。米国債金融資本システムはいくら赤字を出しても米国にお金が還流してくるものだが、果たしてそれがいつまで持つかは不透明だ。第二の世界恐慌は気持ちの中では覚悟はしておくべきだろう。日本の約10倍程度ある米国の借金額はおよそ1京円、それに地方の公の分まで含めると、それ以上という莫大なものになる。ドイツが第一次大戦で敗戦し、ベルサイユ条約の賠償額は国家予算の20年分と言われたが、今世紀までかかって完済したのは記憶に新しい。国家予算は、バランスシートの分析が基本だと思うので、一般と特別の精査をしなければ、意味がないと考えている。特別会計は国会議員・地方公務員・官僚の使いたい放題の打ち出の小づちという疑念もある。マスメディアや国会での予算委員会でなぜ議論されないのだろうか。とてつもない深い闇があるに違いない。。。
 大相撲では貴景勝関が大関となった。栃の心は大関陥落となったが次の場所で10勝すれば大関に戻れる。頑張ってほしいものだ。イチロー選手が現役を引退した。マリナーズ上層部との確執や個人的な事情など揶揄されてはいるが、すでにMLBからの年金は確定しているので生活の不安はない。メジャーの殿堂入りは間違いないし、野球を楽しませてくれて感謝しているし、本当にご苦労様と言いたい。

 

<第十五章:その二>


 平成天皇生前退位に伴い、2019年5月1日から採用する新たな元号が始まる。新元号名は万葉集から採ったもので「令和(れいわ)<reiwa>)と決まった。令という文字は自体によっては(手書き文字・行書体・教科書体・楷書体など)、下の部分が「マ」でも正しいという。個人的にはマの方がバランス的には整ってはいると思う。おおむね国民の七割ほどの人が好感をいだいているという。音読的にも柔らかでいい響きかなと思っているし、文字通り良い時代になればいいなと心底期待はしている。「令和」というのは言葉からすると、上からの命令・秩序による国と民の調和ということになる。見方によっては一国を統率し易い意味もある。自分にとっては最後の元号になるとはおもうが、以前の「明治・大正・昭和」の三代に生きられている方はさすがに少なくなっているが、「大正・昭和・平成」もそのうち「昭和・平成・令和」の三代が主流になる今後は、どんな光景になるのだろうか。今回の平成天皇の退位の事例からも令和時代は平成と同じくらいになるだろうとみる。その次の新たな元号が決まるころには自分はもはやこの世にはいない。選ばれた理由に、安倍首相は談話で国書と位置づけをしている。間違いではないが、当時の七世紀は中国では大唐帝国ローマ帝国と肩を並べた存在であったことは認識しておかなければならない。中国文化に影響を受けた万葉集の一部から採ったといったほうが正しいように思う。習近平氏が当時の大唐帝国シルクロードを通して西欧や中東の一部にまで領土を拡大し、それを意識してか、一帯一路政策を推し進めている。日本は当時、白村江の戦いで壊滅的な打撃を受けている。遣唐使も数多く出して、大唐帝国の皇帝と謁見する立場であった事実は曲げられない。今の中国にその資格があるかといえばノーと言わざるを得ない。なぜなら、国民の民主的な政治で選ばれた代表ではないからだ。今の時代独裁政権や独裁政治を続けるのは不可能に近い。インターネットが隆盛な今日においては、民主的な政治が必要不可欠なことは言うまでもない。御料牧場は明治時代からの皇室の聖地で国民は立ち入りができないらしい。250ヘクタールの広大な牧場があるとは日頃の私にはイメージがわかなかった。反論を覚悟で申し上げると、国民の象徴が庶民の食材を同一に頂いているかと思っていたので、自分の中ではいささか皇室イメージが落ちている。改元の機に言うのは酷かもしれないが、日本の皇室は国民と共に歩むというのは上から目線のことであり、英国のエリザベス女王陛下の庶民目線というスタンスは取れないものかとあえて諫言したい。元号が変わったからと言って、これと言って庶民の生活に影響を与えるものではない。皇室は敬うのは基本だが、天皇の国体化が戦前の専制から象徴にかわっただけとの見方もなくはない。昭和天皇226事件の折、反乱軍を賊軍呼ばわりしたのは記憶に新しくもなんともないが、私の祖父が反乱軍に関わったことが、皇室の見方や考え方を変えさせたことは間違いない。
 このところ、男女関係や家族同士の憎悪の連鎖による刑事事件が相次いでいる。特に、若い世代の人は恋愛手法の稚拙さが目立っている。一方的な女性への好意が成就しなかったから殺してしまった、女性がSNSでのなりすましで相手の男性ににリアルに会ってしまったらイメージが全くちがい冷めてしまった、ゆえに殺人事件に巻き込まれた。などよくあるケースだが、恋愛体験のない者同士がリアルな恋愛をしようにもロマンスが何であるかわからない。ネット社会の負の側面が様々な社会的な事件を引き起こしている。実に嘆かわしいことだ。小説をよく読んで、またはエンターテインメントの疑似体験で、相手の気持ちを汲み取るとか、犠牲とは何なのかとか、世の中の無常心を養うことは不可欠だ。中高年の引きこもりが60万人以上もいるという。もはや一つのカンフル剤として、十代に例外なく軍役を課すことや負荷を与えることも後々の政治の世界で展開されることは排除できない。あまり言いたくはないが、それくらい今の日本人の精神は(自分も含めて)退化しているといえるのかもしれない。
 カルロス・ゴーン氏が保釈後また再逮捕(4回目)されたが、ここまで来たら彼は生涯、この世界から逃れられない可能性は高い。強欲の果てには何が一体残るのだろうか。。。それと連動してるかどうかは知らないが、フランス検察の武田JOC会長への裏金不正疑惑の起訴が早まるかもしれない。2020東京五輪のイメージダウンが危ぶまれる。

 

<第十五章:その三>


 2020東京夏季五輪の競技日程とチケット料金販売の内容がほぼ出そろった。五輪にスポンサーとして出資した企業の放映時間の押しきせはあるかどうかは分からないが、例えばスキージャンプの決勝を深夜の極寒の時間帯に放映をせざるを得なかった平昌冬季五輪のようにならないことを祈る。あれでは、アスリートが可哀そう過ぎるし、体調不良の懸念もあった。観戦するほうも深夜の決勝はたまったものではないと思っていただろう。来年の五輪競技開始は7月下旬からだが、新国立競技場は誘致プレゼンでのものではなく、木造で冷房完備が備わっていない。かち割を配布するようだが、それだけでは酷暑に耐えられないだろうし、恐ろしいほどの患者が出る可能性は大だとみている。五輪のチケット予約はネットでのID登録が必要だという。観戦するほどの余裕がある人が実にうらやましい。みどり君は東京都の五輪推進準備委員会のある部署のリーダーとなったらしい。目下、ボランティアの対応で駆けずり回っている。それに輪をかけて都知事選の前倒しがあったらななおさら大変だろう。と思いきや、都の職員は平然としているようだ。知事が誰であろうと関係なく目の前の職責を果たしていくことが使命なので、マイペースなところがなくてはやってはいけないからだろう。
 自民党の萩生田議員が、10月からの消費税延期について言及したが、与党にも波紋が広がっている。官邸とは関係なしに個人の考えとは言ってはいるが、衆参同時選挙をやりたい官邸の思惑を助長させていることは間違いない。リーマンショック並みの経済状況が発生すれば消費税アップは控えるというスタンスを、別の言い方で立ち回ればいくらでも説明はつくはずだ。消費税を延期することを公約すれば、野党の主張がなくなるし、与党への口撃の度合いが薄れる。与党が議席を減らしても、現況の議席数の力関係はあまり変わらない。つまり、7月以降の衆参W選挙と都知事選挙のトリプル選挙の可能性は排除できないということになる。
 トランプ大統領ロシア疑惑がグレーゾーンで決着しそうだ。共謀の立件は不可能で、再選の確率はますます上がっているように見える。70代を優に超えて元気なのは頼もしい限りだが、世界のリーダーを降りたのは実に残念だ。元々ビジネスマンなので、交渉の外交が優先するのは仕方がないことなのだが、歴史に名を残すようになるためには、世界のために何を成すべきか熟慮すべきだろう。米国のF35Aのステルス戦闘機が行方不明になっている。粗悪品の噂が絶えない戦闘機をなぜ日本が導入するのかよくわからないが、敗戦国で現在でも制空権を米軍に握られている状況では致し方ないが、F16との対戦でも劣るF35Aは大きなお荷物になるだろう。純国産の心神ステルス戦闘機の配備が日本を救う日は必ず来る。しかし、現実的にそれは来世からの眺めになるかもしれない。個人的には、待ちきれないので「未来からの嵐」というSF小説で想像するしかない。
 平成時代も残すところわずかとなった。バブルの崩壊から始まった平成は、インフレーションがないまま、デフレスタグレーションのまま終わろうとしている。併せて、新紙幣の発行の報道もあったが、渋沢栄一氏の肖像画が新一万円札となる。5千円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎韓国併合の折、韓国初の紙幣に渋沢栄一の肖像が使用されていたので、韓国内では騒然としているが、いつまでも歴史においての互いの憎悪関係は続けるべきではない。旧日本軍も周辺諸国には甚大な迷惑を派生したことは紛れもない事実として肝に銘じておかなければいけないが、未来永劫いがみ合っているだけでは、相互のより良い未来は存在しないからだ。