<道満丸景虎と小姓の戯言0226>episode226,season3
(天正戦国小姓の令和見聞録)
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春日山城、鳴海幕府(開府1587年)
お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太
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◆天正四百五十二年 五月五日
「名刺武芸帖」
(ザクロとジャスミンの四百年物語)
<道満丸と重家の続編>
◆あらすじ
雛子さんとシンさんは400年来の時を超えた赤い糸で結ばれていた。ザクロとジャスミンの香りと紙箱の得体の知れぬ力が、周りに心地よい空気を送り出す。二人の糸は名刺と香り袋に詰まっていた。印刷業界・写真植字・美術大学・広告業界の時代の流れに二人の想いは駆け抜ける。シンさんが亡き雛子さんから受け取った匂い袋は四百年前の麗しい香りに包まれている。匂い袋には雛子さんの形見である美しい活版の名刺の箱が入っていた。その名刺の箱と香りがシンさんの人生に風を与えていた。雛子さんとの赤い糸を守り抜いたシンさんは雲の彼方で再び結ばれる。
・第一章 四百年後の宿命
・第二章 蜃気楼の業界へ
・第三章 美術大学へ
・第四章 ちみもうりょうの業界へ
・第五章 ザクロとジャスミン
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