仁科広嗣の「新歴史の研究」 ●THE NEW HISTORY EYES●

仁科広嗣の「THE NEW HISTORY EYES」は人類の史書を後世に残すミッションを帯びており、新しい視点での歴史の検証を追究していきます。

Behind the story 2020tokyo:エピローグ

<第二十一章:エピローグ>

 

2020年7月22日現在、新型コロナウイルスの世界の感染者数が1500万人に迫り、死者は60万人にもなった。本来ならば、翌日の23日は2020東京五輪の開会式が行われるはずだった。世界の製薬会社や大学などでのワクチン開発競争は盛んだけれども、治験を急ぐあまり効果への偏向的期待度が高くなり、副作用への対処がおろそかになるのが怖い。なぜなら、コロナの感染拡大が依然拡大中で、ウイルス自体も進化・変容しているのでワクチン効果が出るかどうかは未知数だからだ。ワクチンは全世界の人に公平に行き届かせる責任は開発者や国のリーダーにあるといっていい。日本の政府が外国かのワクチンを得るために交渉チームを作るらしいがもう遅すぎる感がある。今年中には感染は2000万人、3000万人、死者も100万、200万となれば、当然2021年の東京五輪どころではない。2022年の北京冬季五輪も、カタールFIFAワールドカップも開催は危うくなるのは目に見えている。

Behind The story 2020Tokyoが2020幻想の東京五輪となる瞬間を迎えることになるとは、誘致当初ではとても考えられなかった。その兆候があると想い起こすならば、その第一に、2020五輪招致合戦の折、新国立競技場がコンペでZAHA案に決定し、安倍首相も建設を約束したのにも関わらず、隈研吾氏の便器スタジアムに勝手に変更してしまった。これは海外メディアでも酷評だった。イメージ的に美しい奇抜異な流線型のスタジアムは2020東京五輪のシンボルとなるべきだった。第二に、誘致合戦での裏金問題が発覚し、未だにフランス検察が虎視眈々と犯罪視している。第三に、JOCIOCへの身勝手な振る舞いが目につき過ぎた。第四に、五輪のエンブレム盗用疑惑が発覚し、再度の作成を余儀なくされ、五輪組織委員会の見識のなさが海外に露呈してしまった。第五に、大会経費の問題でどのくらいかかるか誰も把握していないのも大きな不信を抱かれてしまった。2021年に五輪が開催されるかどうかは分からないが、強行に開催する価値があるとはとても思えない。オリンピックは平和で安寧な世界の祭典でなければ全く意味がないのである。