THE NEW HISTORY EYES
Presented by hirotsugu nishina
Vol.0023…「クリエーターと作家の新たな戦略」
ユーチューバーという言葉が世に出て久しいが、クリエーターの競争はどこの業界にいっても熾烈だ。簡単に収入に結びつく算段は考えてはいけない。何をするにも元手がかかる。(金銭面だけではなく)作家で暮らしていけるというのはごく一部の方の世界の話で、日本では芥川賞・直木賞の栄光をもらっても次作が書けなければ、作家としての地位は厳しい。だから偽名で需要の多い官能の世界に行かざるを得ない状況にある。ここでも競争は激しい。下ネタが多い風俗小説は一般的な純文学の世界から見れば、大衆迎合的のように見えるけれども中には純文学より良い作品は存在する。作家は主に雑誌・出版社からの印税収入で暮らしているわけだが、無名作家やある程度有名になっても生活収入がおぼつかない人は、とても多いはず。副業でもしないと生きてはいけない。そこで、個人的に従来の作家と出版社というオーソドックスな関係ではなく、別のメディアで勝負すると言う視点もありということでyoutubeでの動画小説表現を試みている。もちろん本原稿の発信はしているが将来書籍化されるかもしれないので、一般公開はしていない。40代の後半から書き始めた小説は完成作が8作、執筆中または構想デザインが約32作になった。90年代バブルがはじけた頃、私がまだ広告代理店で働いていた時代、日本にMacが出荷されてきて間もないころで、縦組み原稿用紙ソフト「TAMAZUSA」が使いたくて、5年ローンでセントリスシリーズの製品を購入したことがある。しかし、払い終わったころには、パソコンは超旧式となり、仕方なく買い換えるはめになる、アップルの経営状況が危うくなり、マイクロソフトにも支援してもらった事がある。その後、ジョブズ氏が復帰し、アップルはIBMとタッグを組んでPowerPC、G3powerbook、G4、iMac,PowerMac、OX10、iPhone、インテル導入等目まぐるしく変わり、私はもうついていけなくなり、アップルのPCから撤退。Windowsのノートパソコンに乗り換えてからは、文章に専念するようになった。日本ではブログサービスは2004年頃から始まり、2006年にGoogleが誕生し、GAFAの時代と言われるようになった。いまでは、SNS全盛期で個人メディア最盛期の感じもする。出版業界の市場はピーク時より半減し、併せて時代を引っ張っていく作家も見あたらず、すっかり形骸化した芥川・直木賞などを授賞しても生活はおぼつかない。読者離れがすすむのも仕方が無いかなとも思う。ならば、作家を目指す人ならば、出版社や雑誌社に左右されずに、作家として一旗あげたいと思うのは自然のことだ。Googleが進化して、Gmailやyoutubeは社会生活との密着性はすこぶる高い。Youtubeは動画専門サイトだが、なにも撮影するだけが表現方法とは限らない。工夫したスライド表現で小説を劇場風に見てもらう。結構有効で面白いと思う。
そこで、自分なりの経験でちょっとしたメイキングをご紹介します。
ご参考になさってください。きっと、あなたにだって自由にお作りになれるはずです。
- 必要な市販ソフトはアドビイラストレーター・パワーディレクター・Officeのワードなどで、小説やエッセーの原稿を自分で打ち込む。保存し、作品ごとに管理しておきます。
- 小説のテキストを前もって全編コピーします。
- アドビイラストレーターのソフトで、youtube用に作成の準備をしてください。
- 新規作成、A4横、で雛形を作ります。
- 黄金律を意識してレイアウトをしていきます。
- イラストレーターのファイルに、テキストをコピーします。
- イラストレーターファイルをJpegに変換します。
- フォルダを作成しJpegファイルをまとめる。
- PowerDirectorのスライド作成で編集します。
- Youtubeのアカウントと連携し動画編集で、音楽を取り込みます。
- youtubeにアップロードします。それで完成。
※無料のソフトだけでは極めて表現が限定されます。