1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

<戦国小姓の令和見聞録0006>

<戦国小姓の令和見聞録0006>

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春日山城、鳴海幕

尾屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 二月二十日

拙者には令和の世界情勢にはどうも理解に苦しみまする。つまらぬ世界じゃ。道満丸様も早く戦国の世に戻りたいと申しておる。この時代の歴史の書状を見るに、たしか大明国のあとは清国になったのでござりましたな。その後に日の本の帝が志那に第二の都を作ったが八年で落城とはちと早すぎると景虎様はお怒りである。この四百年の間にこうも世界が変わるとは笑止千万といわざるを得ないのでござる。徳川殿が景虎様を差し置いて関東で幕府とは恐れいってござる。我が尾屋形様は春日山城での幕府を築いておるが、いつ徳川殿が関東で居座ったのであろうか。どこで歴史の歯車が狂ったのかはかりかねる。拙者は誠に夢を見ているのであろうか。戦国時代とは変わらぬ世界での戦が後を絶たぬでは無いか。尾屋形様の天下布富と義の世界は一体どうなったのであろうか。徳川殿が滅んだのは仕方が無いが、フルベッキなる者が調略にて幕末動乱の演出を企てた罪は誠大きい故、尾屋形様は四百年前に戻って立て直しを図らねばならぬ。それが叶わねば現代の令和も終わりと心せよ。宇位名と帝政露西亜との一年にも及ぶ合戦の行方はおおよそ調べは付いておる。是連好大統領はしたたかで戦争を肥やしにして身の安全と富を得ている故許しがたい。逃げ惑う領民のことなど頭にないようにお見受けいたす。領民への愛と義はどこへいったのじゃ。棟梁としては失格じゃ。プーチン提督ものらりくらりと戦いを進めておいでじゃが、慈愛と鶴翼の陣でやれば自ずと平和は訪れると言うものじゃ。私腹を肥やすのは互いに申し合わせて辞めねばならぬて。明や清の後継者としては不適格な中華独裁国と先住民剥奪の亜米利加がなぜ気球遊びに興じているか知りたいであろう。そなたらが分からぬならお教えしよう。宇暗奈と露西亜の戦で亜米利加が裏で操っているからじゃ。いわゆる責任回避とその事からその目を背けさせる調略は戦国の者には筒抜けでござる。習疑似皇帝と売伝大統領はもはや風前の灯火となっておりまする。

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