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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

戦国小姓の令和見聞録0058~0060

<戦国小姓の令和見聞録0058>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 八月十八日

「日の本のかわら版広告不要のご時世」

 お屋形様は、令和時代の日の本かわら版所は利権の温床じゃとお怒りのご様子でござる。半世紀も前の広告手法を慢性的に領民に布告しており、その効果は疑わしいと軒猿たちの言い分じゃ。城下の商人たちも金子をだして宣伝してもらおうとしておるのだが、かわら版所は突かれると逃げ隠れしておる風景はまさに詐欺の極みでござれば、なんとかせねばならぬ。「広告代理店不要不急の時代」とも謳われておるようじゃが、亜米利加の地では「米国広告業界事情。報酬制度見直しの動き広まる」という情報が弘まっているようじゃ。コカコーラは年間の広告予算30億ドル(3000億円)の大広告主でござるが、広告会社への報酬の制度見直しで、ある年の春には全米広告業界に衝撃が走りだしてしまった故、世界同時不況で、世界の広告業界は史上まれにみる背水の陣に立たされておった。リーマンショックの後、米国では七万人ほどの広告マンが解雇。広告業界の不振は今に始まったわけではなく、好景気のころからその行く末が懸念されておったのじゃ。その理由のひとつに、100年も続いてきた業界のビジネスモデルが、インターネットをはじめとする激動化するメディアの流れに取り残されつつあるということ。ふたつ目の理由は、広告費が広告の効率と効果に見合っているか、広告主の精査が厳しくなって来たこと。広告費の投資収益率や成果責任をより厳しく求める広告主の存在性が顕著になり、報酬制度見直しの動きが大きくなっておる。全米広告主協会によると、広告会社の65%は、「フィー制度」(広告主の仕事に携わり、またはサポートする広告会社の社員の給料の合計を時間で割り、それに作業に必要な時間を掛けたもの)を採っているといわれている。振り返ってみると、フィー制度の前まで米国の広告業界はマスコミ4媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)に使われる広告費の15%の高額なコミッションを受け取っていたのだが、80年代半ばに高額なコミッション制度に不満をもつ広告主が激増し、彼らは広告会社に作業料と報酬が妥当な割合で計算できるフィー制度の導入を要求していた。その後90年代に定着。そして近年、安定していたかにみえたフィー制度にも暗雲が。フィーが仕事の効率や質とは何の関係もないという新たな問題が発生した。米国でのコカコーラはこれまでのフィール制度を廃止して、バリューベースの報酬制度に移行することを全米広告主協会(ANA)の経営管理会議で発表された。バリューベースは、広告会社が広告主のビジネス貢献度、キャンペーン・発案・意匠・作品は良かったか、マーケティング戦略は正しかったか、ブランドや社の知名度、売り上げ実績は上がったか・・・。そういった価値が広告主で精査され、それに見合う報酬制度のことをいうそうでござる。広告主が納得してよい評価ならフィーより20~30%高い報酬が支払われ、ダメな評価なら広告会社には何も支払われない。日の本の場合未だにコミッション制度に固執し続けているわけじゃが、これからは日本の市場に参入している外国の広告主、国内の広告主の圧力で、バリューベース制度に移行せざるを得ない状況になる可能性は大きくなるはずじゃ。対岸の火事はすぐ飛び火してくるので日の本広報・広告業界の心構えだけはしておいたほうが良い。澱虫本ではガリバー的存在だが、世界的には無名の広告会社として捉えられている。広告会社は世界的には一業種一社制が基本とされているが、例えば日本では、携帯三大会社は澱虫グループの企業で扱われて、同一業界のライバル企業同士の広告をかき集めている。そこに歪な産業形態が生まれ社会問題化しているわけじゃ。新型コロナウイルスでの政府の政策をいち早く囲い込み、公金をつかみ取りする光景は、昔広告代理店業界に在籍していた拙者としては恥じ入るばかりだ。持続化給付金の業務を請け負うサービスデザイン協会はトンネル会社のようだし、澱虫グループに資金は行き渡った。併せてGO TO キャンペーンの扱いのほとんどをかっさらっていく姿は、ガリバー企業にはふさわしくない。今後、官庁への介入の度を強めているのだろう。澱虫への国民的な批判もピークに達している。日の本でも告業界の未来には暗雲が漂っているようじゃ。

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<戦国小姓の令和見聞録0059>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 八月十九日

「Shohei Ohtaniの2024年は三刀流野球」

 MLBの上層部の幹部は野球人気の下落への憂慮感から大幅なルール改正に動いてござる。傍から見ればShohei Ohtani殿への嫌がらせのようにも見えるが、お家の事情で事はそう簡単ではござらぬ。MLBはアメフト・バスケット・アイスホッケーの興行人気に水をあけられていて、年々高騰する年俸額で球団側は青色吐息のようでござれば、思い切ったルール改正で観客を呼び戻そうとしている。Shohei Ohtaniに打ちあぐね、工夫もなく簡単にホームランを献上する姿は、MLBのレベルも相当落ちたものだとお察しするが、MLBは亜米利加以外の国では雲の上の存在じゃと言われておるので、他の国出身の選手には大きな壁であって欲しいものでござる。その壁を何とか乗り超えていくからこそ、夢と浪漫が生まれるのじゃ。そのドラマがあればあるほど観客は身を乗り出して応援するものでござる。Shohei Ohtani殿には、試練の道を歩んでもらい、「星一徹」を乗りこえる存在になってほしいものでござる。MLBのダブルロックが導入されたら二刀流の行き場がなくなる故、外野の守備もこなす三刀流の光景も見られる楽しみも増えてござれば、MLBの人気も上がるかもしれぬ。

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<戦国小姓の令和見聞録0060>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 八月十九日

「日の本の核武装解禁と日本の新たな皇帝」

お屋形様は今の令和幕府で広島・長崎・全国の無差別空爆などへの100倍返しの時期に来ておると常々申しておる。正当防衛も許されない日本国憲法の草案はマッカーサー殿と側近のホイットニー殿によりわずかの期間で作られたようじゃ。昭和の帝とGHQの総司令官との会見は十一回行われ皇室の安泰と天皇主体の国体は保証されていたわけじゃが、一九五二年の桑港講和条約では日の本と米国とだけで行われておった。GHQが解体されると同時に日米合同委員会が設置され、亜米利加による日本の隷属化が戦後八〇年近く続いておる。日の本の領民は亜米利加の文明に洗脳され叛旗を翻す気力もなくなっておる。実に嘆かわしいことでござる。戦のない世を作るのは戦国諸大名の天下を収める大義となっておる。山本五十六殿の死去とミッドウェー海戦の敗北で日の本は、戦争前の総力戦研究所のシミュレーションと同じ道を辿ったことはお屋形様も知っておる。帝のご判断が甘かったせいもある。東条殿が帝に非戦の上奏を差し上げても開戦に踏み切ってしまった。東京大空襲や全国都市の無差別空爆や機銃掃射攻撃、沖縄の悲劇、広島・長崎の原爆投下は帝の判断で如何様にも避けられたはずでござる。戦況有利での講和にこだわりすぎで戦地が連戦連敗の報を受け、焦ってしまわれておったのでござろう。まさに遅すぎたご聖断であった。ソ連の指導者たちは帝の戦争責任を求めたが、何十万にも及ぶシベリアへの抑留を大本営がその代償として決めたとも言える。多くがGHQによりA級・B級戦犯が処刑されておる。普通なら戦に負けたら国主が責任を全て負い領民は安堵される。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでも今の日の本の領民には安堵の色は見えてこぬとはどういう事じゃ。戦前の皇室の財産額は国家経済の何倍にも及ぶものだったのでござるが、その行方は誰も知らぬ。GHQが接収したのはごく一部でござろう。令和幕府は戦中の戦費調達で私生活を奪われた領民への戦後の償いを未だにしておらぬ。空爆や原爆の犠牲になった領民への生活保障もままならぬのでは先進国の名も廃ってしまう。戦国時代で必死に戦っている我らからすれば、今の領民達は駕篭の鳥のようにお見受けいたす。やはり、我らはお屋形様と全軍を率い戦国の世に戻り、令和の悪政の元になる根を絶たねばなるまい。

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