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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

戦国小姓の令和見聞録0057

<戦国小姓の令和見聞録0057>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 八月十七日

 

「Shohei Ohtani殿のウィークポイントと賞味期限」

 

 お屋形様の申すには、日の本から二刀流を名乗る野球武士が亜米利加の地で一稼ぎしておるそうじゃ。二〇二四年には三十路を迎えるが、十年という複数年契約で十万両(1000億円)もの金子を手に入れるらしい。奥州の片田舎で武者修行の後、海を渡ったそうじゃが、MLBの面々を片っ端からなぎ倒す様は見事あっぱれといいたい。味方がいれば敵は必ずいる。日の本の野球武士が亜米利加人という想定も出来ぬでもない。敵を知り己を知れば百戦も危うくなる頻度は少なくなるはずじゃ。孫子の兵法でも書いておる。相手の弱みを握れば戦いやすくなる故、お屋形様をお守りするための小姓の本能の様なものじゃ。その野球武士は渡米して六年ほどになるようじゃが、こここ何年かは目を見張る働きの様でござる。しかしでござる。このままあと十年も踏ん張れるとは思えぬ。三十代に入ればそれまでの体の酷使の蓄積が疲労となり、思わぬ怪我や故障を起こすことも予想される。トラウト殿は複数年契約で大枚の金子を手にしたが故障で試合には出られぬ。試合にでられなくても金子がもらえるのは嬉しきことであろう。球団にとっては予想されていたことでもあるようで、保険もかけているので、腹はそう痛まぬだろうて。二刀流の野球武士は単年度ごとの契約が望ましいと感じるのだが、MLBの各球団は話題に釣られて大枚の金子を用意するところが多いと軒猿も申しておった。

Shohei Ohtani殿の弱点を示してみよう。相手投手からの視点じゃが、まず初球ではストライクは投げない。そしてスライダーが苦手としているので多投する。低めの内角攻めを徹底する。相手の打者からの視点だと、まず、ボール球に手を出さない。ファウルを多くして投球数を増やし疲労させる。直球のタイミングを少しずつ合わせてホームランを出やすくする。それらを基本にして対処していけばMLBの選手としての面目も保てられよう。やってみるが良い。

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