<天正戦国小姓の令和見聞録0140>
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お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録検め:小姓
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◆天正四百五十一年 十一月十二日
「地球間氷期二万年の終わり」
ネアンデルタール人が氷河期である二万年前に滅び、その後の間氷期に突如としてクロマニヨン人という新人類が現れ、今日まで生きながらえておる様じゃが、それももうすぐ間氷期が終わり、新たな地球の後継者たちが待ち構えておる時期に来ておるようでござる。第二次世界大戦でのナチ政権によるジェノサイドという屈辱を浴びながら文明を築いてきたユダヤのシオニズムが、パレスチナに対するジェノサイドで同罪の限りを尽くしておるのに、国際連合組織では何らの手も打てないのは間氷期文明の終末を表す象徴的な歴史的事実として後世にその大いなる汚点を残すに違いない。八十年前の戦争状態での連合軍の結束組織に不条理さが露呈し、常任理事五カ国の既得権益が存在している限り、今の文明は代わり映えがしないようにお見受けいたす。有史になってもまだ一万年、その不条理で不確かな人類の歩んできた些細な歴史的足跡ももうすぐ跡形も無く消滅する気がするのでござる。今から400年か500年前の西洋人からみた大航海時代のころの方が子供じみて面白いように見えるのじゃ。ウクライナと帝政露西亜との紛争やハマスとイスラエルの紛争は100年前の地上戦争を見ているようじゃ。火力で相手をねじ伏せても義や愛が伴わなければ戦いに勝利したとは言いがたい。ましてや、民間人の大量虐殺や病院・学校・国連施設・難民キャンプへの無差別ジェノサイドという行為は絶対許されるものでは無いはずでござる。イスラエルという国はこのままでは亜米利加も見限るかも知れぬ。氷期が訪れる前に世界の紛争がなくならなければ、今の人類はネアンデルタール人と同じ運命を辿るかも知れぬ。その方が地球の為には良いのかも知れぬが。
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