<道満丸景虎と小姓の戯言0269>episode269,season3
(天正戦国小姓の令和見聞録)
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お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太
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◆天正四百五十二年 十月廿日
「民度を抹殺する令和時代の行方」
民度とは知的水準・経済的水準・道徳的水準・感性的水準などの程度を指すのでござるが、日の本の政に携わる者の民度があまりにも低すぎ、まともな程度の領民の民度とは程遠いとお屋形さまは申しておる。政治家の裏金疑惑と保険証廃止の有無が大きな争点となっておる今回の総選挙は与党に逆風が吹き荒れておる。日頃投票所にいかぬ民度の低い領民とて、今回は無理をしてでも一票の権利を行使するしか道はない。命の次に大事な保険証が廃止になる法案を可決させた政治家達も問題でござるが、彼らを選出した領民にも叱咤する必要があるのは確かでござる。それでも与党が過半数を維持することになった場合は、投票を棄権した領民たちは自責の念にかられることになっても後の祭りでござる。未来永劫、日の本には陽は昇らぬ。血税盗人が生息する永田城での権力闘争に指を加えて眺める人生で終わっていいものかはそなた達次第故、拙者は多くは語るまい。第二次大戦の敗戦後にGHQから与えられた民主主義体制は日の本では根付いておるのであろうか。戦後は亜米利加の手のひらで泳がされておったヨハンセングループ(吉田反戦グループ)が桑港講和条約に至るまで日の本で暗躍したことを領民はとうに知っておる。半島の戦火での多くの犠牲者が出ておるのを知りながら、戦争景気が日の本で巻き起こり、それを戦後の経済復興の足がかりにしたことは歴史書ではあまり語られておらぬ。六〇年代にはいると中央官僚が「もはや戦後ではない」というフレーズで領民を煽り、あたかも自助努力で脅威の経済大国にまで上り詰めたというのは幻想でしかなかったことは言うまでもない。令和の行く末を拙者は見届ける余裕はない。天正戦国の世を盤石にし、今の令和の時代に苦しむ領民たちを生まないための政(布石を築く)に専念いたさねばならぬからじゃ。
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