<道満丸景虎と小姓の戯言0201>
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お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録及び戯言の検め:小姓
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◆天正四百五十二年 二月十九日
「隗より始めよ」
天正十五年(1587年)に春日山城に幕府(鳴海幕府)を開いた上杉道満丸景虎様の戯言をお披露目致し申す。天正元年(1573年)から数えて452年目にあたる令和六年でござるが、「道満丸景虎と小姓の戯言0201」は拙者の「天正戦国小姓の令和見聞録0200」からの引き継ぎでござれば、お屋形様は其方らの応援を心待ちにしておる。道満丸様が直々に筆を執り、拙者と共に戦国の世から見た現代を真っさらな眼で見聞していくので、納得出来ぬ時でも我慢して拝見いたせば、其方らは自ずと人生での好機と希望が持てるようになるはずでござる。以下はお屋形様からの戯言でござる。
■お屋形様からの戯言
「隗より始めよ」は国を動かすための基本でござる。現実では難しいことでもあるようじゃ。折しも如月の十六日から弥生月の十五日まで領民の確定申告が義務づけられてはおるが、令和幕府の役人達が裏金をせしめても手放そうとはせぬ。その者達が開き直って年貢を納めぬにしても奉行所では解決できぬそうじゃが、誠に困ったものじゃ。令和幕府では諸法度で罰する規則もござらぬ。一人あたりおよそ100,000,000円もの金子をつかいながら、それでもまだ足りぬとは開いた口も塞がらぬ。後漢の後期で「泣いて馬謖を斬る」諸葛亮孔明のような軍師も令和の日の本にはおりはせぬ。役人達が年貢を納めぬのなら、領民達も納めなくてよい事になる。役人達を政から引きずりおろして罰しなければ領民達は納得せぬであろう。それが公正というものでござる。
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