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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「急いては事を仕損じる大谷選手のハイブリッド人工靱帯手術」

<戦国小姓の令和見聞録0107>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十月二日

 

「急いては事を仕損じる大谷選手のハイブリッド人工靱帯手術」

 

 今シーズンで残り三十試合を残してリタイアした大谷殿の体の具合はいかがなものなんじゃろうか。お屋形様も心配のご様子じゃ。怪我が判明した時点ですぐ手術を受けておれば2024年も投打で活躍できる可能性もあったはずなのじゃが、その後も無理を押して出続けた結果かも知れぬ。ホームラン王の代償は余りにも大きかったと振りかえる日が来ないとも限らぬが、それは覚悟の上でござろう。外野の者がとやかく言うことではないやもしれぬが。軒猿から聞くところによると、大谷殿は2018年にトミー・ジョン手術とやらを受けたのでござるが、自分の体の他の部位から腱を移植するものでござった。翌年には途中から打者としてのみ出場し20本ほどのホームランを放っておった。その後は二年ほど破竹の勢いで二刀流を世に示したものじゃが右肘の方は完治しておらなかった。本来ならWBCはシーズンでの査定は該当せず、参加しないのが殆どでござる。世界一といっても参加国が少なすぎてその言葉に見合う価値なのかは拙者にはわからぬ。無理して参加した結果が故障という事態になったのは十分予想されていたはずじゃ。戦国の戦いでも一寸先は闇とよく言われるが、令和の世でも相通ずるところがあったので、内心ホッとしてござる。所詮、皆生身の人間のやることじゃ。無理をすればかならず何処かで何かが起こるものでござる。三十路にでもなれば体にガタが来るものじゃ。大谷殿は今度はハイブリッド手術といい、人工の靱帯を肘に埋め込むというものでござる。今後早期復帰出来るものの打者専念でも手術の副作用があり、2023年は本来の打撃を期待するのは酷な話かもしれぬ。早く復帰できるメリットはあるが、違和感と副作用で2025年での二刀流は蓋を開けてみないと誰にも分からぬ。手術は上手くいったのかどうか分からぬが、いつものトミー・ジョン手術を受ければ時間はかかるかも知れぬが、体力のことも考えて判断された方が良かったと存ずる。アメリカン・リーグでの本塁打王は日本人としては初めてのようじゃな。お屋形様も今宵は祝いの酒をたしなむそうじゃ。ナショナル・リーグのホームラン王は50本以上のようで、本数に開きはあるがタイトルはタイトルじゃ。貰っておいて損はござらん。大谷殿のFAでの契約額は史上最高額というふれ込みでござるが、拙者の見立ては正反対でござる。ファンには申し訳ござらぬが、単刀直入に申して、短期契約で二億ドルということになるものと存ずる。三十路を越えての長期契約でも二刀流では再度の右肘の故障の可能性が50%となれば、契約する側もかなり慎重になるはずじゃ。MLBのルール変更でダブルフックが導入されると指名打者の出番が少なくなり規定打席も危うくなる。手術後の副作用がプレーに影響がでることも予想される。となれば、10年とかの大型契約は考えられぬ。三十代の半ばまではメジャーでやれれば良いと思うとる。プロ入りして10年以上やっているので、この先の賞味期限も考えておかねばならぬ。健康が第一ということじゃ。来期は思わぬ打撃不振が伴うかも知れぬが、真のファンならそういうときこそ応援してあげるのが義に叶うというものと心得よ。

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