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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「違法スポーツ賭博送金騒動の完全憶測・推理シナリオと考察」(タイトル・本文変更)

<道満丸景虎と小姓の戯言0213>episode213,season3

天正戦国小姓の令和見聞録)

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春日山城、鳴海幕府(開府1587年)

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録及び戯言検め:小姓 仁科源太

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天正四百五十二年 弥生月三十一日

 

「違法スポーツ賭博送金騒動の完全憶測・推理シナリオと考察」

 

 戦国の世も令和の時代でも金子の有る無しで気持ちの中が大幅に変化するのは同じでござる。無き輝虎様は戦の勝率が九割以上もありその裏には大きな後ろ盾がござった。鳴海金山(メディアでは余り取り上げないが、天正の頃の戦における金子の有無は勝敗に深く関わる故金山から取れる金子は大事でござる。阿賀北の鳴海金山は当時の全国の四割ほどのシェアを誇っておった。秀吉殿は越後の金銀は喉から手がでるほど欲しかったようじゃ。景勝殿が秀吉殿に全ての金を上納し臣従したのは間違いでござった)があったからじゃ。興味がござるのなら、其方達も、「鳴海金山」を検索してみればよかろう。「御館の乱」の起因に通ずることに気づくはずでござる。拙者の小姓仲間が「道満丸と重家」という書状をいま思い出して書き綴っておる。

 大谷殿は若干二十代で1000億円のセレブの仲間入りを果たされたが、金子の使い道で脱線したように思えるのじゃ。ポルシェの高価な車を背番号17の譲渡のお礼に贈呈したり、日の本の数万の小学校に野球のグローブを送ったりしておったが(税制面で優遇措置が受けられる)、野球に専念する割にはビジネスライクな一面も垣間見せたのも記憶には新しい。それほど金子の使い道にはシビアな大谷殿が、七億円近い金子の送金に気づかなかったほうがおかしい。そうは思わぬか。大谷殿が運動賭博に関わっていたとは信じがたい。水原殿がどのように送金に関わっていたのかは二人以外では誰にも分からぬ。それ故、大谷殿は送金での事の始終を分かる範囲で皆に説明すべきでござる。捜査の都合などは関係ござらぬ。自分の素直な気持ちでありのままを述べれば済む話ではござらぬか。さすれば多くのメディアもファンも納得すると思うのじゃ。

 さて、過日の大谷殿の潔白声明は送金状況の曖昧さを除けば理解はできる。一般の領民やメディアからすれば、評価は80%ほどでござろう。水原殿の韓国戦後の足どりがわからぬ。最初の発言をした直後に足どりが不明の場合は、現実的に文字通り大谷殿が送金したことになる。大谷殿のアリバイ成立(潔白の証明)の為には水原殿の白状しかない。水原殿が一部は違う証言をすれば法廷では送金行為の真実は明らかになるであろう。実際は翌日に水原殿が前言を撤回した事を表明してからその後の足どりがつかめておらぬと言われるが、何かの力が働いているとしか思えぬ。これはアリバイ無き違法賭博送金騒動となり、実態解明が先伸ばしにされればされるほど大谷殿には状況が厳しくなるのは必定じゃ。憶測で物を言うなと良く申されるが、忖度なく物事を考えるのは人に迷惑をかけない限り赦されるはずじゃ。一つの諫言という立ち位置にいる人間は割合多いのでござる。富裕層や一般領民の金融機関との関わり合いは少々違ってくるようじゃが、当たり前に考えて、送金限度額一杯の五十万ドルを九回(合計四百五十万ドル)に分けて水原殿が勝手にアクセス出来たとしても、この半年もの間、大谷殿が気付かなかったとなると、誰が見ても不自然に思える。一回ぐらいなら見落とす可能性はなくはないが、どう見ても話の辻褄が合わぬのでござる。

 水原殿は大谷殿を公私にわたって身の回りの手配を一手に行っておったので、大谷殿と金融機関に対しては情報を共有していたとしか考えられぬ。送金の方法は幾つかあるようでござるが、代理人を立てれば如何様にも送金できるようじゃ。何回かの送金行為に対して大谷殿は水原殿の送金行為に管理権限者として立ち会っておったのでござろう。水原殿の最初の発言が正しいとすれば、これは大谷殿の選手生命に関わる重大な騒動に行き着くことになる。球団側は超高額な待遇で大谷殿と入団契約を結んでおるようじゃが、大谷殿の代理人の弁護士や球団側は水原殿に前言を翻させる戦略に出たのでござろう。大谷殿が賭博について知らない状況で九回も送金に合意したのなら、それを打ち消さねば第二のピート・ローズ事件の再来となるからでござる。

 水原殿が九回も送金し金融機関のデータはFBIと代理人は共に握っておるに違いあるまい。水原殿の捜査の解明には数年かかるとアナウンスされておるが、デジタル社会でそういう言い訳があるのには合点が行かぬ。金融機関に調査をすればすぐ分かるはずなのじゃ。司法取引で水原殿が大谷殿からの起訴を逃れる可能性はある。世間が心配するのは、水原殿が一部でも大谷殿と法廷で争うことでござる。そうなると、大谷殿の爽やかなブランドイメージはとてつもなく急落し、ドジャースも思わぬ打撃を被ることになる。今後MLBでは大谷殿が生活環境の激変で極端な不振に出会うかもしれぬ。ナ・リーグはレベルが高そうじゃ。心情的におそらくプレーで結果が出ないのは、彼の気持ちがスッキリしないからで、騒動からの自己保身と焦りがあるからでござる。

 水原通訳殿に生活の全て(マネジメントも含めて)に甘えてきたのは騒動の起因とは言えぬが何らかの責任はござろう。大谷殿が内外からの批判を覚悟で腹をくくって真実を語れば、世間から同情こそあれ、悪く言う者はおるまい。ファンや領民の不信感がエスカレートする前に、事の真相を語るのか語らぬのかは自由でござるが、大谷殿にははっきりと記者会見で真実を語る義務がある。一番残念でござるのは、声明の記者からの質疑応答がなかったことでござる。大谷殿の口調や態度からは嘘を申しているとは言い難いが、捜査中での言えない事以外はファンや世間での疑心を解くためには応えたほうが良かったように思う。さすれば、スッキリした気持ちで試合に臨まれたはずじゃ。

 現在日ハムの監督である新庄殿はMLBでも活躍された御仁ではござるが、彼もまた二十二億円もの金子の管理を知人に委託しておったが全て持ち逃げされたと聞き及んでおる。見方を変えれば、大谷殿も大変でござろうが悪の洗礼を浴びたと言うことでござる。水原殿は賭け事で一生返済不可能な多額の債務を抱き、一千億円プレイヤーが慈善行為や高額外車の寄与などをするぐらいだから、少しぐらいの額(数億円)なら失っても困らないだろうという躁状態となり、魔が差して事に及んだのでござろう。賭け事症候群の典型的な思い入れでござる。小姓にも以前同じような境遇に陥った者がおったが、お屋形様が毘沙門堂でお説教をし、その者は仏門に入って修身してござる。大谷殿はこの難局を乗り越えて自己実現のために精進してもらいたいものじゃ。戦国の世では調略や謀略・略奪は当たり前の世界でござる。令和の時代でも領民の良心の隅には悪が潜んでおるといって良い。ギャンブルの盛んな亜米利加では己の会計環境を定期的に棚卸しする必要が今後出てくるはずじゃ。敵は本能寺ではござらぬ。身内に多く潜んでおるやも知れぬ。全て人任せではそのうちハシゴが外される。努々怠りなさるな。

 二〇二五年にはイチロー殿のMLBの殿堂入りが控えておるが、彼はシアトルのマリナーズに入団した時には家族ご一緒でござったが、マネジメント能力で奥方殿は確かなものを持ちあわせておったのじゃろう。現役時代はスキャンダルとは皆無でござった。ある年のシーズン半ばでヤンキースにトレードされて背番号が変わってもイチロー殿は黙々と安打を重ねピート・ローズさえも出来なかった十年連続二百本以上安打を達成し、年間二百六十二本というMLBの安打記録を塗り替えおった。複数年契約ではなく単年度契約での姿勢でござったが、お金は後から付いてきよったのでござる。プレーを長続きさせ怪我もせず、無欲と無我の境地でおったのやも知れぬ。とにかく安打記録もそうじゃが、「レーザービーム」という流行語も話題になった。大谷殿のMLBでの二刀流も肘の手術との兼ね合いでこれからどうなるかもわからぬ。ひょっとしたらホームランもあまり期待は出来ないかもしれぬ。今は、スキャンダルを自助努力でどう向き合っていくのか誰もが注視しておる。それでも、何らかのタイトルを物にし、MVPも獲得したのならもはや、スーパースターというのは大谷殿の代名詞となるのは間違いござらぬ。

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