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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「大谷翔平殿がそれでもFA後エンゼルスに残留する根拠」

<戦国小姓の令和見聞録0112>

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 春日山城、鳴海幕

 お屋形様:上杉道満丸景虎

 見聞録検め:小姓

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 ◆天正四百五十一年 十月六日

 

大谷翔平殿がそれでもFA後エンゼルスに残留する根拠」

 

2018年にエンゼルスに入団して6シーズン目でアメリカン・リーグのホームラン王のタイトルを手にした大谷殿であるが、右肘と脇腹の故障さえなければ、まさしくMLBの両リーグのMVPは手にしていたであろう。亜米利加のメディアではFA後は大谷が勝てる球団や高額な長期大型契約、二刀流出場の保障、などでエンゼルス残留の芽を摘む報道を過熱させておる。拙者が大谷殿の気持ちを代弁するなら、こう言うはずじゃ。縁あって日の本からエンゼルスに入団したのはポスティング制度を利用し、二刀流を大谷殿の主導で受け入れてくれたのでござれば、これまで怪我をしても面倒を見てくれた球団に対して大きな義を抱いておる。それ故、ワールドシリーズに出られる常勝球団や伝統ある球団に行って肩身の狭い状況に身を置き、怪我をしたら契約解除ということになるやも知れず、主導的な二刀流の野球を続けられる保障は未知数でござる。契約金額にこだわる大谷殿ではござらぬ。こだわっているのはエージェントの方でござる。彼らには契約額が高ければ高いほど実入りが増える故強気な姿勢にならざぬを得ぬのでござろう。右肘の手術で今後のプレーに支障があってもポジティブな見解しかしないのはそのことがあるからじゃ。MLBでは今後大幅なルール変更は避けられない。なぜならアメフト・バスケット・アイスホッケーに後塵を拝した野球人気は下降気味であるからでござる。MLB幹部は二刀流にばかり関わってはおられない。怪我を乗り越えて復活したナショナル・リーグのロナルド・アクーニャ・ジュニア選手(二十五歳)の様にシーズンの打率が三割三分以上、ホームラン四十一本、盗塁七十個は凄すぎるではござらぬか。大谷超えの若き選手もどんどん台頭してくる。三十路を迎えた大谷殿のベストな道は、二刀流でも三刀流でも自分の世界を築くことでござろう。外野手でもやれるのでござればDHに固執することもござらぬ。ナンバーワンよりオンリーワンに切り替えた方が良い。たとえ弱小球団であろうとそれを押し上げてワールドシリーズで奇跡の勝利を手にすることでござる。好きな野球を自分なりのイメージで思う存分発揮できる球団に残る方が誠、義にかなうやり方とお屋形さまも思うておる。

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