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加地鳴海の天正戦国小姓の令和見聞録(hatena version)

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「21世紀トップリーダーのミッション・イン・ポッシブル」

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月二十日

 

「21世紀トップリーダーのミッション・イン・ポッシブル」

 

 拙者が思うに、帝国や諸国を治めるトップリーダーの器量に関心を寄せる歴史学者や現役の権力に携わる人を推し量る機会は数え切れぬが、模範となり得る指導的立場の人間は数えるほどしかおらぬのでござる。中国の前漢が滅び、一年ほど新王朝が建立されるが、劉秀で奪還し後漢を築いた歴史的事実は令和の時代になっても世界中から畏敬の念を抱かれておるようじゃ。諸葛亮孔明曹操毛沢東も彼を師と仰いでいたのじゃ。孔明劉備玄徳の軍師としては余りにも有名だが、それを持ってしても超えることが出来ないトップリーダーへの器量の壁がござった。後漢の官僚だった曹操は将軍として三国志の主役的位置に有り、リーダーとして度量が大きく、子息曹丕(そうひ)が後漢から禅譲された魏王朝の礎を作ったが、結局曹操は皇帝にはなれなかったのでござる。棟梁が自ら前線の指揮をとり果敢に戦う筋金入りのたたき上げという、歴史上例のないリーダーとしての器量に対しては誰しもが尊敬と畏敬の念を抱いておる。いま世界の各国の現役のトップリーダーの器量は文明史においてはどう見られておるのでござろうか。大統領職が一期で終わったドナルド・トランプ殿に至っては人徳や常識は通用しないようでござるし、交渉の手法はビジネスライクで相手との最良の形にまとめ上げる器量も持ち合わせておらなかった。それが国や他の国々との軋轢を生んでおった。国内に至っては分断と対立と格差・人種差別を呷り続けておった。その調整能力には限界があるように見えたものじゃ。世界の領民は期待したが、北朝鮮との休戦から終戦に持って行くことは鼻から考えてはいなかったようでござる。軍師の役目を担う側近もトランプ氏に諫言するもすぐ左遷する有様はトップリーダーとしての器量が無いという事を証明しているようなものだ。ドナルド・トランプ殿の家系は代々不動産ビジネスでの合法的な抜け道で財を築き上げてきた。毎年の税金を納めた証明書は依然として頑なに開示を拒んでいる。勘ぐればキリが無い。米国内でもデラウェア州60万人の人口のところに、六十万社以上のペーパーカンパニーがあるが、税逃れにマネーロンダリングに手を染めたと疑われても仕方があるまい。デラウェア州はバイデン殿のお膝元だが再選はトランプ殿と同様苦戦を強いられるだろう。選挙では岩盤支持層だけへの政しか目がなくても大統領になれるのだから、米国はもはや死に体と思われても異論を唱える人はいないと考える。2024年の大統領選挙戦は、民主党共和党の争いとメディアは盛んに報じてはおるが、無所属の第三の男R・F・Kを忘れてはならぬぞ。それ以上は話が長くなるので申さぬが、そなたらの頭の片隅にとどめて置いた方が良かろう。

 亡くなられた安倍晋三殿は約8年の間日本の政の長として君臨していたが、政策の実現には道半ばで中途半端な印象を受けておった。三本の矢と謳われていた新成長戦略は折れてしまい、2020年のコロナ禍での難しい舵取りが自らの病によって出来なくなり、二度目の途中退場という結果になってしまった。2022年の7月には凶弾の犠牲になったが、振りかえれば任期一度目は致し方のない状況ではあったが、二度目は政に専念すれば一定の解決策は施されたはずであり、厳しい言い方をすれば、優柔不断・責任回避というレッテルが貼られても仕方があるまい。その後軍師役だった菅殿が後任の首相に選ばれたが、独自のカラーを作れて国民の負托に答えられるかは未知数でござった。中国側は、農家の出身でたたき上げでのトップリーダーのポジションニングはイメージになく、対応に苦慮する状況にござった。安倍晋三殿は大政翼賛会の中枢にいた岸信介氏の血脈で日中関係での壁になっていたが、菅殿はまったく関係のない経歴とたたきあげの方なので、中国側は戦争での被害妄想戦略が出来なくなり外交の優位性が崩された格好でござった。ホワイトハウス側では二階殿は親中派媚中派と騒いでいるようじゃったが、なに、気にする必要はござらぬ。今後日本独自の外交で中国・韓国・北朝鮮とは毅然と接するべきでござる。これまでのトランプ政権へ媚びを売る外交は今後薄くなるとみる。2024年に再選されても以前の様には展開しないだろう。世界が崩壊の速度を速めるだけでござる。トランプ大統領は8年前選挙に勝てるとは思ってはいなかったようじゃ。投票前はヒラリー・クリントン殿が100%勝利するとメディがそろって世論を形成していたからでござる。ヒラリー氏はまさか敗戦するとは思ってもみなかった。敗戦の弁を見ればその悔しさがひしひしと伝わってくる。私的メール使用問題とか国家秘密漏洩問題・クリントンキャッシュ問題・健康問題・民主党候間でのいざこざが、トランプ不利の状況を変えてしまったのでござる。それが「隠れトランプ票」を呼び覚まし大逆転でトランプ大統領が勝利した。彼が就任してからは、事実上効力の薄い大統領令を乱発し、岩盤支持層向けの政を優先させ、国内の分断化と人種差別や経済格差の増大を加速させた。世論調査ではバイデン殿(副大統領候補はハリス殿)にリードを許しているトランプ殿の再選は難しい局面にござった。猛追はしているものの選挙日までは状況は変わらなかった。2020年は「隠れバイデン票」(トランプ殿に嫌気がさした共和党支持者のこっそりバイデン支持)がキャスティングボートを握っていたのかもしれぬ。恫喝交渉が得意なトランプ大統領金正恩との何回かに渡る会談でも成果は残せなかった。イスラエルパレスチナの不仲を助長させ、地球温暖化やWHO脱退まで進み、イランとの核合意も途中で破棄して、ロシアとの核拡散防止協定も破棄してしまった。ゴルバチョフ殿とレーガン殿がせっかく築き上げた合意も棚上げにしてしまい、世界のミリタリーバランスが崩壊してしまったわけでござる。

 中国の一帯一路政策は大唐王朝元王朝の覇権を彷彿させるが、香港の一国二制度の50年間保証は反故してはならないと考える。まだ27年もの保証期間を香港市民に付帯する義務は習近平氏(中国共産党皇帝)にはある。100年200年の先を見て政を考えるのが本来の中国皇帝の本筋ではなかろうか。台湾にしても柔軟な対応が必要だろう。どのみち、中国大陸やロシア、朝鮮半島では民主化が形成されるだろう。世界秩序は今世紀中には変わる可能性はある。さもなければ人類は破滅するしかないのじゃ。

 自国優先主義は文明崩壊のはじまりに過ぎないと存ずる。いつの時代でも紛争や戦争はそこから沸き起こったのでござる。人類の各時代の歴史がそれを物語っているではないか。戦争を知らない世代がまた戦争を繰り返すのはもはや仕方が無い。言葉だけの継承で平和は維持できる保証はどこにもないのでござる。血と汗と紛争を体現しないとその切なさに近づけないのには本能的に誰もが理解はできる。大手メディアは体制側に利用される習性があり客観的に明察を欠く嫌いがあることを忘れてはいかぬ。戦前の日の本の軍部の大本営の暴走や亜米利加のイラク戦争での大量破壊兵器プロパガンダはそのいい例でござる。2024年、日の本では、権力集団の自民党の砦が崩壊寸前でござる。臣従達が法律の抜け道をすり抜けて事件があっても逃げ切ろうとしておるが、政治資金規正法の改正は必定でござろう。領民が納得しないいからじゃ。これでは誰もが年貢を納めず脱税できることを認めているようなものでござる。

 歴史学者や政治家や作家やアーティスト・ジャーナリストは公平に世の太平を形成していくミッションを帯びている事を肝に銘ずるべきでござる。その任務は果てしなく重いが覚悟をもって、ミッション・イン・ポッジブルを超えねば人類の未来は開けぬと存ずる。。

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