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加地鳴海の天正戦国小姓の令和見聞録(hatena version)

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「生成AIを駆使した芥川賞とハリーアップ症候群」

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十九日

 

「生成AIを駆使した芥川賞とハリーアップ症候群」

 

 二〇二四年正月明けでJAL機と海保機の衝突炎上の出来事が世界をおどろかせておったが、海保機側の思い込みとハリーアップ症候群が重なり、JAL機側の機長やCAの的確な判断と行動、乗客の協力で乗員乗客三百七十九人全員が脱出できたことは安堵すると共に見事というほかはなかった。日頃のモチベーションと訓練の賜と言えばそれまでだが、極限状況のなかで冷静に対処されたCA達には畏敬の念を覚える。早合点と自分に都合の良いように急いで解釈し暴走してしまったのが海保機の事情かと憶測を致す。日の本の言葉は曖昧さが武器にもなり弱点にもなる。

 生成AIは何時しか試してみたが、史実については正確さが足りず、管理者からの入力データの範囲でしか情報を提供できない機械でござれば、役人の作る文章とか当たり前の世界を効率よく表現しようとする向きがござる。生成AIが質問者に対して答えが難しい場合は出来ませんと返事が返ってくるが、それとは別に、どういうわけか答えを急ごうとするあまり、勝手に言葉だけを並べてその場を凌ごうとする狡猾な一面もあるので文芸武士は努々監視を怠ってはならぬ。

 生成AIを駆使した作品で見事、女性作家が日の本では一応権威があると言われる芥川賞を獲得したそうじゃ。「東京都同情塔」というタイトルのようじゃが、普段の文芸武士であるならば生成AIを駆使してまで芥川賞など狙わないものじゃ。彼女が誇らしげに生成AIを使ったと言われると読者は本を手にするのにも腰が引けてくる。この作者は時代に取り残されないための、一種のハリーアップ症候群に飲み込まれておったのやもしれぬ。タイトルも生成AIで考えて貰ったかも知れぬ。イメージが全く湧いてこないからじゃ。もっと、感性に訴えるタイトルに出来ぬものか。受賞の記者会見で、堂々と生成AIをそのまま使用したと言っておるが、選考者たちは気づかなかったのであろうか。巷では賞の取り消しを言うものもおる。

 昔の様に芥川賞は文豪が集まって選評を行うのではなく、今では作家個人の好みで選ぶ傾向にござる。権威ある芥川賞が生成AIの餌食になった瞬間を我ら日の本の領民は共有したことになる。日々奮闘して、自分の言葉で精進を重ねている無名作家群が巷ではうようよいることを文芸春秋殿は鋭意自覚して欲しいものじゃ。

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