<天正戦国小姓の令和見聞録0172>
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お屋形様:上杉道満丸景虎
見聞録検め:小姓
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◆天正四百五十一年 十二月二十三日
「2024年亜米利加大統領選挙は第三の男RFKジュニアが勝つ理由」
2024年の亜米利加の大統領選挙は、四年前のジョー・バイデン殿とドナルド・トランプ殿の一騎打ちの再来と噂されておるが、お屋形様と拙者はその二人の争いでは決着はつかないとみておる。選挙戦にでもなれば各陣営は無尽蔵の選挙資金をかき集め、さしずめ金権選挙ともいえる様相になると聞いておる。亜米利加は自我の確立と参政権に敏感な領民であるため、金子では人の心は変わらぬ民主主義と言う土壌がござれば、日の本のように未成熟な政治土壌とは雲泥の差でござる。日の本の領民は投票には無関心でその割には不満だからと言って、無益なデモンストレーションには参加する性癖がござれば、これは明らかに矛盾しておる。英米の民主主義は日の本には適しておらぬのかも知れぬ。領民が物言う有権者に育つまでにはまだほど遠い所以じゃ。
世界のかわら版所では組織的には民主党と共和党のどちらかが勝つと言うておるが、2008年の大統領選挙を思い返しては如何かと思うのじゃ。たしかリーマンショックの時でござったが、ジョージ・ブッシュ・ジュニアが二期を終え黒人初の大統領になったバラク小浜殿という人物は、当時民主党の上院議員であったが、あっという間に民主党の代表候補になっておった。最初の頃は泡沫候補で選挙戦に勝てるはずがないというふれ込みではあったが、持ち前の演説の上手さで若者や黒人層・有色人種層・貧困層・スウィングステート層など票を取り込み見事大統領という地位にたどり着いた。その後「核なき世界」の演説をしたと言うだけでノーベル平和賞を手にしたのは歴史書では知っておる。理想郷の演説は素晴らしいが、大統領としての実績がないということで反対する各国の領民も多かった。
ノーベル賞はノーベルという人物が爆弾を作って財を築き、没後毎年その遺産金の運用で賞金を分け与えるという下地を作っておった。金子は各界の功労者への褒美とみてよろしかろう。バラク小浜殿は「核なき世界」を唱えながら、任期中に核開発研究費の膨大な予算を議会で通させてしまったのにはお屋形様も正直驚いておるご様子でござった。広島に来て被災者を抱くシーンには心温まるものがござったのじゃが。これではまさに「核ありきの世界」ではござらぬか。それだけでござらぬ。2001年頃既に他界したと言われておったオサマ・ビン・ラディン殿の殺害事件がござった。米軍がパキスタンのイスラマバード郊外の住居に住む彼を捉え殺害し水葬で処理してしまったと言う噂を耳にしておる。これには世界の誰もが驚いたのでござる。しかも、ビン・ラディン殿であったとされる証拠はねつ造可能な写真だけで、第三者からの検証はされてはおらぬ。ビン・ラディン殿であったと言う確定の証拠は未だに闇の中なのでござる。バラク小浜殿は表向き正義に見えて裏では巧妙な戦略を抱いた、不条理な一面をもつ大統領でもござったのでござる。ある意味ではジョージ・ブッシュ・ジュニア殿とバラク・小浜殿は似たもの同士と言うことはお屋形様も同意見でござった。
前置きは長くなったが、2024年の大統領選挙では、最初は泡沫候補でも小浜殿に似た道筋が残されておるようじゃ。確かに無所属での出馬では勝利への道は厳しいだろうが、健康面と高齢で適切な判断力への懸念がる民主党ジョー・バイデン殿では確かに票は入れにくい。共和党ドナルド・トランプ殿はラストベルトなどの岩盤層の支持があり根強い人気を誇るが、任期は下火になっておる。数々の訴訟でこの先どうなるかさっぱりわからぬ。
前記の大統領の間は余計な大統領令を乱発する割には効果の無い政が目につきすぎた。自国だけが良ければ他の国はどうなっても良い、環境問題は無視、世界の牽引役からの身を引く姿勢、亜米利加の分断、スタンドプレイ的な外交姿勢、コロナ禍への初動ミスなどで支持を失い、二期目での再選は出来なかった経緯は無視してはならぬ。ジョー・バイデン殿が大統領に馴れたのは敵失によるものでござる。それに、トランプ殿は高齢で元気だが個人の資産開示や納税の開示は拒否されておる。これでは再選しても亜米利加の偉大さは取り戻せそうにもない。
一方民主党を離党した無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFK)殿は父がロバート・ケネディ元司法長官、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたり来年は七十歳と前述の二人に比べれば若いし、未知数だが小浜殿に似た選挙前での環境下にある。どうなるかは分からぬが、期待値は今後高まって来そうな気がするのでござる。RFK殿が大統領になっても日の本の立ち位置は敗戦国のままでござろう。八十年前の敗戦後から日の本は未だに亜米利加の圧倒的な軍事力の庇護の元におる。戦前の帝はマッカーサー殿との十数回にもおよぶ極秘会談で皇室存続を保証された見返りに、日の本を半永久的に占領地としての地位(自治権のみ)を築かれたのでござる。GHQの任務は1952年の桑港講和条約から日米合同委員会にその形は引き継がれておる。日の本が二度と世界への覇権を行わさせぬため、令和時代の今日まで21世紀の十字軍(米軍)を極東の地において睨みを利かせておるのじゃ。そういう認識を日の本の領民は洗脳させられておるというわけでござる。拙者の偏向的な見方かもしれぬが、英会話を苦手とさせるための教育制度をかのGHQがしっかりと根付かせているのも、日の本の領民が未だに英会話がなかなか思うように出来ぬと言う環境をみれば納得出来よう。戦国の世での領民は伴天連のエスパニア語などはスムーズに会得してしていたのじゃぞ。人間の好奇心はCHAT-GPTなどという機械でも理解はできぬであろうな。
彼らは日の本の知識人や為政者から亜米利加への反抗の嵐を起こさせないようしっかり釘を刺しておるのでござる。例えば日の本の鉄鋼会社が亜米利加の大手の鉄鋼会社を買収しようしても、民主党・共和党を問わず為政者達は口を合わせて反対しておるのは、彼らにアジア人種への白人の優位性と戦勝国としてのプライドもあるのでござろう。至しかたござらぬて。これには80年代の亜米利加民主党政権の日の本の純国産OSのトロン-Bへの不条理な圧力を思い出させるのじゃ。スーパー301条の件は知っておろう。これは日の本が亜米利加を出し抜いて、世界のナンバーワンになってはいけないということの彼らの本性とも思えるのでござる。日の本の為政者は未来永劫亜米利加の言いなりになるしか道はないのでござろうか。先の敗戦時での早期講和を拒否された戦前の帝の責任は大きいものと存ずる。講和の時期が早ければ早いほど領民の犠牲は少なくて済むであろうし、国土が焼け野原になることも避けられたはずであるからでござる。戦前の帝にはナポレオン崇拝の傾向がござった。戦況が悪くなる一方の時でも有利に戦況を挽回して有利に講和に持ち込むと言う目論見もあったご様子でござるが、今更申しても致し方ござらぬ。
戦国の世が懐かしい。拙者は早く戻りたいものじゃ。いま日の本では低レベルでの政治資金規正法の違反などで政の役人達は真に死に体でござる。隠し持った卑しい金子の奪い合いは戦国の世なれば皆打ち首でござるぞ。悪党の輩が棲む永田城の落城などはまだまだ小さきことじゃ。マイナンバー保険証のゴリ押しで日の本の七割以上が反対しておるというのに、現行の紙の保険証は中止にするというではないか。呆れて物が言えぬ。現令和幕府は明らかに裏でマイナンバー関係の利権で動いており、パーティ券のキックバック同様裏で日の本の領民を骨抜きにするようじゃ。マイナンバーと大阪万博騒動の無尽蔵な予算拡大は利権点と線でつながっておるのじゃろう。緊急の臨時政府でも出来ない限り今の日の本はどんどん沈んで行くしかあるまい。なに、心配致すな。いざとなれば春日山城の鳴海幕府があるではござらぬか。令和の領民の要請があれば、必ずやお屋形様が正常な日の本の政を復活させるはずじゃ。
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