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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「天正と令和のトランスジェンダー物語」

 

 

天正戦国小姓の令和見聞録0127>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十月二十七日

 

天正と令和のトランスジェンダー物語」

 

拙者は男子でござるが女子になろうと思った事はさらさらござらぬ。しかしでござる女子が男武者になろうとする士気は天正の時代でもござった。女城主とかは諸国でもおったはずじゃ。体の一部をいじってまで外観を無理に己の気持ちにあわせようとする世界は無碍には出来ぬが、法をねじ曲げてでも通そうとすると色々な問題が起こるであろうな。拙者はそうまでして「性同一障害」からぬけだそうとする覚悟があるのなら、書状だけで男女の入れ替えを意図するのは安易な考えと自覚すべきじゃ、外観の手直しは必定と思うておる。領民が勝手に社会の規範を変えるのはお屋形様も許すはずがござらぬ。お屋形様の祖父は生涯独り身で如犯への反発からトランスジェンダーと周囲から噂されることもござった。毘沙門天の化身として功績をあげておられたので軍神とあがめられて生涯を閉じた。人間は生まれたからには覚悟が必定じゃ。自分自身に違和感がござっても決して慌ててはならぬ。自問自答して自らの生き様を定めねばならぬ。掟がどうのこうの言っておる場合ではない。奉行所などの役人も人ならば物事の判断は絶対ではござらぬ故、人生の流れの中で強い信念で土に帰るまで運命に従うまでなのでござる。性同一障害特例とははからずも己が男なのにこんなはずはないとして○○を取り外せば外観は女になれるとした掟のようだが、その逆はどうもわからぬ。女特有の○○を切除し何かを男性のように人工的に足さねばならぬからじゃ。厠はどうするのじゃろう?書状のみで女になれたと言い張っても正真正銘の女からすれば止めて欲しいと嘆願されるのは目に見えておる。湯船に浸かるときもそうじゃ。書状のみで女であると言い張って、○○が表立って事の他大きくても小さくても女からみればそれ怖ろしい光景となるじゃろう。さすれば男が女になりたいとすれば○○を切り取り、逆に女は男になりたければそれを授かることもあろう。天正の戦国の世では令和の時代のように複雑な男女の問題などござらぬ故、判断は付きかねる。肝心なのは社会に混乱を招かぬ事じゃ。

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