The Moyurupen Street Journal for hatena

現代文明を震撼させ人々の六感を覚醒させる仁科広嗣のブログです。元広告代理店クリエイティブディレクター

Windows7サポート終了の余波。

日本で純正の国産OSが存在しない今では、致し方のないことなのかもしれないが、米国のIT企業Microsoftの奴隷になっている世界のユーザーはどうなるのだろうか。Windows10への強制乗り換え商法はこの世の果てまで続くことになる。Tronという純国産OSは1980年代に米国を拠点として世界に広がる予定だったが、米国のスーパー301条の貿易問題で待ったがかかりトロンOS計画は消滅した。それがあったなら今の米国IT企業に支配されなくても済んだかもしれない。日航123便には20人ほどの世界最高峰のトロン技術者が乗っていた。中曽根元首相は最後まで真相を語らなかったが、三途の川の向こうでは、520人の御霊にどう迎えられているのだろうか。アップルやMicrosoftTron計画頓挫のあと世界に割って出て、膨大な利益を得た事実は、人類の史書に記されている。windows7(現シェアは20%)サポート終了でも国内ではまだ1400万台ものPCが取り残されるという。2020東京五輪終了時でもまだその半分程度がWindows7のままらしい。Windows8、Windows10(Windows9はない)のサポートも数年後には終わるかもしれない。ユーザー無視のIT商法の行き着くところは・・・・・。

Behind the story 2020tokyo-19-1

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタント中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は東京六大学商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京五輪は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~2020、7月の開催日まで継続予定>
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・

 


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)


第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪

 


<第十九章:その一>

 

 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。

渥美マリさんに逢いたい。

 学生時代は(今でも)渥美マリさんの大ファンでした。大映最後の看板女優でしたが、いまでは消息が途絶えてしまっています。あの美貌とフェロモンは和製マリリンモンロー、ブリジッドバルドーともいわれていましたね。元大映宣伝部のかたが某ブログで渥美マリさんは体調を崩されて静養中とアナウンスしている。銀幕スターはベールに包まれているほうがより存在感がますという法則は未だにあるようだ。みうらじゅん美大の後輩だが、美大生出身者は苦労を知らない世間知らずでそれでいて自分は特別な存在だという意識が総じて高いようだ。自分はそういう風にはなれなかったし、人生での辛酸経験が多かったので、美大出身だが美大生に対する偏見は今だに持っている。つまり、芸術家になるには、美大の卒業証書は使い物にならないわけで、毎年何千何万もの卒業生が増殖している昨今においては、芸術家とはなんぞやと言う疑念は絶えずつきまとう。みうらじゅん渥美マリの論評は低俗性が先行し浅はかすぎるし奥行きが全くない。それで自己陶酔している神経が個人的には気に入らない。渥美マリさんに対する総合的で格調高い論評がもっとあってもいい。私は地方の高校を出てしばらくは暴走族まがいで不良だったが、21歳で大学にはいるまで上京して民間の会社で踏ん張って働いた。そこでは入社そうそうパワーハラスメントにあい三年間苦しい思いをした記憶がある。自分自身も相当生意気だったんだろう。自信喪失とフラストレーションが最高潮に達し、人生も終わりかなと思ったとき、渥美マリさんや若尾文子さんらの銀幕スターを観てなんとか立ち直った。だから、大映はなくなったが彼女たちは心の中で永遠に宿っている。1969年放映の「いそぎんちゃく」は彼女の初主演作の映画だが、1978年新聞連載した「黒革の手帖」を手がける松本清張氏が参考とした可能性はなくはない。渥美マリさんと言う存在は侮れないのである。

Behind the story 2020tokyo-18-5(追記版)

<第十八章:その五>


 中曽根元首相が2019年11月29日101歳で永眠の途についた。「日本の戦後の総決算」という命題に体当たりで取り組んだ希有な首相だった。官邸主導の先駆けを戦略的な政としていたが、後藤田正晴官房長官という諫言役がいたので自由民主党は節度ある議会制民主主義を貫くことができたといえる。安倍晋三氏は憲政史上最長の在任期間を更新したそうだが、首相としての評価は安倍氏に対して中曽根氏のほうが遙かに高いと思う。米国の大統領や世界の首脳らと互角に渡り合え、正々堂々と公に靖国神社の参拝を行い、世論の批判をものともしない姿勢には敬意を表してもいいと思う。彼を取り巻くブレーンのレベルも高かったので、バランスのとれた政を行えたことは評価に値する。それに引き換え、安倍内閣の劣化は在任が長くなるにつれ、日に日に惨状を極めている。日本文化や道徳感は壊滅状態で、社会的事件の増大はそれに比例している。日本は実に危機的な状況と化している。世界からみれば日本人の読解力が劣化し続けているようだ。世界で15位というランキングの背景には、インターネットでの文章やSNSなどの文法を無視した短絡的な表現の積み重ねがおおきな要因となっている。官邸や官僚の公文書保存意識の劣化から来る国民への影響は計り知れない。読書をする人が少なくなり、文章の行間を読む習慣がなくなっているので、人の喜怒哀楽の心理や心遣い、そしてまた、人々は恋愛というリアルな経験もしなくなり、短絡的になっている。安易な刑事事件に発展するようになっているのは実に悲しい限りだ。公文書にしろ文芸書にしろ言葉を大切にしないことが、物事の考え方の土台を崩壊させる起因となっていることは紛れもない事実だ。日本のトップリーダー的存在であり、時代を引率するべき使命を持った官邸が、悪党だらけの寄せ集め集団となったのは、ひとえに彼らを選んだ我々主権者の責任ともいえる。ジャーナリズムの精神を失ったマスメディアまで彼らに忖度をするというのはどういうことなのか。それまで些細な行事だった「桜を見る会」が、日本社会の混迷をますます深める社会的事件となり、解散総選挙も視野に入れざるを得なくなった。与党はしらを切って逃げ切るつもりなのだろうが、マスメディアも逃げ切りを擁護するかのような姿勢は許されない。暴走する「内閣府」が戦前の「大本営」と化しているのにも国民は注意が必要だ。名簿の電子データはそう簡単に完全に消しさることは出来ないと思う。どこかには必ずあるはずだ。香港市民とは裏腹に日本人は政には無関心で、それが未来の自分たちに跳ね返ってくるか想像すら拒否しているのを見ると、日本にはもはや未来はないと厭世的な気持ちにならざるを得ない。それだけ、日本自体が深刻な事態に陥っているのは間違いない。安倍官邸の姑息性と自閉的な政は、世界では今後通用しなくなるだろう。トランプ大統領と喧嘩をするぐらいでないと日本の政治家には期待はできそうもない。国連での環境問題では日本は演説を拒否された。原爆被害を受けても核の傘に頼り、どうでもいい整合性を優先していれば、世界から非難を受けるのは当然のことだ。それにしても、今の永田町を見ていると第二の226事件が起こっても何の不思議もない。日本は緊急臨時政府や一時的な軍事政権にでもならない限り、日本人は目を覚まさないのではないだろうか。
 新国立競技場がようやく完成したが、個人的には全く評価していない。出来てしまったものを今更言っても仕方がないが、上から見ればどう見ても便器にしか見えない。木造仕上げで周りの景観とマッチするというが、全然かみ合わないと思う。むしろ、神宮とは異質のものを存在させることによって、自然の美しさが際立つことは考えなかったのだろうか。ZAHA女史の嘆きが雲の上から聞こえてきそうな気がする。2020東京五輪での不参加国は史上最大になるかもしれない。IOCはそれでもいいと思っているようだ。いまさら取り消すことは出来ないから、とりあえず勝手にどうぞというスタンスも感じる。
 2020東京五輪でのボランティアが以前募集されたが、一日1,000円だけの交通費のみ支給されることになっていたが、大会組織委員会は、時給1600円の有償ボランティアを募集しはじめた。ボランティア内での格差を是認して同一業種同一賃金という見方からすれば、これは深刻な事態を生むことになるとみ見ている。無償と有償の定義もあいまいだし、何故この時期に募集を掛けたのかどうもわからない。無償ボランティアなどとてもやってられないという声は日増しに大きくなっていくだろう。

 

 

Behind the story 2020tokyo-18-4<濃姫の代役に川口春奈>

<第十八章:その四>

 

 令和天皇・皇后の儀式もようやく終わったが、永田町界隈では「桜を見る会」騒動で政治のレームダック化がどんどん加速している。内閣府が主導して開催したイベントは地政学的にも権力側が有利に政を行える利点をものの見事に悪用した一件で、日本国全体の不安要素を助長する深刻な道徳観の崩壊を意味している。森友・加計学園問題からはじまり、PKO日誌の隠蔽工作や議員の不祥事が後を絶たないのはどうしてなのか。どうやら官邸の私物化は安倍政権にとってはなくてはならないツールと化している。官邸の堂々としたアンフェア主義が正しい日本の道徳を破壊しているのは明らかだ。日本はもはや法治国家の域を大きくはみ出している。総理の在日数も11月20日で憲政史上最長となったが、この7年にも及んだ安倍政権は今後別の政権となったとき、国民の記憶や歴史からかき消される可能性はなくもない。政府や官僚が公文書を堂々と破棄するくらいだから、担当政権の行いもすべて破棄されたとしても誰も文句は言えないことになる。そのくらい、公文書というのは神聖なものであり、公僕の書類は厳重に取り扱うべきものなのだ。次世代の政権ではもっと過激な保守の政を行い、ヒトラーのような独裁政権が誕生したとき、官邸主導の私的な扱いがもっと悪用されるに違いない。日本の国民は半数が投票を棄権する。その結果圧政で虐げられることがあっても、もはやあきらめるしかないだろう。はたして解決方法はあるのだろうか。それは自業自得ともいえる投票棄権を見直し積極的な国政への関心を抱く以外にないようにも思える。自分はもう生きてはいないが、今世紀中に日本が共和国制になるのもそう遠くはなさそうだ。日本という国が存在していればの話だが、今のままだと消滅の懸念は消えない。人間というのは一度権力のトップに居座るとその居心地の良さから離れられず、政の全体像を捉えられなくなり、誤った判断と偏向的な理念を自分に植え付け、さらなる権力のうま味を追い続ける習性をもつ動物といえる。そこに有権者の関心が薄れてくれば、権力側はますます偏向的な政に走るという道を歩むに違いない。日本でのまともな二大政党政治の到来はこの目では見れないかもしれないが。
 米国ツアーを制覇した渋野選手の笑顔がすっかり消えているように見える。訓練された笑顔づくりは結構疲れるのかもしれない。無理をしてまでいつも笑顔で答えてくれるのはいいが、自然体で喜怒哀楽が表現でき、時には怖い顔をして怒ったシーンも見せてほしい。そうすれば、肩の力が抜け、のびのびとしたプレーが期待できるのではないだろうか。心からの笑顔が自然と湧き出てくる渋野選手の活躍を期待している。2020五輪サッカー代表の親善試合を観戦したが、日本はコロンビア戦では完封負け、ベネズエラ戦では前半から大量得点を許し、二戦とも惨敗した。コアになる選手がおらず、スター的な選手もいない。昨年のロシアWカップでは予選を勝ち抜くために、日本らしからぬ「時間稼ぎパス」を長時間敢行しかなりのブーイングがあった。他の国のチームも普段からやってるからと西野監督は判断して指示をしたのだろうが、アンフェアな采配に世界的には見苦しいの一言だった。そういう些細な試合運びの積み重ねは後々にまで伝播するものだ。案の定、「勝てさえすればいいという」精神がフェアな精神に圧力を掛けたとしか思えないプレーがチームに染みこんでいた。
 11月19日新国立競技場が完成したという報道があった。建設費はおよそ1600億円で当初は3000億円だったが、出来映えはお世辞にも世界に誇れる競技場とはとても言えない。空から見れば誰が見ても大きな便器にしか見えないし、競技場内からはどうしても圧迫感をとても感じるかもしれない。こういう空間でほんとうに世界からの観客を迎えることができるのだろうか。冷暖房の空調設備がなく、かち割りを配布するとのアナウンスがあるが、実際には場外で多数の救急車が待ち構えている光景を思い浮かべる。実際40度近い真夏の競技場はどういうものなのか全く見当が付かない。マラソンは札幌に決定したが東京と暑さはそれほど変わらない。余計に競技での被害が広がる可能性はなくはない。ZAHA案ならレガシー感はあったが、隈研吾氏の作品には、グローバル感はまったくない。
 女優の沢尻エリカさんが麻薬所持で逮捕され、ワイドショーでは連日「麒麟が来る」の濃姫役の代役捜しに躍起だが、個人的には一押しの二名がいる。1)新垣結衣、31歳、167cm、A型、乗馬も得意、時代劇でのヒロイン役に抜擢されたことがあり、お姫様役にはぴったりだ。アクの強い役も嵌まったら代役以上の評価もあるだろう。2)「あまちゃん」で有名なのん(旧能年玲奈)さん、26歳、166cm、A型、乗馬姿も絵になる、のびのびとした明るさと天真爛漫な性格は濃姫役にはぴったりだと思う。
 2019年11月21日、NHK沢尻エリカさんの濃姫の代役に、川口春奈さんを選んだ。166cm、O型、五島列島の至宝とも呼ばれ、大河は初めて。沢尻エリカさんに勝るとも劣らない美貌と個性的なキャラクターの持ち主だが、未知の魅力に期待したい。

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<第十八章:その三>

 

 2009年に米国と契約を交わした三菱スペースジェット(MRJ)の100機のキャンセルがあった。これまでキャンセルは米国の都合か機体の未完成から来ているが、MRJは日本初の国産ジェット航空機だが、実はエンジンは米国製で日本は組み立てだけの箱物同然の航空機ででもある。戦前の三菱零式戦闘機(ゼロ戦)に苦しめられた米国が、戦後の日本の純国産航空機製造禁止を唱えたのは至極当然かもしれないが、戦後74年も日本が純国産ジェット機を開発製造できない風土を作ってしまったのは実に悲しい。未だに米軍が駐留基地と制空権を握っている影響から、2020東京五輪での民間の航空機の航路制限に至るまでになった。横田基地の制空権は広大で関東をすべて含んでいる状況だ。日本全土といってもいい。ようやく「心神」ステルス戦闘機の試験飛行は終えたが、実戦配備はいつになるか見当が付かない。新たなゼロ戦の姿を見た米国の心境はいかばかりだっただろうか。
 1972年ニクソンと中国との電撃的な国交を結んだ一年前に、周恩来氏とキッシンジャー氏が秘密外交を行い、その会談の内容が2002年に公文書として機密解除された。国家の公文書の大切な扱い方は国のレベルを推し量る上での評価の基準になるが、とりわけ日本は公文書に対する考え方が雑で先進国とはとても思えない風景をさらし続けている。公文書を大事にするということは国の公用語を重んじることになり、豊かな言語コミュニケーション文化を生むことになるのだが、戦後押しつけられた英語を脅迫的に大学試験のマチエールにし、「身の丈」という格差の生じる学習環境を容認した萩生田文部科学大臣の罪は甚大だ。英語なんかよりも日本語の掘り起こしに力を入れるべきである。英語は話せるがあえて日本語だけで事を済ませる。そういうスタンスもありだと思う。フランス人が英語は話せるのにフランス語しか話さない、関西人は関西語しか話さない。英語と日本語は周波数が違うのではないかと思う。無理にネイティブになる必要はない。2020東京五輪のおもてなしの一環として、外国語対策を講じてはいるがすべて日本語で案内するというのも「おもてなし」といえないだろうか。今の中国は参考にならないが(魔の文化破壊大革命)、清国以前までの中国は世界の模範となるべく公文書(史実)に対する意識はとても高く、中国5000年の歴史を現代人が垣間見る事ができるのは未来人にとっては至極うれしい気分になる。日本の歴史には神話を含めて2600年と言うスタンスはあるけれども、空白の歴史が数多くあり、中国の歴史書や公文書から想像するしかない状況だ。周恩来キッシンジャーとの機密会談の概略は、1)日本の核武装は認めない、2)必要最低限の防衛力だけは認める、3)米中は19世紀からの伝統的な外交を継続、4)太平洋を米中で二分割で管理する、5)世界的視野を持つ中国、部族的視野しかもたない日本、6)必要なら米中で日本を叩き潰す・・・という会談だったという。反日的なキッシンジャーを事実上顧問とするトランプ大統領もその影響下にあることから、日本は彼のディール(取引)外交に振り回されないようにすることが大事だ。ホルムズ海峡の有志連合不参加は正解だった。部屋に閉じこもって地球儀で俯瞰外交を夢見ても、実際の体当たりの外交で成果を出さないと政治家としての価値はなくなる。トランプ大統領が人類の歴史に対して無礼や失敗を繰り返しているが、彼が去ったあとの後始末は後世が担うことになる。前政権でなしえなかった事に対して果敢に挑んではいたが、利己的なアメリカファーストの後遺症は必ずやってくる。なぜなら歴史という生き物が公平さのバランスをとろうとするからだ。