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1587<道満丸景虎と小姓の戯言>(天正戦国小姓の令和見聞録)HB

人類の歴史を戦国の小姓の視点で深く追究していきます。

「大谷翔平殿の税逃れ疑惑と大型長期契約白紙撤回の可能性」

天正戦国小姓の令和見聞録0185>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月二十一日

 

大谷翔平殿の税逃れ疑惑と大型長期契約白紙撤回の可能性」

 

 MLB業界やの選手会の間でも批判を浴びている「後払い契約」が税逃れということで、カリフォルニア州が税の見直しや審議を連邦政府に申し出ているようじゃ。米国の所得税は州によって違いがござるようじゃ。国の税金ではどの州でも同一ではござるが、ハワイ、ニュージャージー、紐育州では所得税が高いので有名でござる。反対に所得税がゼロであるワシントン、ネバダ、テキサス、フロリダは富裕層が人生の後半で押し寄せるようじゃ。大谷殿は現在カリフォルニア州ロスアンゼルスに住んでおり、引退して一千億円を受け取り始める十年後には住んでいるかどうかは分からぬ。金銭感覚が鋭い大谷殿はおそらく将来的には無税の州に住む可能性は大きい。イチロー殿はワシントンに住み続けておる。奥方殿がやり手であることから節税効果も期待してのことでござろう。カリフォルニア州政府は税の不平等と歪さを連邦議会にはかるとなれば、民主党の息がかかっているカリフォルニア州では見直されるかも知れぬ。契約額の殆どを十年後の後払い契約にすれば、それまでは微額の税を納めるだけで良いことから、税逃れと言われても仕方がなかろう。大型長期契約白紙撤回の可能性は高いと存ずる。永田城の砦に棲む烏合の衆達は税逃れというよりは流用あるいは裏金という世界にどっぷり浸かっておる。大谷殿にはそうあって欲しくはない。あくまでフェアプレーの人生であって欲しいものでござる。

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「21世紀トップリーダーのミッション・イン・ポッシブル」

天正戦国小姓の令和見聞録0184>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月二十日

 

「21世紀トップリーダーのミッション・イン・ポッシブル」

 

 拙者が思うに、帝国や諸国を治めるトップリーダーの器量に関心を寄せる歴史学者や現役の権力に携わる人を推し量る機会は数え切れぬが、模範となり得る指導的立場の人間は数えるほどしかおらぬのでござる。中国の前漢が滅び、一年ほど新王朝が建立されるが、劉秀で奪還し後漢を築いた歴史的事実は令和の時代になっても世界中から畏敬の念を抱かれておるようじゃ。諸葛亮孔明曹操毛沢東も彼を師と仰いでいたのじゃ。孔明劉備玄徳の軍師としては余りにも有名だが、それを持ってしても超えることが出来ないトップリーダーへの器量の壁がござった。後漢の官僚だった曹操は将軍として三国志の主役的位置に有り、リーダーとして度量が大きく、子息曹丕(そうひ)が後漢から禅譲された魏王朝の礎を作ったが、結局曹操は皇帝にはなれなかったのでござる。棟梁が自ら前線の指揮をとり果敢に戦う筋金入りのたたき上げという、歴史上例のないリーダーとしての器量に対しては誰しもが尊敬と畏敬の念を抱いておる。いま世界の各国の現役のトップリーダーの器量は文明史においてはどう見られておるのでござろうか。大統領職が一期で終わったドナルド・トランプ殿に至っては人徳や常識は通用しないようでござるし、交渉の手法はビジネスライクで相手との最良の形にまとめ上げる器量も持ち合わせておらなかった。それが国や他の国々との軋轢を生んでおった。国内に至っては分断と対立と格差・人種差別を呷り続けておった。その調整能力には限界があるように見えたものじゃ。世界の領民は期待したが、北朝鮮との休戦から終戦に持って行くことは鼻から考えてはいなかったようでござる。軍師の役目を担う側近もトランプ氏に諫言するもすぐ左遷する有様はトップリーダーとしての器量が無いという事を証明しているようなものだ。ドナルド・トランプ殿の家系は代々不動産ビジネスでの合法的な抜け道で財を築き上げてきた。毎年の税金を納めた証明書は依然として頑なに開示を拒んでいる。勘ぐればキリが無い。米国内でもデラウェア州60万人の人口のところに、六十万社以上のペーパーカンパニーがあるが、税逃れにマネーロンダリングに手を染めたと疑われても仕方があるまい。デラウェア州はバイデン殿のお膝元だが再選はトランプ殿と同様苦戦を強いられるだろう。選挙では岩盤支持層だけへの政しか目がなくても大統領になれるのだから、米国はもはや死に体と思われても異論を唱える人はいないと考える。2024年の大統領選挙戦は、民主党共和党の争いとメディアは盛んに報じてはおるが、無所属の第三の男R・F・Kを忘れてはならぬぞ。それ以上は話が長くなるので申さぬが、そなたらの頭の片隅にとどめて置いた方が良かろう。

 亡くなられた安倍晋三殿は約8年の間日本の政の長として君臨していたが、政策の実現には道半ばで中途半端な印象を受けておった。三本の矢と謳われていた新成長戦略は折れてしまい、2020年のコロナ禍での難しい舵取りが自らの病によって出来なくなり、二度目の途中退場という結果になってしまった。2022年の7月には凶弾の犠牲になったが、振りかえれば任期一度目は致し方のない状況ではあったが、二度目は政に専念すれば一定の解決策は施されたはずであり、厳しい言い方をすれば、優柔不断・責任回避というレッテルが貼られても仕方があるまい。その後軍師役だった菅殿が後任の首相に選ばれたが、独自のカラーを作れて国民の負托に答えられるかは未知数でござった。中国側は、農家の出身でたたき上げでのトップリーダーのポジションニングはイメージになく、対応に苦慮する状況にござった。安倍晋三殿は大政翼賛会の中枢にいた岸信介氏の血脈で日中関係での壁になっていたが、菅殿はまったく関係のない経歴とたたきあげの方なので、中国側は戦争での被害妄想戦略が出来なくなり外交の優位性が崩された格好でござった。ホワイトハウス側では二階殿は親中派媚中派と騒いでいるようじゃったが、なに、気にする必要はござらぬ。今後日本独自の外交で中国・韓国・北朝鮮とは毅然と接するべきでござる。これまでのトランプ政権へ媚びを売る外交は今後薄くなるとみる。2024年に再選されても以前の様には展開しないだろう。世界が崩壊の速度を速めるだけでござる。トランプ大統領は8年前選挙に勝てるとは思ってはいなかったようじゃ。投票前はヒラリー・クリントン殿が100%勝利するとメディがそろって世論を形成していたからでござる。ヒラリー氏はまさか敗戦するとは思ってもみなかった。敗戦の弁を見ればその悔しさがひしひしと伝わってくる。私的メール使用問題とか国家秘密漏洩問題・クリントンキャッシュ問題・健康問題・民主党候間でのいざこざが、トランプ不利の状況を変えてしまったのでござる。それが「隠れトランプ票」を呼び覚まし大逆転でトランプ大統領が勝利した。彼が就任してからは、事実上効力の薄い大統領令を乱発し、岩盤支持層向けの政を優先させ、国内の分断化と人種差別や経済格差の増大を加速させた。世論調査ではバイデン殿(副大統領候補はハリス殿)にリードを許しているトランプ殿の再選は難しい局面にござった。猛追はしているものの選挙日までは状況は変わらなかった。2020年は「隠れバイデン票」(トランプ殿に嫌気がさした共和党支持者のこっそりバイデン支持)がキャスティングボートを握っていたのかもしれぬ。恫喝交渉が得意なトランプ大統領金正恩との何回かに渡る会談でも成果は残せなかった。イスラエルパレスチナの不仲を助長させ、地球温暖化やWHO脱退まで進み、イランとの核合意も途中で破棄して、ロシアとの核拡散防止協定も破棄してしまった。ゴルバチョフ殿とレーガン殿がせっかく築き上げた合意も棚上げにしてしまい、世界のミリタリーバランスが崩壊してしまったわけでござる。

 中国の一帯一路政策は大唐王朝元王朝の覇権を彷彿させるが、香港の一国二制度の50年間保証は反故してはならないと考える。まだ27年もの保証期間を香港市民に付帯する義務は習近平氏(中国共産党皇帝)にはある。100年200年の先を見て政を考えるのが本来の中国皇帝の本筋ではなかろうか。台湾にしても柔軟な対応が必要だろう。どのみち、中国大陸やロシア、朝鮮半島では民主化が形成されるだろう。世界秩序は今世紀中には変わる可能性はある。さもなければ人類は破滅するしかないのじゃ。

 自国優先主義は文明崩壊のはじまりに過ぎないと存ずる。いつの時代でも紛争や戦争はそこから沸き起こったのでござる。人類の各時代の歴史がそれを物語っているではないか。戦争を知らない世代がまた戦争を繰り返すのはもはや仕方が無い。言葉だけの継承で平和は維持できる保証はどこにもないのでござる。血と汗と紛争を体現しないとその切なさに近づけないのには本能的に誰もが理解はできる。大手メディアは体制側に利用される習性があり客観的に明察を欠く嫌いがあることを忘れてはいかぬ。戦前の日の本の軍部の大本営の暴走や亜米利加のイラク戦争での大量破壊兵器プロパガンダはそのいい例でござる。2024年、日の本では、権力集団の自民党の砦が崩壊寸前でござる。臣従達が法律の抜け道をすり抜けて事件があっても逃げ切ろうとしておるが、政治資金規正法の改正は必定でござろう。領民が納得しないいからじゃ。これでは誰もが年貢を納めず脱税できることを認めているようなものでござる。

 歴史学者や政治家や作家やアーティスト・ジャーナリストは公平に世の太平を形成していくミッションを帯びている事を肝に銘ずるべきでござる。その任務は果てしなく重いが覚悟をもって、ミッション・イン・ポッジブルを超えねば人類の未来は開けぬと存ずる。。

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「生成AIを駆使した芥川賞とハリーアップ症候群」

天正戦国小姓の令和見聞録0183>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十九日

 

「生成AIを駆使した芥川賞とハリーアップ症候群」

 

 二〇二四年正月明けでJAL機と海保機の衝突炎上の出来事が世界をおどろかせておったが、海保機側の思い込みとハリーアップ症候群が重なり、JAL機側の機長やCAの的確な判断と行動、乗客の協力で乗員乗客三百七十九人全員が脱出できたことは安堵すると共に見事というほかはなかった。日頃のモチベーションと訓練の賜と言えばそれまでだが、極限状況のなかで冷静に対処されたCA達には畏敬の念を覚える。早合点と自分に都合の良いように急いで解釈し暴走してしまったのが海保機の事情かと憶測を致す。日の本の言葉は曖昧さが武器にもなり弱点にもなる。

 生成AIは何時しか試してみたが、史実については正確さが足りず、管理者からの入力データの範囲でしか情報を提供できない機械でござれば、役人の作る文章とか当たり前の世界を効率よく表現しようとする向きがござる。生成AIが質問者に対して答えが難しい場合は出来ませんと返事が返ってくるが、それとは別に、どういうわけか答えを急ごうとするあまり、勝手に言葉だけを並べてその場を凌ごうとする狡猾な一面もあるので文芸武士は努々監視を怠ってはならぬ。

 生成AIを駆使した作品で見事、女性作家が日の本では一応権威があると言われる芥川賞を獲得したそうじゃ。「東京都同情塔」というタイトルのようじゃが、普段の文芸武士であるならば生成AIを駆使してまで芥川賞など狙わないものじゃ。彼女が誇らしげに生成AIを使ったと言われると読者は本を手にするのにも腰が引けてくる。この作者は時代に取り残されないための、一種のハリーアップ症候群に飲み込まれておったのやもしれぬ。タイトルも生成AIで考えて貰ったかも知れぬ。イメージが全く湧いてこないからじゃ。もっと、感性に訴えるタイトルに出来ぬものか。受賞の記者会見で、堂々と生成AIをそのまま使用したと言っておるが、選考者たちは気づかなかったのであろうか。巷では賞の取り消しを言うものもおる。

 昔の様に芥川賞は文豪が集まって選評を行うのではなく、今では作家個人の好みで選ぶ傾向にござる。権威ある芥川賞が生成AIの餌食になった瞬間を我ら日の本の領民は共有したことになる。日々奮闘して、自分の言葉で精進を重ねている無名作家群が巷ではうようよいることを文芸春秋殿は鋭意自覚して欲しいものじゃ。

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「正真正銘の男女の考察とジェンダー論議」

天正戦国小姓の令和見聞録0182>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十六日

 

 「正真正銘の男女の考察とジェンダー論議

 

戦国の世でも令和の世でも男女の恋の年齢差にこだわるのは致し方ござらぬ。男子は女子より大人にたどり着く速さが鈍い上、井の中の蛙になる公算が大でござる。男子と女子が同じ年齢で人生を共にすると、男子の方は女子の下僕になる。初老の男子と孫くらいの娘の恋は珍しくもなんともござらぬ。人生八十年と知った場合男女の恋の年齢差は五年ほど男子の方が上の場合が多いように思われるが、男子の方が大人になる時期が女子より遅れるので其のあたりが通例にござろう。男子と女子が恋をする場合は男子の方が数倍の年齢を費やすほうが良い場合もござる。肉体的な交わりは終わればそのままでござるが、スピリチュアルの場合は年齢差など関係ないのでござる。共に妻子ある男子と夫子ある女子が恋慕うことは禁止されてはおらぬ。巡り会う時期が異なった故人生の不条理を感じる羽目になり、周囲に引け目を感じるようになるだけじゃ。巡り会った時は致し方ござらぬ。不倫道徳に暴走する覚悟が必要じゃ。市中引き回しの上獄門磔の覚悟があればそれでもよかろう。それほど慕いあっておれば誰も文句は言えぬ。M気質の拙者にはそういう状況のほうが気楽ではござるが、女子は強い方が良いに決まっておる。近頃、女子になりたいとか女子であるという思い込みで女装に走る男子が多いが、世間で男女の見境がつかなくなったらどう致すのであろうか。女子の湯船とか厠に女子と思い込んで体だけ男子である場合、正真正銘の女子達はどうみるのでござろうか。内面だけ女子の場合女子達はおそらく受け付けてはくれぬであろう。正真正銘の女子が男子の厠の掃除をしても正真正銘の男子には違和感がない。ジェンダー時代と称するなら男女は平等に扱わねばなるまい。気持ちが女子の男子が女子の厠の掃除の仕事についたら正真正銘の女子達はどう思うであろうか。正真正銘の女子になりたい男子を責めておるのではない。間違って男子に生まれてきた時は我慢するしかないのでござる。

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「令和幕府が推し進める犯罪放置国家像」

天正戦国小姓の令和見聞録0181>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十四日

 

「令和幕府が推し進める犯罪放置国家像」

 

 NHKや一部のかわら版所の報道によると、東京地検特捜部は政権与党の派閥議員がパーティ券購入の金子を騙し取っても、税金を納めずとも良いと言う結論を出すそうじゃ。パーティ券の金子の裏金が認められたことにもなる故、領民の怒りは増していくことは間違いござらぬ。NHKや一部のかわら版所が、特捜部によるリークで世論の動向を見極めるための計略に嵌まったのかも知れぬ。他のかわら版所がその報道を取り上げぬので、真偽のほどはわからぬが、捜査の進展状況を逐一憶測で電波に流すのは如何なものであろうか。単なる勇み足、誤報という見方も否めないが。もし本当であればパーティ券の裏金の不記載を記載扱いにすればお咎めがないということになる。日の本の政の完全なる崩壊でござる。

 これでは日の本の領民ばかりでなく伴天連の領民達も呆れて物が言えぬのは当然でござろう。領民が年貢を納める義務は法の名の下で決まっておるが、政治家の違法な金子を手にしても年貢が免除されるというのは合点が行かぬ。全くもって不条理としか思えぬのでござる。今後日の本版フランス革命でも起こさぬ限り日の本はいつまで経っても独り立ちは出来ぬであろう。德川幕府ではなく鳴海幕府であったなら明治維新などという流血を成さなくても近代国家は可能なはずでござった。お屋形様も拙者も一五八七年に令和の時代に訳もなくタイムスリップしてきたので、それ以降の歴史は存ぜぬ。我らが天正の戦国の世で突如姿を消したので、其の合間に歴史の歯車が狂ってしまったのやも知れぬ。しかしでござる。世界と日の本はなぜこのような悲惨な時代にしたのでござろうか。早急に天正の戦国時代に戻って歴史を正さねばならぬ。

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「天正四百五十二年戦国小姓の初夢」

天正戦国小姓の令和見聞録0180>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十三日

 

天正四百五十二年戦国小姓の初夢」

 

 天正四百五十二年の年明け早々色々とござった。小姓には初夢を見る暇などはござらぬが、見てしまったものは致し方ござらぬ。許されよ。拙者は文芸武士になり損ねた不埒な人間ではござるが、お屋形様の目を盗んで一時は文芸の興行に参加しておった時がござった。そのときの戯れの書状がござる。夢は夢ではござるが嘘から出た誠もござれば。。。

 

「第oooooo新人賞受賞の言葉

瓢箪から駒、晴天のへきれき、寝耳に水、嘘から出た誠、という言葉がまさしく今の自分に最もふさわしい。幼少の頃、叔父の背中から大人の大衆小説を盗み読みする日々が続き、祖母からご先祖が御館の乱での落ち武者狩りで命からがら逃げ延びたという話を毎日のように聞かされていた。今でも祖母の話の面白さを思い出す。半世紀が経ち、ある日無性に戦国時代の事が知りたくなり、春日山城へも幾度か足を運び、地元の城跡を訪ね、時代考証や相関図の作成を重ねるうち、知らず知らずのうちに短編を書き連ねていた。出来あがった原稿を何人かに読んでもらい、感想を得たが一体歴史に詳しい方々ではどういう見方なのだろうかという不安の中、某誌の新人賞に応募してみた。広告代理店時代からの二、三十年ほどの素人の筆歴だけでは一次選考も無理だろうと当然思っていた。作品の推敲を重ねて行くうちに登場人物への愛着が生まれ、意思疎通ができたと勝手に思い込む。そこに読者が一人でも良いから立ち止まってくれないかなという自分もいた。年齢も結構いっているし作家デビューなどは夢のまた夢と思っていた。日々後世に残る遺作をという覚悟はあるものの、ご先輩の先生方からの厳しいご指導とご鞭撻を賜る機会があれば、まだまだ創作を続けていける自信が湧いてきそうな気がする。」

 

 このような事になればよろしいが、尊敬致すお屋形様の半世紀を綴っておこうと思っただけでござる。令和の時代には文芸武士の強者がうようよと徘徊しておる故、ま、拙者では無理でござろう。。。

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「西暦二千二十四年、天正四百五十二年の風景」

天正戦国小姓の令和見聞録0179>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月十二日

 

「西暦二千二十四年、天正四百五十二年の風景」

 

 天正四百五十二年の年明け早々に能登・越前地方では大地震が起きてござったが、令和幕府でも手のつけられない事態に遭遇しておる。石川県の知事は地震があった当日都内におり、その後金沢に戻り、被災地とのネットでの状況把握に努めていたそうでござるが、十日以上経っても被災地の現地入りはしておらぬというではないか。通信に不具合が長く続いておっても、県のトップならば名前の通りすぐさま馳せ参じるのが正道というものでござろうて。そうすれば領民は少しでも慰められ、生きてゆく勇気や希望が持てるはずなのじゃ。一体彼はそれまで何をしておったのじゃろうか。まさか新年会三昧でもあるまいが、十三日に岸田殿と一緒に被災地入りとはどう見ても遅すぎるではないか。首長がまず先陣を切っていくのが筋でござろう。被災地では今でも多くの孤立した領民や不自由な避難所で寒さと飢えを凌いでおると言うのにでござる。無念にも避難生活で亡くなられた領民も多くなってきておる。馳殿は自治体の首長としてはまったく不適格でござろう。

 ましてや永田城の砦の役人同士の確執で領民の救助には初動から人の道にから越脱しておる。お屋形様も大層お怒りでござる。明日への見通しも定まらぬ被災地の民は為政者達のキックバック騒動にはあきれかえって物が言えないどころか、日の本の未来に全く期待が出来ない心情でござろう。うわべだけの政で歴史が動くのであればこれほど不条理なことはござらぬ。日の本や世界の民が皆ディスパレートな行動を起こせば地球文明は終わりでござる。拙者は戦国の世に戻れば良いが、そなた達は、これからどう生きて行くか羅針盤を作らなくてはならぬのでござる。老婆や老爺の為政者には日の本は任せてはおけぬとお屋形は仰せじゃ。

 今年は1)「能登半島の大地震」や2)「海保機との衝突でJAL機からの奇跡の脱出劇」で始まったが、忘れてはならぬのは領民の命を守るという3)「紙の健康保険証の撤廃」が中止あるいは延長・撤廃の必要があるという事じゃ。能登半島の震災の被災にはマイナンバーカードの使用をと呼びかけるデジタル庁の大臣は誰じゃ。電気もガスも水も通信もダメなら、一体被災者たちの健康は誰が守ってくれるのじゃろうか。アナログしかなかろう。何でもかんでもデジタルでと言う妄想は捨てねばならぬ。これでは、国の状況の空気を読めない世襲議員である庁の責任者は即刻首でござろう。震災や戦争時、異常気象での通信障害などでのデジタル行政が殲滅化することでござる。亜米利加の手のひらで泳ぐ日の本のデジタルの脆弱化の原因は純国産の基本OSが存在しないことでござる。中国ですら基本OSを持っているのじゃ。日の本の当時の役人達は、スーパー301条でトロン-Bの商用ソフトを亜米利加から圧力をかけられ、半ば強制的に譲らざるを得なくなっていた教訓を忘れてはいかぬ。アップル殿やマイクロソフト殿はその御陰で肥えていたのじゃ。令和政権の解体も時間の問題でござる。

 軒猿の報告から二千二十四年の十大ニュースではこの三つの出来事は上位不動となるとお見受け致す。プーチン殿が再選を果たし二千三十年まで政に関わることは必定じゃ。亜米利加では、無党派のロバート・F・ケネディ殿がバイデン殿とトランプ殿を差し置いて、漁夫の利で大統領の職に就くことじゃろう。イスラエル政権はこのまま行けば世界から孤立し中東の地から追い出されるかもしれぬ。ナチ政権の真似をしてジェノサイドなど強行するからじゃ。ウクライナでは汚職の蔓延と西側の支援疲れで、露西亜との停戦が領土分割などでなされることは必定じゃ。

 ドジャースの大谷殿や山本殿は契約に見合わぬ不振が続くと毘沙門天様のお告げがござった。金子を多くはたいて球団を補強してもチームワークの競技では成功するとは限らぬ。阪神タイガースは突出した選手がいなくても日の本一の球団になったのじゃ。エンゼルス球団はもぬけの殻と思ってはならぬ。瀕して窮しなければ大事は成し得ぬものと心得よ。それは戦国の世の常でござれば。

 巴里五輪では、でられれば山下一貴殿がマラソンでメダルを取るかも知れぬ。女子マラソンでは、でられれば細田あい殿が入賞以上の成績を収められるかも知れぬ。岸田殿は総理の職を解かれ、新しい総理には茂木殿か林殿、もしくは髙市殿がふさわしく思える。

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「JAL516便の乗員・乗客の沈着冷静・究極の脱出劇」

天正戦国小姓の令和見聞録0177>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月六日

 

「JAL516便の乗員・乗客の沈着冷静・究極の脱出劇」

 

 正月のお屠蘇気分で過ごしている領民にとっては、能登地方の大地震JAL機と海保機の衝突炎上の出来事で、日々安否や被災者への手助けをなんとかしたいと思わせるものでござった。地震のことでは後述いたすが、まずは航空機と海保機の衝突炎上ではJAL機では三百七十九人の乗員・乗客が全員無事に脱出という奇跡的な出来事については驚き、本当に助かって良かったとお屋形様や拙者も安堵しておる。衝突の起因が拙者は海保機側にあるとは思うが、双方のボイスレコーダーの分析をしなければ軽率には結論づけるのは危険でござろう。管制塔側との分析もござれば。それにしても、1985年のJAL123便の様に多くの犠牲者を出さなくて良かったと誰もが思うところじゃが、今回は最悪の状況下でも沈着冷静に行動したCAの皆様には感謝したいと感じておる乗客は多いことでござろう。CAの皆様はコックピットとのコミュニケーションが遮断されても、果敢に脱出用のドアを開けた勇気もさることながら、全員を無事脱出させたという事実は世界を驚かせたに違いない。傍から見ればあの炎上の状況下では全員即死なのかと思わざるを得なかったからでござる。CA達が体を張って乗客達全員を見事に脱出に導いておる光景には、どなたが見ても畏敬の念で涙するのは当然のことでござろう。世界に誇れる大和撫子殿達が女神様に見えてくる。脱出劇には称賛以上のものがあり助けられた乗客はCAに深く感謝をするべきでござる。乗客の間でもパニックが起こらないように大きなかけ声をかけてくれた方も多々おったそうじゃ。全員が脱出するのを確認してから機長が十八分後に最後に脱出したそうでござる。これは日の本の領民の美徳と良徳のDNAが導いてくれた御陰かも知れぬ。コロナ禍で不遇の立場にあったJALのCA殿達の株もこれで大きく上がるじゃろうて。今後航空業界でのCA要員の拡充や一層の保安姿勢が高まるのは間違いござらぬ。ともかく海保機の方の犠牲者には哀悼の意を捧げたいものじゃ。ヒューマンエラーとはいえ、二度とこのような事が起こってはならぬ。

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「災害時には全く役に立たないマイナンバー保険証と国会議員」

天正戦国小姓の令和見聞録0178

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月七日

 

「災害時には全く役に立たないマイナンバー保険証と国会議員」

 

 令和六年の元日に発生した能登半島を中心とした大震災は日を追う事に被害状況が悪化しておる。通信手段が途絶え輸送手段も厳しく、孤立している領民も数え切れなくなっておる。それでもマイナンバー保険証の撤廃はなさそうでござる。或医師会の団体では従来の健康保険証の存続を訴えてはいるが、永田城の為政者達はマイナンバー利権がらみに縛られて政権が存続する間は、保険証撤廃を譲るつもりはなさそうじゃ。訳の分からぬデジタル庁では訳の分からぬオタク大臣が今度の震災対応に右往左往しておる。領民の病気の苦しみを分かち合えぬ政治家など必要ござらぬ。

 形の上では行政の棟梁である総理も大震災にも関わらず、早速現地へ赴くことはなく商売人達との新年会三昧とくれば、これはもう日の本のリーダー失格でござる。被災者の自助努力に期待するだけの政では人心の信頼は失うばかりか、政治生命が途絶えるのも時間の問題でござる。野党も全て頼りにはならぬ。やはり、お屋形様の政に頼るしか術はないのであろうか。人は窮したときの覚悟と行動に教訓を覚えるものじゃ。JALの衝突炎上の事故ではCA様達が凜とした奮闘ぶりで乗客全員を救出した姿を見ればわかるであろう。震災対応やキックバックの件などでも岸田殿にはその覚悟が全くござらぬ。インフルエンザと新型コロナの感染も拡大の一途と聞き及んでおる。厳冬での被災者救出が優先にしなければならぬ。デジタル通信やCHAT-GPTなど何の役にも立たぬではないか。日の本の領民のアナログ力はデジタル力に勝るのがまだ分からぬのであろうか。

 お屋形様も諸侯の有力者に従来の保険証撤廃への反対を訴えてはおるが、みな何処の臣下も袖の下では賄賂で潤っておるようなので一筋縄ではいかぬようじゃ。検察と特捜部はパーティでの違法のキックバックの件は諦めておるのじゃろうか。

 それならば、領民達が自ら臨時政府を樹立するほかはない。小選挙区制にしたのは政権交代がしやすいようにという思惑でござったが、選挙区で落選しても比例で復活当選という大きな矛盾も出てきておる。これでは、政治家での良い政は出来ぬではないか。フランス革命のどさくさに紛れて時代遅れの皇帝にまで上り詰め、結局破綻の道を歩んだナポレオンと永田城に棲む政治家達は所詮同じ穴のムジナのようじゃ。領民達の領民による領民のための政を行うためには、毒をもって毒を制することも必要じゃ。それは戦国の世の国盗り合戦と相通じるものがある。伴天連の政や国作りを真似てばかりでは日の本のアイデンティティがなくなるではないか。敗戦国でも戦勝国への媚びはもう止め得るべきでござる。

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「We wish you a happy new year tensho452!」

天正戦国小姓の令和見聞録0176>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十二年 壱月弐日

 

「We wish you a happy new year tensho452!」

 

 各々方、明けましておめでとうござりまする。天正も四百五十二年目を迎え申した。本年のそなた達の幸をお屋形様共々お祈り申し上げる。早速であるが、昨日の能登七尾城をはじめ越中・越前での大地震では多くの被災や犠牲を被られた領民達には心よりお悔やみ申し上げる次第でござる。天正の戦国の世でも大地震を頻繁に被っておる。時代が変わっても一向に地球の怒りは収まらぬと見えるが、これには毘沙門天様でも手がつけられぬようじゃ。いまは、そなた達領民が手を携えてこの不幸を乗り切るしかござらぬ。上越春日山城・鳴海幕府も支援には大量の金銀で賄うのも吝かでは無い故、領民達の心からの応援を期待しておる。年明け早々、大変でござろうが鋭意復興に頑張って行こうではござらぬか。

 羽田でのJAL旅客機と海保の飛行機が滑走路上で衝突するという事故が起きておった。海保の飛行機では尊い犠牲者が出ておった。切にお悔やみ申し上げる。旅客機のほうは全員無事脱出して助かったので安堵しておる。令和の六年は初日から震災やら事故で大変でござろうが、領民には日々安寧の日々を願うばかりでござる。~

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「文字通りの師走の情景」

天正戦国小姓の令和見聞録0175>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十二月三十日

 

「文字通りの師走の情景」

 

 師というのは畏敬と尊厳さで身をもって教えを請う者(書生)に叡智と物事の通りを授けてくれる方を言うのだが、今の令和の師(先生ともいう)達は、利己的になるあまり権力に貪りつき、未来に対しての職責を全うする様には見えぬとお屋形様は仰せなのでござる。孔子殿や仏陀殿がその良い例えとして領民の間で敬われておるが、令和の日の本の為政者達の不祥事には誠に遺憾と申しておる。。

 永田城の裏金騒動はG7で一人あたりのGDPのランクが最下位になっても、偽りの諸先生方は政党助成金キックバックの二重取りで、領民から批判されているにも関わらず、年末に巷を駆けずり回っておる。これが誠の師走という所以でござろう。戦後の国体が戦前と形を変えておるという矛盾した歴史の真実は、敗戦後の極東列島を地盤沈下させる起因ともなっておる。押しつけられた戦後民主主義が教育の地場で叡智の下落減少を起こしておるのじゃ。埼玉をはじめとする自治体などではGHQからの強制で組織されたPTAという組織から手を引くケースが相次いでおる。戦後八十年が経っても日の本は教育にすら荒廃の一途を辿っておるからじゃろう。人心が乱れぬるのも致し方ござらぬ。有史の一万年の文明はまだ幼児期でござれば、いまだに進化していないのは教訓への不敬と先人の教えを忘れると言う性癖があるからでござる。

 イスラエルやナチやUSAや露西亜ウクライナなどの殺戮の応酬はそれを語っておる。アジアの極東では四千年も続く大陸文化と半島と列島の小競り合いがいまもなお繰り返されておる。地球の領民という意識をなぜ持てないのであろうか。地球人の祖先は第四惑星から訪れていると聞き及んでおる。様々な事情で入植した彼らは同じような文明を育んでおったが、何一つ進化の兆しが見えてこぬ。そして、地球人が文明の破滅を招いた第四惑星に夢を馳せているのはなんとも愚かなことでござる。地球人が何光年何十光年先に地球と同じ環境にある惑星が存在すると言われても、実際に見ることは出来ぬ。為政者達は目の前に問題が起これば、他の視線に目を向けさせる巧妙な術を心得ておるらしい。一見無意味な事でも瞬間的にスケープゴートをすればその場は凌げるが、長くは続かぬものじゃ。毛沢東殿の文化破壊大革命は今の習皇帝も踏襲しておるそうじゃ。金皇帝もそうじゃ。飽きられたミサイル発射の恫喝も世界の領民からは全く効き目はないらしい。極東列島の令和幕府は八十年も占領されている疲れと諦念で自信が喪失し自虐的になっておる。周辺諸国が逃げ道を用意せねば、好戦的な民族の魂が目を覚ましてナチ以上の野望を再度持つに至るかも知れぬ。そうとなれば、文字通り、反面教師の本性が現れ、師走で世界をかき回すかもしれぬ。天正の戦国の世ではイスパニアも日の本の軍事力には手をつけられず、植民地化を諦めたと聞いておる。清く正しく美しく流線的な師の教えを日の本の領民は受けねばなるまい。○___________________○

「銀河系星雲太陽系第三惑星の文明レベル0.001の行方」

天正戦国小姓の令和見聞録0174>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十二月二十六日

 

「銀河系星雲太陽系第三惑星の文明レベル0.001の行方」

 

 毘沙門天様の申すに、そなた達が棲まわせていただいておる地球は、太陽系の一部に過ぎぬそうでござる。一番速いロケット(ボイじゃー)は秒速十七キロじゃそうじゃが、太陽から冥王星までが1,5光年で太陽系の直径はおよそ3光年ということになる故、端から端までは六万年もの長旅となりそうじゃ。太陽系は直径十万から百万光年とされておる銀河系星雲の中心から二十万光年以上の隅にあるようじゃ。銀河系星雲からおよそ二百五十万光年先にはアンドロメダ星雲がござる。何十億年先には銀河系星雲と衝突するという噂もござる。地球の自転速度は秒速二十キロ以上で時速で換算すると一千五百キロもの高速で回っておるそうじゃ。拙者はそなた達が来たるべきアンドロメダ星雲との衝突の衝撃から身を守る術を知らぬ。有史が一万年ほどの地球文明では話がちとスケールが大きすぎたという感は否めないが許されよ。

 世知辛い21世紀の地球文明にはつくづく愛想が尽きたとお屋形様は申しておる。たかだか三千年前での異民族同士の争いが今でも続いているというのは、そなた達が全く霊長類として進化していない証拠でござる。極東の島民の政でキックバック騒動なるものが際だっておるが、敗戦の占領下でのレベル0.001というレッテルを貼られていることを領民は気づいてはおらぬようでござる。歴史の教訓をすぐ忘れる性癖はジェノサイドを繰り返す宿命を背負った人類の業に他ござらぬ。ナチス政権と同じ行為を繰り返すユダヤイスラエル政権は同じ穴のムジナにしか世界の領民には見えぬ。聖書も新約聖書も利己的な防衛本能と権力志向の潤滑油にすぎぬ。ピークオイルとその枯渇はもうすぐ目の前でござる。数十億年の生物の死骸で成り立つ化石燃料の途切れはある日突然訪れることでござろう。何十年か何年単位かもしれぬが、そのときのために新しい概念のエネルギーとか哲学とか人智の在り方とかを得ていないと、人類は他の生物に取って変わられることは間違いなさそうじゃ。殺戮の応酬は銀河の文明ではレベル0.001の立ち位置にある。八十億人が限界のこの地球にあとどのくらいの人達が棲みつくのであろうか。

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「大谷殿と山本殿が不良債権となる日」

天正戦国小姓の令和見聞録0173>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十二月二十四日

 

「大谷殿と山本殿が不良債権となる日」

 

  2024年のドジャースの試合興行はMLBファンからは興味と好奇心と猜疑心で注視されるものと存ずる。二人の野球武士の得た金子は実に1,500億円とわれておるが、拙者は両者とも単年度短期契約のほうが宜しいと思っておる。何故かと申すに、球団側が10年とか12年とかの選手との長期契約は、怪我を繰り返したり、再起不能となったり、プライベートな不祥事、不慮の事故による選手生命の危機などへのリスクは当然ござるはずであるので、迎える球団側は覚悟を持った意気込みが必要でござろう。大谷殿は193cm、100キロほどの恵まれた身体と精神力でこれまで乗り切ってきたのであるが、二刀流としての成績はまずまずといって良いのかもしれぬ。しかしながら、怪我が多く全試合の出場はこれまで経験したことがない。ベーブ・ルース殿の二刀流としての成績を部分的に超えたのは喜ばしい限りでござるが、打撃と野手としての長期的な見立ては皆目予測はできぬ。ベーブ・ルース殿は現役では700本以上の本塁打を放ち幾度も三冠王を手にしておる。

 大谷殿はいつまで二刀流にこだわるのであろうか。拙者の見立てではああるが、おそらく三回目のトミー・ジョン手術に遭遇する可能性は大であろう。本来の手術ではなくハイブリッドの人工物を肘に埋め込むもので、術後の早期の出場が可能になるという話でござるが、再発のリスクは本来の手術より高くなるそうでござる。三回目の手術をおこなえば選手生命は終わりというではないか。たしかにあと数年は二刀流にこだわるのも悪くは無かろう。引退しても、ドジャースが解散でもしない限り、後払いの1000億円を手にすることが出来るのじゃから、大谷殿は余裕を持って今後の10年間を過ごせるに違いなかろう。肝心なのは金満状況とストイックライフやハングリーなスピリットの狭間をどう切り抜けるということじゃ。DHではなく、従来の野手と打者のシーンを見てみたいものじゃ。右肘に支障があるので、イチロー殿の様なレーザービームの返球は期待できぬかも知れぬが、不利なDHからは足を洗える。二刀流に不利なダブルフック制も導入される可能性もある。

 ドジャースには実力のあるDHが何人かおるので、球団側と監督の采配に狂いが生じるかも知れぬ。思わぬ大谷殿の不振もあるかも知れぬし、右肘以外の故障発生もあるかも知れぬ。大谷殿の費用対効果も細かく議論されるじゃろうて。そうなればポストシーズンワールドシリーズ制覇も夢に終わるものと存ずる。

 大谷殿と身丈178cmの野球武士、山本殿にはいくつかの弱点があると軒猿達から聞き及んでおる。MLBでは小柄な投手が成功した例はないと聞き及んでおる。山本殿は球種は多いと聞くが球速はそう速くはござらぬ。日の本の野球武士は体力に劣るので大谷殿を除いて、変化した球種で打者へフェイントを変えて凌しかないのでござろう。そこでタイミングを合わせていけば打ち崩す術も生じよう。大谷殿はデータでは試合数より多い三振が多いのが気にかかる。本塁打が命のDHと投手という実績を持つが、爪のケガと右肘の故障も相手としては弱点としてよく研究する必要がござる。MLBのスター選手殿たちは大谷殿に感心している暇はないはずじゃ。大谷殿を懲らしめれば己の評価はあがるのじゃ。巨人の星の「星一徹」のような壁を乗り越えてこそ、両者はMLBの星になれるかもしれぬが、それはイバラの道に相違ござらぬ。山本由伸殿は大谷殿と同じ球団と大型長期契約と高額契約をしたことで、シーズン中は全球団から厳しい洗礼を受けることは間違いないであろう。プロの世界は数字を残すことが使命でござる。そしてファンを魅了していかねばならぬ。両者とも全身全霊でもって努力するしかござらぬ。

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「2024年亜米利加大統領選挙は第三の男RFKジュニアが勝つ理由」

天正戦国小姓の令和見聞録0172>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十二月二十三日

 

「2024年亜米利加大統領選挙は第三の男RFKジュニアが勝つ理由」

 

 2024年の亜米利加の大統領選挙は、四年前のジョー・バイデン殿とドナルド・トランプ殿の一騎打ちの再来と噂されておるが、お屋形様と拙者はその二人の争いでは決着はつかないとみておる。選挙戦にでもなれば各陣営は無尽蔵の選挙資金をかき集め、さしずめ金権選挙ともいえる様相になると聞いておる。亜米利加は自我の確立と参政権に敏感な領民であるため、金子では人の心は変わらぬ民主主義と言う土壌がござれば、日の本のように未成熟な政治土壌とは雲泥の差でござる。日の本の領民は投票には無関心でその割には不満だからと言って、無益なデモンストレーションには参加する性癖がござれば、これは明らかに矛盾しておる。英米の民主主義は日の本には適しておらぬのかも知れぬ。領民が物言う有権者に育つまでにはまだほど遠い所以じゃ。

 世界のかわら版所では組織的には民主党共和党のどちらかが勝つと言うておるが、2008年の大統領選挙を思い返しては如何かと思うのじゃ。たしかリーマンショックの時でござったが、ジョージ・ブッシュ・ジュニアが二期を終え黒人初の大統領になったバラク小浜殿という人物は、当時民主党上院議員であったが、あっという間に民主党の代表候補になっておった。最初の頃は泡沫候補で選挙戦に勝てるはずがないというふれ込みではあったが、持ち前の演説の上手さで若者や黒人層・有色人種層・貧困層・スウィングステート層など票を取り込み見事大統領という地位にたどり着いた。その後「核なき世界」の演説をしたと言うだけでノーベル平和賞を手にしたのは歴史書では知っておる。理想郷の演説は素晴らしいが、大統領としての実績がないということで反対する各国の領民も多かった。

 ノーベル賞はノーベルという人物が爆弾を作って財を築き、没後毎年その遺産金の運用で賞金を分け与えるという下地を作っておった。金子は各界の功労者への褒美とみてよろしかろう。バラク小浜殿は「核なき世界」を唱えながら、任期中に核開発研究費の膨大な予算を議会で通させてしまったのにはお屋形様も正直驚いておるご様子でござった。広島に来て被災者を抱くシーンには心温まるものがござったのじゃが。これではまさに「核ありきの世界」ではござらぬか。それだけでござらぬ。2001年頃既に他界したと言われておったオサマ・ビン・ラディン殿の殺害事件がござった。米軍がパキスタンイスラマバード郊外の住居に住む彼を捉え殺害し水葬で処理してしまったと言う噂を耳にしておる。これには世界の誰もが驚いたのでござる。しかも、ビン・ラディン殿であったとされる証拠はねつ造可能な写真だけで、第三者からの検証はされてはおらぬ。ビン・ラディン殿であったと言う確定の証拠は未だに闇の中なのでござる。バラク小浜殿は表向き正義に見えて裏では巧妙な戦略を抱いた、不条理な一面をもつ大統領でもござったのでござる。ある意味ではジョージ・ブッシュ・ジュニア殿とバラク・小浜殿は似たもの同士と言うことはお屋形様も同意見でござった。

 前置きは長くなったが、2024年の大統領選挙では、最初は泡沫候補でも小浜殿に似た道筋が残されておるようじゃ。確かに無所属での出馬では勝利への道は厳しいだろうが、健康面と高齢で適切な判断力への懸念がる民主党ジョー・バイデン殿では確かに票は入れにくい。共和党ドナルド・トランプ殿はラストベルトなどの岩盤層の支持があり根強い人気を誇るが、任期は下火になっておる。数々の訴訟でこの先どうなるかさっぱりわからぬ。

 前記の大統領の間は余計な大統領令を乱発する割には効果の無い政が目につきすぎた。自国だけが良ければ他の国はどうなっても良い、環境問題は無視、世界の牽引役からの身を引く姿勢、亜米利加の分断、スタンドプレイ的な外交姿勢、コロナ禍への初動ミスなどで支持を失い、二期目での再選は出来なかった経緯は無視してはならぬ。ジョー・バイデン殿が大統領に馴れたのは敵失によるものでござる。それに、トランプ殿は高齢で元気だが個人の資産開示や納税の開示は拒否されておる。これでは再選しても亜米利加の偉大さは取り戻せそうにもない。

 一方民主党を離党した無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFK)殿は父がロバート・ケネディ元司法長官、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたり来年は七十歳と前述の二人に比べれば若いし、未知数だが小浜殿に似た選挙前での環境下にある。どうなるかは分からぬが、期待値は今後高まって来そうな気がするのでござる。RFK殿が大統領になっても日の本の立ち位置は敗戦国のままでござろう。八十年前の敗戦後から日の本は未だに亜米利加の圧倒的な軍事力の庇護の元におる。戦前の帝はマッカーサー殿との十数回にもおよぶ極秘会談で皇室存続を保証された見返りに、日の本を半永久的に占領地としての地位(自治権のみ)を築かれたのでござる。GHQの任務は1952年の桑港講和条約から日米合同委員会にその形は引き継がれておる。日の本が二度と世界への覇権を行わさせぬため、令和時代の今日まで21世紀の十字軍(米軍)を極東の地において睨みを利かせておるのじゃ。そういう認識を日の本の領民は洗脳させられておるというわけでござる。拙者の偏向的な見方かもしれぬが、英会話を苦手とさせるための教育制度をかのGHQがしっかりと根付かせているのも、日の本の領民が未だに英会話がなかなか思うように出来ぬと言う環境をみれば納得出来よう。戦国の世での領民は伴天連のエスパニア語などはスムーズに会得してしていたのじゃぞ。人間の好奇心はCHAT-GPTなどという機械でも理解はできぬであろうな。

 彼らは日の本の知識人や為政者から亜米利加への反抗の嵐を起こさせないようしっかり釘を刺しておるのでござる。例えば日の本の鉄鋼会社が亜米利加の大手の鉄鋼会社を買収しようしても、民主党共和党を問わず為政者達は口を合わせて反対しておるのは、彼らにアジア人種への白人の優位性と戦勝国としてのプライドもあるのでござろう。至しかたござらぬて。これには80年代の亜米利加民主党政権の日の本の純国産OSのトロン-Bへの不条理な圧力を思い出させるのじゃ。スーパー301条の件は知っておろう。これは日の本が亜米利加を出し抜いて、世界のナンバーワンになってはいけないということの彼らの本性とも思えるのでござる。日の本の為政者は未来永劫亜米利加の言いなりになるしか道はないのでござろうか。先の敗戦時での早期講和を拒否された戦前の帝の責任は大きいものと存ずる。講和の時期が早ければ早いほど領民の犠牲は少なくて済むであろうし、国土が焼け野原になることも避けられたはずであるからでござる。戦前の帝にはナポレオン崇拝の傾向がござった。戦況が悪くなる一方の時でも有利に戦況を挽回して有利に講和に持ち込むと言う目論見もあったご様子でござるが、今更申しても致し方ござらぬ。

 戦国の世が懐かしい。拙者は早く戻りたいものじゃ。いま日の本では低レベルでの政治資金規正法の違反などで政の役人達は真に死に体でござる。隠し持った卑しい金子の奪い合いは戦国の世なれば皆打ち首でござるぞ。悪党の輩が棲む永田城の落城などはまだまだ小さきことじゃ。マイナンバー保険証のゴリ押しで日の本の七割以上が反対しておるというのに、現行の紙の保険証は中止にするというではないか。呆れて物が言えぬ。現令和幕府は明らかに裏でマイナンバー関係の利権で動いており、パーティ券のキックバック同様裏で日の本の領民を骨抜きにするようじゃ。マイナンバーと大阪万博騒動の無尽蔵な予算拡大は利権点と線でつながっておるのじゃろう。緊急の臨時政府でも出来ない限り今の日の本はどんどん沈んで行くしかあるまい。なに、心配致すな。いざとなれば春日山城の鳴海幕府があるではござらぬか。令和の領民の要請があれば、必ずやお屋形様が正常な日の本の政を復活させるはずじゃ。

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「時代の迷路に彷徨う領民と令和幕府の裏金」

天正戦国小姓の令和見聞録0171>

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春日山城、鳴海幕

お屋形様:上杉道満丸景虎

見聞録検め:小姓

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天正四百五十一年 十二月十七日

 

「時代の迷路に彷徨う領民と令和幕府の裏金」

 

 日の本の政はこの八十年もの間、敗戦後の占領政策による影響の下で動いておるようじゃ。戦争で負けたのだから致し方ござらぬが、幕府の臣従たちが徒党を組むための寄り合いで金子をだまし取る輩が大勢おるというのは、輝虎様の天下布義から甚だ乖離しておると春日山城のお屋形様は仰せでござる。戦国の世からすれば未来の日の本の政には関わっている暇はないが、諫言だけなら許されよう。令和の世界の流れは天正戦国の世と少しも変わってはおらぬ。そこに得体の知れぬ宗教という鬼門がござれば戦を仲立ちするのは難しかろう。人間の煩悩を悟るまでには時間がかかる。君主制とか立憲制とか申すが、権力を手中に収めれば善悪の判断が出来ずとも世は動いていくものじゃ。悪党どもが政の砦を占拠しても臣下や領民は従順になるとは限らぬのじゃ。下克上は未来永劫無くなりはせぬ。人の理想と言うものは理解できるが、現実では真逆に向かうことが多いものじゃ。

 令和の時代でも盗賊が大手を振って白昼堂々荒らしまくっておるのは実に嘆かわしいことでござる。行き場を失った年少者達は政から切り離され、落ちこぼれた故、善悪のことなど気にはせぬ。覚悟してもいざ死刑を受けるとなるとうろたえるのは致し方ござらぬ。武士の切腹は戦国では社会を浄化させる役目を担っておる。戦いに敗れた城主は切腹をして責任をとる代わりに、臣下や領民は救われると言うシステムでござる。今から八十年前の敗戦では臣下や領民に責任をとらせた形にはなっておる。どちらにせよ、誰かが政での責任をとらねばならぬのに、令和幕府では誰も責任をとろうとせぬ。これでは国が成り立たぬ。領民は迷路を彷徨うしか道はない。奉行所が公平に裁きを行えば其の限りではござらぬが。

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